今回は改めてチェーン掃除の仕方を紹介します。
ロードバイクに限らず、クロスバイク、MTB、小径車、、、
全ての自転車に必要なのがチェーンの注油と掃除。
必要最低限のメンテナンスですが、正しい手順をご存知なかったり、中には一度もしたことがない方もちらほら、、、
自転車屋さんとしては非常に悲しいバイクも結構目にします。
ちょっとしたひと手間でサイクリングが格段に気持ちよくなりますからぜひ挑戦してみて下さい!!
これはとあるE-BIKEのチェーン。
正直、汚い、、、
表面が油で真っ黒なのもですが、
チェーンの内側にたまったヘドロ状のカスが良くありません。
ところでチェーンはなぜ汚れて、何がいけないのでしょう?
まず、チェーンには必ず定期的な注油が必要です。
チェーンは足の非常に強い力で踏まれます。
オイルが無いと金属通しが擦れてすぐに摩耗してしまいます。
チェーンオイルを注すことで、チェーンがスムーズに動くようになり、摩耗も抑えられます。
チェーンオイルを定期的に(約月1回)ささないと、見た目は汚れませんんが、錆びたり摩耗したりしてすぐに交換が必要になってしまいます。
*チェーンオイルはチェーン専用品を使いましょう。
ホームセンター等で売っている機械油やKURE556等では代用できません。
オイルを注した場合、摩耗やサビの心配は少なくなります。
しかし、どうしても汚れてしまいます、、
しばらく乗っていると、
オイル自体が化学反応で黒くなってしまったり、
古くなったオイルが固まって隙間に詰まったりするほか、
地面から巻き上げた砂や埃が付着して絡まったりします。
古いオイルの塊はチェーンの動作を重くし、ひどいと変速不良の原因になります。
チェーンについた細かな砂などは放置すると、ヤスリの様に内部を削り、消耗させてしまいます。
もちろん見た目も悪く、ズボンや足を汚す原因になるので掃除してあげましょう。
掃除のタイミングは「気になったら!」
汚れていればこまめに洗うにこしたことはありませんが、、
一般的には注油2~3回に一度、
2~3ヵ月に一度が良いと思います。
では、実際の手順をご紹介しましょう!
自転車に付けたままでも洗えますが、今回はミッシングリンクから外しました。
外すことで汚れが飛び散るのを防げます。
このようなクリーナー(通称ガラガラ)があればチェーンを外さなくても簡単に、汚さずに掃除することが出来ます。
今回使うのはNo.92
油汚れに絶大な効果の洗浄剤です。
スプレーして
市販のブラシでこするだけ!!
(ブラシはホームセンターの工具コーナーで売っていますよ)
横だけでなく縦方向にもブラッシング、
隙間にしっかりブラシが届くようにかき出していきます。
終わったらよく水洗いしましょう。
数分かからずピカピカに!!
すきまのゴミもいなくなりましたね。
こんなにたくさん汚れが出てきました、、
せっかくなのでスプロケットも洗浄。
簡単にキレイになりました!!
洗浄が終わったらすぐに注油しましょう。
オススメはワコーズのチェーンルブ
浸透がよく、高負荷でも低負荷でもスムーズに潤滑してくれます。
チェーンの注油は油を注すだけでなく必ず拭き取りをしてあげて下さい!
油をさして数分しみ込ませたら、雑巾やペーパーでチェーンをゴシゴシからぶきしましょう。
余分な油を拭き取る事で、汚れやゴミの付着を防ぐことが出来ます。
掃除が面倒な方は注油だけでもして下さい。
月に1度、1分間の注油で寿命を大幅に伸ばすことが出来ます!
逆にもっとキレイにしたい!!と言う方も多い様で、相談されることも多いです。
いくつかの工具があれば、手の届きにくい部分も簡単に掃除することが出来ます。
たとえば、手の届きにくいクランク裏やBB周りは、
クランク組み立て工具と六角レンチ
(ホロ―テック2の場合)
約¥3,000
スプロケットの隙間や歯の裏を洗うには、、
スプロケ外しとロックリング回し
約¥3,000
チェーンを簡単に着脱するには、
ミッシングリンクとミッシングリンク外し
約¥2,000
を使うことで比較的簡単に分解清掃する事が出来ます。
キレイなバイクでサイクリングするのは気持ちいいですよ!
走行音や軽さで違いを実感できるはずです!!
ネジの締め付けトルクに気を付けて挑戦してみて下さい♪