こんにちは!
入間店スタッフの本間です。
私事ながら憧れのあのクランクを購入しました。で、ただ「買ったよ」では味気ないのでどういう風に効果的なのかのお話をしようかと思います。早速ですが今回購入したのはこちら。
SHIMANO FC-R9200 DURA-ACE
販売価格:¥71,390(税込)
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12速デュラエースクランクです。この光沢感、高級感すごいですよね。震えます。
今回チョイスした構成
アーム長:170mm、ギア構成:54/40T
アーム長は一般的として、ギアは大径チェーンリングになります。むしろこれが使いたかったので最上位グレードクランクにしました。R9200系のギアラインナップは46/36T,50/34T,52/36T,54/40Tの4種類。54/40Tに関してはR9200のみ用意されています。ギア比は前後の歯数関係のことでフロントギアが大きくなるとクランク1回転あたりのリア回転数が大きくなります。なので54Tだと1回転あたりの回転数は大きくものの要求される踏力も大きくなります。というのが一般的な構成のお話。
ギア比の検証
では実際どうなるのか考えます。いままで私が使用していた11速環境でのギア構成は52/36T×11-28T。3~4年前はホビーライダーではオーソドックスな組み合わせでした。セミコンパクトクランクにロー28Tで平坦も登りもこなせる組み合わせ。完成車でもミドルグレード以上ではこの構成多かったように思います。
ところでギア比の計算は[フロントギア歯数]÷[リアギア歯数]=[クランク一回転あたりのリアギア回転数(ギア比)]となります。以前使用していた11速でのギア比は下図になります。
で、12速の登場で前環境よりもローギア構成が1枚分増えました。DURA-ACE,ULTEGRAでは11-30T,11-34Tの2種類がラインナップされています。11速でも11-30T,11-32Tの組み合わせはありましたがギア差が大きくなるので11-28Tに慣れているとロー側の差が割と顕著に感じます。今回私がアッセンブルするのは54/40T×11-34T。ギア比は下図になります。
比較すると最小ギア比は11速時より軽く、その前で比べても同様に軽くなるということになります。多少ギア差が大きくなるので慣れは必要ですが、重ギア側の比率を上げられることを考えると、より平坦、登り共に対応できる組み合わせになります。同環境で構成を変更する場合、単に重い軽いギアの話になりますが変速段数が増えることで対応幅が増えます。
駆動抵抗の低減も狙える
自転車はチェーンが屈折するとリンク同士の摩擦抵抗が発生するためパワーロスになります。そこでビッグプーリーというパーツはご存知の方も多いかと思います。プーリーを大径化することでゲージ内でのチェーン屈曲率を下げ、摩擦抵抗を低減させるパーツです。眉唾とも言われがちですが平坦でのペダリングの軽さは実感できることが多いパーツです。レース志向の方がよくインストールされているのを見かけるかと思います。この理屈、チェーンリング側でも同様で、チェーンリングが大きいものと小さいものでは歯の曲がり角は、大きいものの方が緩やかになります。そのため比較した際チェーンリングが大きいもののほうがパワー損失を少なくするという理屈です。52Tと54Tで屈曲率がどれほど変わってくるかはわからないので、これに関しては実際体感できるか微妙なところですね。実走レビューもいずれしたいと思います。
組み込む場合は注意が必要
ここまで割とメリットがありそうに思えますが、導入には注意点もございます。シマノカタログから抜粋します。
まずこれがデュラエースのフロントディレーラー
対応チェーンリングは最大54Tです。
一方こちらはULTEGRAのフロントディレーラー
対応チェーンリングは最大52Tです。そう、動かせない!
対応ギアが変わってくるので54Tのチェーンリングを使う場合FD-R9250のみとなります。
今回は割愛しますがリアのギア比に関してもトータルキャパシティの制限もあるので注意が必要です。この辺に関してはカスタム、バラ完等お考えの場合ぜひ店頭でご相談ください。
まとめ
今回はギア比とか抵抗とかのお話をさせて頂きましたが、本間が買ったのは何よりかっこいいから!!大事!!
アウトレット完成車やアウトレット商品の展開が目立つ入間店ですが、カスタムを得意とするスタッフも多数在籍しております。こんな風に乗りたい・ここが気になっている…等々、理想のライドのお手伝いをさせて頂きます!ぜひお気軽にご相談ください!