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ブルベライダーの佐藤です
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サドル沼コラム第2回
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第1回の投稿タイミングで
POTALサイトのアクセス障害があった様なので
そちらを先にご覧ください
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今回はサドルの正面側の形状を変えると
どういう変化があるのかという点について
解説していきます
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サドルの「正面」
という言葉に若干違和感がありますが
察して下さい
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目次
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②サドルの正面から考える◀NOW
⑤ 最終手段
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サドルを正面から見たときの形状を
かなり強引にグループ分けすると
次のようになります
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※左から順に※
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A : FIZI:K ANTARES R3 OPEN K:IUM ¥17,545(+tax)
B : SELLE ITALIA TURBO 1980 NUBUK ¥8,900(+tax)
C : SELLE ROYAL R.E MED 2 ¥3,300(+tax)
D : BROOKS CAMBIUM C19 ALL WEATHER ¥12,800(+tax)
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それぞれの特徴は以下の通り
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【 A 】
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ノーズ(先端) : 長め
着座位置 : 後方
座面~ノーズのカーブ : きつめ
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着座位置がサドルの後方にあり
ノーズ部は長めに設定されているモデルが分類されます
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ノーズが細くなっている範囲が広く
ペダリング時に邪魔になりにくいため
ケイデンスが高めの方に好まれる傾向があります
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「ヒルクライムの時は前方に座りたい」
という方もノーズが長めのモデルを選ぶ傾向があります
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座面~ノーズ部のカーブがきつめなモデルが多く
座面幅を適切に選択しないと
ペダリングの度に着座位置が前にズレていく
といった問題が発生する可能性があります
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内もものスレは無いが
尿道、陰茎部への圧迫に悩まれている方は
この形状は避けたほうが良いかもしれません
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【 B 】
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ノーズ : 長め
着座位置 : 後方
座面~ノーズのカーブ : 緩やか
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二等辺三角形のような形状をしていて
見た目がどことなくクラシックなモデルが多いです
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座面とノーズの境目がはっきりしていないので
ペダリングをしていると徐々に
前方にずれていきますが
やがて丁度いい位置に収まる感触があります
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座面の素材によってはそのままどんどん
前にずれていってしまうので注意が必要です
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ノーズ部分は標準~太めの設計が多いので
内膝をトップチューブにこするような内股気味の方や
ケイデンスの高めの方は避けておいたほうが
良いモデルかも知れません
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加えて、着座位置を固定しにくい特性から
座面は極力水平を保ったほうが良いので
柔軟性やポジションによっては
不満の出る形状かも知れません
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一方でゆったりと乗車する方
低いケイデンスでのっしのっしと乗る方には
意外とおすすめ出来る形状です
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【 C 】
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ノーズ : 短め
着座位置 : 中央付近
座面~ノーズのカーブ : 普通
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ティアドロップ(水滴)のような形状をしていて
着座位置がサドルの中央付近に設定されているモデルです
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座面とノーズの境目は緩やかながらも
しっかりと分けられているので
着座位置は安定しやすい傾向があります
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ノーズ部の太さは普通ですが
短く設定されており思いの外
ケイデンスには影響しにくいかも知れません
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一方で、サドル後方は乗車中ほとんど着座することは出来ず
前方に着座してもポジションの変化があまりない
という点から
状況に合わせて着座位置を細かく変更したい
サドルを極端に前方/後方にセットする必要がある
という方には不向きです
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着座位置の安定性は裏返すと
同じ箇所を圧迫し続けることになるため
インナーパッド付きのパンツを履いたり
サドルからお尻を浮かせるなどの工夫も必要になります
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最も着座位置が安定する部分が
割と座面幅が太めということもあり
内もものスレを感じる方も多い印象です
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最初からこの形状のサドルが付属することは
あまりないと思うので
痛みの原因を探るためのサドルとしては
おすすめの形状です
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【 D 】
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ノーズ : 短め
着座位置 : 中央~やや前方
座面~ノーズのカーブ : きつめ~普通
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もっとも一般車のサドルに近い形状をしています
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A~Cと決定的に違うのはその着座位置で
深めに着座してもサドルの中央付近という形になります
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サドルとハンドルの距離を適度に離したい
ロードバイクなど競技志向の強い車体には不向きですが
クロスバイクの中で、よりアーバンライクな
車体には適しているかも知れません
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上半身が90度近く起き上がった形で着座することを
想定しているモデルが多く
お尻にかかる荷重の比率が増えるので
長時間の使用にはあまりおすすめしません
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ハンドルまでの距離が遠すぎる
ハンドル落差が大きくて怖い
といった痛みとは違った需要から
選ばれる傾向のあるサドルです
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まずは正面の形状からグループ分けしてみました
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それぞれのグループに
溝あり/穴ありといった派生モデルが
それぞれ存在しますが
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尿道、陰茎部への圧迫を緩和する
オプションだと捉えて選択してOKかと思います
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普段自分が使っているサドルは
どのグループでしょうか
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実際には「A寄りのB」みたいに
くっきりと別れているものでは無いですが
個人的には今回紹介した特性が
印象に残りやすかったです
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次回はサドル側面の形状から
それぞれの特性について分類していきます
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「形状は○だけど□□が気になるなぁ」
という悩みをどんどん潰していきましょう
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お楽しみに
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※性能、特性の説明はスタッフ個人の主観によるもので
※全ての商品に当てはまるものではございません