当ブログをお読みの皆様こんにちは!
神楽坂店の藤平です。
自転車を使用していれば必ずある事
それは転倒ですね。
ライダーが乗車している時だけでなく
駐輪やメンテナンスなど人が乗っていない時でも
車体が倒れてしまう事は多いです。
スポーツバイクのほとんどに採用されている
外装式の変速機は、車体の外側に位置する為
転倒時に地面に当たりダメージを受ける確率が
とても高い構造。
ダメージを受けるのは変速機のみならず
取り付けてある車体のフレーム側まで及びます。
現在市場に出回っているスポーツバイクのフレーム材質は
カーボンやアルミがメインストリーム。
フレームに曲がりが発生した場合、素材の特性上
基本的に曲げ直しによる修正は出来ません。
「ちょっと倒れたらフレームが歪んで廃車」では困りますので
防止するための構造があります。
それがエンドハンガーですね。
(シルバーのパーツがハンガーです。)
リア変速機とフレームの間に存在するパーツで
フレームよりも柔らかい素材で作られており
ハンガー側が破損する事で衝撃を逃がし
フレーム本体を保護する役割となります。
このハンガーの破損というのが厄介な話で
ポッキリと折れた場合には走行不能ですし
見た目にも壊れているのが分かるのですが
ハンガーが歪んだままの走行は非常に危険です。
構造上とても距離の近い変速機と車輪の隙間が
さらに縮まってしまいますので
そうなってしまうと
走行中に急に後輪がロックするので
落車などの危険性が高いですし
変速機や車輪、チェーンが大きく破損するので
修理の代金や時間もかなり大きくなります。
また、車輪に巻き込まれた変速機がフレームにヒットし
修理不可のダメージを与えてしまう事も少なくありません。
エンドハンガーの歪みというのは意外な事にとても多く
当店に何かしらの修理作業で持ち込まれる車体ですと
体感上2~3割程度。
修理依頼が10件あれば
だいたい2~3台は歪んでいますね。
本日も点検でお持ち込みの車体で
歪んでいる物がありました。
同モデルの正常な状態と見比べると
明らかに変速機が斜めを向いていますね。
正常な状態であれば、車体を真後ろから見た際に
上下の歯車に掛かっているチェーンが真っ直ぐになります。
特に変速機の側面に傷のある車体は要注意!
ハンガーの形状というのは車種により違いますので
当店でお取引のあるメーカーの物であれば
お取り寄せでの交換を提案いたしますが
お取引の無いメーカーの車体ですと
ハンガーをご用意する事が出来ませんのでご了承下さい。
当店で取り扱いの強いE-BIKEの場合
一般的なスポーツバイクに比べ車重がありますので
転倒時のダメージは大きくなりがちです。
「車体を倒してしまった」「変速の調子が悪い」など
異常を感じたらすぐに自転車店にご相談下さい。
納車前整備で初期不良が発覚した場合について
納車前整備で初期不良が発覚した場合、
同一商品をメーカーから手配いたしますが、
世界的なスポーツバイク需要の高まりにより
メーカー問わず品薄状態が続いております。
そのため同一商品の手配に数日~数か月かかる場合がございます。
長期間の場合は、商品変更やキャンセルを承ります。
また、小キズ等の乗車に支障の無い初期不良に関しては、
若干のお値引きでご対応させていただく場合がございます。
万一の際は、大変ご迷惑をお掛けしますが
何卒よろしくお願い申し上げます。
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