こんにちは!ワイズロードフジグラン広島店スタッフの加藤です。
本日は、SCOTT FOIL RC10にフルカーボンホイールをぶち込んだ豪華仕様のインプレッションブログを紹介させて頂きます!
SCOTT FOIL RC10 with CAPITAL SL
~インプレッション~
※この感想はあくまで個人的なものですので、「あ、こういう印象を抱いたんだねぇ」のような感じで参考程度にご覧いただければと思います!
ではでは、インプレ、スタートです!
発進:自然にスルスルッという感覚。こんなにマッチョなルックスなのに、まるでオールラウンダーの様な軽い漕ぎ出しだった。
加速:シッティングで踏んでいくと、抵抗感なくグングンスピードが上がる。フルカーボンホイールのハブが非常に滑らかなのも相まって、どっしりとした安定感に信頼を置いて淡々と踏み進められる感覚だ。
加速(強):下ハンを持ち、ありったけのパワーでハンドルを引き、ガンガン踏み込むと素晴らしく進むが、ルックスから想像するほどカッチカチの剛性感ではなかった(とはいっても硬いのは間違いないのだが)。
ハンドルバーの絶妙なしなりと、リアバックの硬さの中にある独特なゆとりが相まって、意外と乗りやすい類のエアロロードだと感じた。ただ、今回の特別ホイールであるCAPITAL SLの横剛性がとんでもなかったのか、フレームがもうちょっと捩れたいのにホイールがそれを許さないような感覚で、大パワー&ダンシングという場面では相性の良さを感じずらかった。むしろシッティングで踏み込むとものすごく好印象だったので、カンパニョーロのBORA辺りがシックリくるのではないかと感じた。
登坂:近辺に長い距離の坂が無かったので一概には言えないが、100mほどの坂をさっと上ってみた感じとしては、振りが軽く登りやすいタイプだと感じた。大きめに、振り子のようにダンシングしながら踏むとスルスル進んでいき、CAPITAL SLの効果もあってかロスの無い走りが印象的だった。可能であれば地元の坂ばかりの場所で乗ってみたい(笑)
ブレーキング:いわずもがな抜群の安定感。車軸付近の固め方が素晴らしく、ジオメトリーもあってかビタァッと止まるのが非常に好印象だった。
ハンドリング:素直の一言。クイック過ぎず、ダル過ぎず、いい塩梅で自然に曲がれる。直進安定性の高さとは裏腹に、タイトなUターンもそつなくこなす性格の持ち主だと感じた。
乗り心地:これが一番びっくり。純正装着のサドル、専用シートポスト、チューブレスの効果は間違いなく要因なのだが、それにしても随分と振動吸収性が良かった。縦にぐっと伸びるエアロ特化型フレーム&CAPITAL SLホイールからは全く想像できない乗り心地の良さなので、ロングライドにも全く問題なく使えるように感じた。
総評:がっつりエアロでありながら、かなりオールラウンダー的な素質を感じる優秀な1台であった。今回はホイールがCAPITAL SLというフルカーボンホイールであったために、純正装着のカーボンホイールとは違った印象になるのは間違いないが、抜群の直進安定性と素直なハンドリング特性、絶妙なしなりが作る懐の深い加速性能と、ゴリッゴリのエアロロード然としたフォルムから想像もできない程“尖っていない”性格なのは驚いた。なにより、振動吸収性が神がかっており、エアロロードに憧れつつも壁を感じている方は是非試していただきたいと感じた。
いかがでしょうか。
SCOTT FOIL RC 10は、FOILの完成車ではほぼトップグレードであり、UCIの規制が緩んだことによる更なるエアロフォルム化を実現した生粋のエアロロードです。
しかしながら、私としてはむしろそこまで“エアロロードです”と主張している感覚では無く、登坂もむしろ得意分野なのではと感じる程オールラウンダー的な性格であると感じました。
日本では多く見かけないちょっと珍しいメーカーだと思いますが、堅実な設計と高い技術力を持つオススメのメーカーです。
あまり被りたくない、間違いのない性能を持ったスポーツバイクが欲しいという事であれば、SCOTTも候補に入れて頂ければと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。