今回ご紹介するのはホイールのメンテナンス...
ではなく
修理!!
壊れてしまったハブの修理を3種類ご紹介します。
皆さん、2年も3年も、、場合によっては5年、10年ノーメンテでホイールを乗りっぱなしにしていませんか??
どんなホイールもノーメンテで乗り続ける事は出来ません!
数年に一度適切なメンテナンスをしないと、今回紹介するような故障で急に乗れなくなってしまうかもしれませんよ、、、
まずご紹介するのはマビックのキシリウムプロ
乗っている時に不定期で漕いでも空転して進まない症状があるとの事。
使いこんだホイールにたまに出る症状です。
白い「フリーボディー」内部の「ラチェット」の劣化でしょうか?
外観はまだ綺麗ですが、、
内部は尋常ならざるサビ!!
ここまで錆びるのは珍しいですが、マビックは構造がシンプルな分、定期的にグリスアップしないといけません。
本来、上下に動くべきギザギザの部分「ラチェット」がサビによって固着してペダリング時の空転がおこっていたようです。
何とか外せました、、
幸い、ラチェット部分は本格的にサビが進行しておらず、他の部分のサビが広がっていただけのようなので、ある程度落とす事ができました。
今回はパーツ交換せずに専用グリスをたっぷり入れて組み戻しました。
最初とは明らかに動作音が変わっています。
もしも症状が再発する場合や、また数年乗った後は、
ベアリング・ラチェット・フリーボディーセットで交換が望ましいです。
次にご紹介するのはフルクラムのミドルグレードカーボンホイール
手に持っているのは新しいベアリング
このモデルはシールドベアリングを使っています。
元々はリアハブのラチェットの分解清掃をご要望いただき、無事に作業完了。
組み戻したところ、極端に回転が悪い、、
ハブの玉当たりによって多少回転を調整できますが、調整しても改善しない、、、
調整を緩めればガタが出てしまうし、締めれば回転が悪くなる、、
もしやと思い再び分解し、ベアリングをチェックすると左右2つあるベアリングの片側が全く動かない!!
ガタとかゴリ感とかではなく全く動かない!
早速取り外し内部をチェック!
特別異常は無いように見えますが、、、
リテーナーを外してみると、、、!!
ベアリングが真っ赤にサビている!!!
これでは動きませんね、、(・_・;)
ベアリングシール内にグリスが残っていても内部がここまでサビることがあるんですね、、
このベアリングのシール(外部からの水や異物の侵入を防ぐ部分)は回転性能を重視した「非接触型」なのも要因の一つかもしれません。
専用工具で新しいベアリングを圧入したら問題解決!
無事に修理完了しました!!
最後にご紹介するのはこのMTBの修理。
乗るとバキバキ異音がするとの事ですが、、
これもやはりハブが原因でした!
ハブベアリングが衝撃や摩耗で欠けたり割れたりすると、回転がスムーズではなくなり、がたつきはもちろん、振動や異音を引き起こします。
後輪には通常、フリーボディーも含めて3~4個のベアリングが使われますが、このホイールに使われるベアリングはわずか2個!?
衝撃にはあまり強くない構造が原因だったようです。
ベアリングとフリーボディーを交換して修理完了!
パーツはアメリカから取り寄せだった為、お客様をお待たせしてしまいました、、
m(__)m
今回ご紹介したものは幸運にも全て修理する事ができましたが、構造や症状によっては修理不可の場合も、、
(゚Д゚)
外観が綺麗でも中身が綺麗とは限らないと改めて実感しました、、
(中古ホイールは特に注意!)
ホイールのメンテナンスは
回転部分の「ベアリング」清掃or交換
駆動部分の「ラチェット」清掃&注油
歪みがあればリムの「フレ取り」
がございます。
ホイールの種類によって必要なメンテナンスの種類や頻度は異なりますので詳しくはご相談いただきたいのですが、
前輪ベアリング 2~4年 ¥4,800
*パーツ代別
後輪ベアリング 1~3年 ¥4,800
*パーツ代別
ラチェット 3ヵ月~2年 ¥2,400~4,800
↑後輪ベアリングとまとめて¥4,800も可
ふれとり 気になったらすぐ ¥800~
に一度はメンテナンスしましょう!
ご相談お待ちしています!!
m(__)m