今回ご紹介するのは、、、
2017 FELT FR30
ブルベなどの超長距離をガンガン走るお客様のバイクです!
今回の作業はオーバーホールB
オーバーホールBでは消耗品の交換だけでなく
フレーム・パーツの分解、清掃を行ないます。
見た目はもちろん、性能や動作の軽さも新品にできる限り近づけていきます!
汚れが気になる方はもちろん、
3~5年乗った自転車や、
海沿い、悪路、汗などでガンガン使い込んだバイク
にオススメ!!
実際の車体を見ながら修理を進めていきましょう。
オーバーホールの場合チェーンは基本交換ですが、1カ月以内に変えたばっかりとの事なので特別に洗浄します!!
使う道具はこんな感じ。
洗浄液が飛び散らないように段ボールなどで養生しましょう。
チェーン掃除はワコーズのチェーンクリーナとブラシで行ないます。
表面の汚れはもちろん、油の塊や付着した砂や塵を落とすことで寿命を延ばし、スムーズに駆動してくれます。
注意点はブラシでチェーンの隙間までしっかりかき出す事!
歯磨きと一緒です
(・∀・)
ミッシングリンクを外してじゃぶじゃぶ水洗い!
クリーナーを使ったら必ず洗い流しましょう!!
水が使えない場合はワコーズ フォーミングマルチクリーナーが便利です。
ここまできれいになりました!
これで性能的にはOK。
注油後拭き取ればさらにキレイになります!
今回はダメ押し!
最強洗浄液No.92!!
めっちゃピカピカになりました!!
オススメです。
チェーンはこの後数日使わないのでさび止めにワコーズの高浸透万能オイル、ラスペネでコーティング。
チェーンオイルとしての効果は無いので組み付け後に改めて注油します。
スプロケットは新品交換ですが、クランクは洗浄。
左は汚れていて分かりにくいですが、洗浄すると結構刃先がすり減っているのが分かります。
ここからはガンガン分解していきます。
BBも叩き出します。
中からは海の砂(?)が!?
完全に分解!!
☆お掃除タイム☆
スタート!!
⇩元の状態
油汚れやブレーキカスで真っ黒!
こんな時はフォーミングマルチクリーナー!
泡が汚れを分解
塗装やゴムを傷つけません!!
軽く拭ってやればこの通り!!
クリーナー(とちょっとした裏技)でピカピカに!
もちろんBBシェル内もピカピカに!
パーツも磨いていきます。
磨くと言っても性能重視です!
ブレーキ
砂がびっしり、、
動きもゴリゴリします、、、
砂を落として拭き上げます
シマノのブレーキはこのローラー付近を掃除するとスムーズに動くようになります。
ブレーキシューには金属片が、、
放っておくとホイールの寿命を縮めます。
今回はシューこと交換。
最後に可動部に注油して完成!
錆びついたパーツにはラスペネを使いますが、ブレーキや変速機の可動部には粘度の高いメンテルーブが長持ちします。
FDのスキッドプレートが擦り切れる寸前でした!
スキッドプレートはチェーンがかすれる音をやわらげてくれます。
これが無くなると変速が決まらなくなります。
清掃完了したパーツ達。
滑り止めをはがした跡やブラケットのべたつきにもフォーミングマルチクリーナー!
スッキリサラサラになります。
ヘッドのベアリングはさび付いてしまい、回転も悪いので交換。
試しに分解してみると、、、
グリスが抜けきってしまいゴミとサビでゴリゴリに、、
間違いなく交換ですね。
追加で発注したリアエンド、ヘッドベアリング、スキッドプレート
ベアリングは消えかけの刻印を頼りに同じものを取り寄せています。
BBはトラブルの少ないスギノをチョイス。
回転性能はセラミックの方が良いですが、割れるリスクがあるので頑丈なスチールに
ここからは通常通りの組み付け!
ワイヤとバーテープは元と同じカラーに!
汚れやすいBB裏はライナーでワイヤを保護。
ステムも交換しています。
理由は、、、
固定ネジを締めきってしまってクランプ部分がくっついてしまっています!
これでは固定力不足や破断の危険があった為、交換させて頂きました。
といった具合でようやく完成!
パーツ構成はほぼ一緒ですが、
フレーム・パーツはピカピカに!
動作も軽く、トラブルのリスクを最小限にする事が出来ました!!
特に、ブレーキ・変速の引きの軽さは満足の仕上がりです!
オーバーホール後のスムーズで気持ちよい走りをお楽しみください!!