店長の奥平です。当たり前?すぎて誰も教えてくれないシリーズです。
ロードのレバー形状はどのブランドの物も複雑な形状をしています。まっすぐつけようと思っても形状が複雑なため、どこを見て取り付ければいいかわかりにくい形状です。特に新型のシマノの12速レバーは内側に傾いた形状となっているため、取り付けるメカニックの考え方により、取付角度がばらつくということになっていると思います。
車体のセッティングはあらゆる人に合わせられる「ニュートラル」である必要があります。今回の記事ではその「ニュートラル」セッティングに関して私の方法を提案したいと思います。
※UCIの新たな競技用設定とは違いますのでご注意ください。
ニュートラルセッティングとは
個人の好みではなく、どんな人にも合わせられる基本セッティングです。
基本セッティングから乗りはじめ、乗車しながら好みにより変化させます。また、セッティングをやりすぎてわからなくなったら元に戻す位置にもなります。
ロードブレーキレバーのニュートラルセッティング
シマノのマニュアルには特段、取付角度に関しての言及はありませんが、ブレーキレバーが車体に対してまっすぐ引ける状態をニュートラルセッティングと考えます。
新型はこのように若干内側に傾いた形状になっています。
シマノ12速Di2が発売されてしばらく経ちましたが、皆様取付に悩んでいませんでしょうか。
DURAACE、ULTEGRAはもちろん、新型105Di2にも同じ形状のレバーが採用されています。
レバー形状が大幅に見直されて握りやすくなっています。特にレバーフード上部が内側に傾き、エアロポジションを取った時に先端部分を握る形状になっているのが特徴的です。
しかし、内側に傾いた形状となっているため、どの角度に取り付けるのが基本形状なのかばらつくがわかりにくくなってしまい、取り付けるメカニックの考え方により、取付角度がばらつくということになっていると思います。
セッティングのやり方
レバーブラケットの角度が変わることによって、ブレーキレバーの動きの角度も一緒に変わることに着目しました。
ブラケットが内向き
レバーの角度がハンドル、車体に対して内向きになっている状態です。
この状態にブラケットを取り付けるとそれに合わせてレバーの動きも外向きに動くようになります。
この状態を判断するため、上の写真のように車体に対してレンチを平行にブレーキレバーに当てがいます。
レンチをブレーキレバーにあてたままレバーを引くと下図のようにレンチが水色の矢印方向の外側に傾いて動きます。
ニュートラルにするためにはこのレンチが傾かなくなるまでブラケット角度を外側に傾けて、同じブレーキ操作をします。当てたレンチの角度が動かなくなったところがニュートラルです。
赤がレバーの 動き
青がレンチ
水色がブレーキレバーを動かした際のレンチの動き
となっています。
ブラケットが外向き
先ほどとは逆にブラケット角度が外向きの場合、レンチをブレーキレバーに当ててレバーを握ると先ほどとは逆にレンチが内側に傾いて動きます。
ニュートラルにするためには傾きが無くなるまでブラケットの角度を変えていきます。
赤がレバーの 動き
青がレンチ
水色がブレーキレバーを動かした際のレンチの動き
ニュートラル
ニュートラルにできると、レバーを引いてもレンチの角度が変わりません。
まとめ
今回は新型シマノ12速のレバーを例に出しましたが、ほかのグレードや別のブランド、ハンドル形状が特殊でも使える確認方法です。
レバー角度に迷ったらお試しください。