人は誰しも当たり前すぎると疑問に持つことすらも忘れてしまいがち。
私たちサイクリストも当たり前すぎてサドルのレール幅43mmに疑問を持つことは無かったのではないでしょうか。
しかしペダリングのわずかな違和感がパフォーマンスに影響する選手達からこんな要望が出てきました。
『太腿が擦らないスムーズな回転運動が行えるサドルはないか』
少しのロスも見逃せないプロの繊細な感覚、それに応えるべくして誕生したのが太腿が擦れやすい箇所をシェイプしたサドル『ナロウサーティーシリーズ』です。
one by ESU
ナロウサーティーワイドナロウ
¥8,800-
こちらはスタッフが使用しているナロウサーティーワイドナロウです。
広くて狭いサドルをテーマに開発され、座面はゆったりとした座り心地で快適さに特化したモデルとなっています。
これだけ座面が広く、どっしりと座れてもサドルと太腿の擦れは全く気になりません。
それを実現したのが一般的なサドルレール幅43mmより更に13mmも細いサドルレール幅30mmです。
実は元々競輪用のサドルでは30mmレールは存在していましたが、あくまで勝負師御用達のトラックに特化した超レースサドル。
その規格に目を付け、ロードバイク・シクロクロスで使いやすく、レーサーからビギナーまで幅広い人たちに使ってもらいやすいよう設計し直したのがレール幅30mmに対応したナロウサーティーシリーズです。
レール幅はサドル幅の下限値を決定する重要なファクター、レール幅を狭くする事で太腿が通過する周辺を大きくシェイプし、擦れの発生を軽減したのです。
そしてナロウサーティーシリーズは様々なタイプのサドルがあり、競技特性やライドスタイルに合わて選ぶことができるのも魅力と言えます。
ラインナップとスタッフの好み
私はシクロクロスをしっかりやっていた頃は細身な『ナロウサーティースキニー』『ナロウサーティーエクスプレス』を使用していましたが、座面に坐骨が収まってる感があり非常に漕ぎやすかったのが印象に残っています。
でも最近はレースに出てガッツガッツと走らなくなり、ポジションもアップライト化した事でよりワイドなサドルが使いたくなってきました。
軽さと適度な広で快適さのバランスが取れている『ナロウサーティーソウル』が過去に試して好印象ではありましたが、その当時よりも更にライドスタイルがゆったりな方向に舵を切っている為、更に広く快適性のある冒頭で紹介した『ナロウサーティーワイドナロウ』をチョイスしました。
レール幅30mmという専用規格でありながら、バリエーションが豊富でライドスタイルに合わせた選択が出来るのも魅力ですね。
サドル選びの参考として、大変ざっくりですがラインナップの傾向は以下のイメージです。
【レース重視】スキニー>エクスプレス>スピードメン=アース>ソウル>ワイドナロウ【快適性重視】
自分の今のライドスタイルに合いそうなモデルをお選びあれ!
対応シートポストは意外にお手頃
30mmレールのナロウサーティーに対応するシートポストは『DIXNA』『one by ESU』からリリースされています。
アルミ製シートポストが4,180円から6,930円で5種類、カーボン製シートポストは17,270円から25,300円で4種類、取り付ける30mm用ヤグラは別売りで1,540円から2,200円となっています。
サドル自体は1万円以内のリーズナブルな価格設定となっているので、サドル・アルミ製シートポスト・ヤグラまで揃えても15,000円前後で導入する事が可能です。
これは一般的なロードバイク向けサドルよりも安いぐらいの価格ですので、シートポストから揃えるとしても試しやすいですよね。
ただ使用出来るのは丸型シートポストに対応するバイクのみとなります。
専用シートポストを採用しているバイクではご使用頂けませんので予めご了承ください。
ナロウサーティーはこんな方にオススメ
ナロウサーティーサドルは擦れが気になりやすい太腿が大きい方や小柄な体格の方にオススメです。
通算3個目を購入するだけあってスタッフイチオシ!ナロウサーティーの漕ぎやすさは太鼓判を押させて頂きます。
今のサドルが快適ではあるけどペダリング中に擦れるのがずっとストレスに感じている方はぜひお試しください。
気になる方はワイズロード東大和店のスタッフおおもとまでご相談あれ!