こんばんは、古谷野です。
今回はマイBROMPTONのホイールを組んだお話です。
まずですが、これは何でしょう。
ブロンプトンのリアハブとなります。
内装ハブと言ってハブの内側に3段のギアが隠れているタイプです。
しかしこれは内装ハブでも少し変わったハブです。
ハブに書いてあるBSRというのは BROMPTON Standard Ratio の略です。
これ最近ラインナップからなくなってしまった3速モデル向けのハブなのです。
ちなみに内装ハブを使用するのは6速モデルもありますがそちらはBWR(BROMPTON Wide Ratio)となります。
見た目は同じですが、中のギア比が変わっているのです。
6速モデルは所持したことがありますが3速モデルはありません。
以前3速モデルを試乗したことがありましたがその絶妙なギア比に惚れてしまってとりあえずハブだけ手に入れました。
それから数年、さすがにハブのままだとかわいそうだと思いこの度意を決してホイールを組むことにしました。
ちなみにハブだけで1kg近い重量です。
ハブに守られていてギアの信頼性は高いのですが重量と回転抵抗が大きいのが難点です。
リムは16インチです。ちなみにホール数は28となります。
BROMPTON純正品からは内装ギア用と外装ギアで2種類あります。
リムのスポークホールの角度が異なりますので気を付けなければいけません。
今回は内装ハブ用のスポークホールに角度が付いたものです。
スポークも純正品でこれも専用品となります。
スポークの根本側は13番(太さ)、先端側は14番です。
スポーツ車では珍しい根本が太めです。
なぜかというと内装ハブの場合ハブ径が大きく小径車の短いスポークと合わさると角度がきつくなり負担がかかるからです。
こういった細かいところも考慮されているのです。
ちなみにスポークはベルギーのSAPIM製です(刻印をよく見ると書いてあります)。
スポークではかなり有名なブランドです。
BROMPTON専用スポークをSAPIMに作ってもらっているのです。
餅は餅屋という事でしょうか。
特徴的なのはBROMPTONの左右のスポークは同じ長さということです。一般的にギアが右側にあるスポーツバイクだと左右のバランスをとる為にスポーク長い左右差が出ますがBROMPTONは左右一緒です。長さを統一することにより修理時に負担が少なくなっているところはさすがBROMPTONですね!!
ちなみに↑のスポークセットを使用したところスポークとニップルがひとつづつ余りました。
たまたまなのか、それとも作業で何かあった時用の物なのか・・・。
ちなみにホイール重量は実測で1,389gでした。お、重い・・・。
小径ホイールですが手で持つとずっしり重量感があります。
スプロケットも新調します。
このBSRハブのスプロケットは少し特殊です。
BWRや外装ギアは一般的な9つ溝なのでここは注意ですね。
ホイールを組むと言えばリムやスポークやハブを好みに合わせるというイメージが強いですが、今回は純正部品でまとめました。
現在このホイールを取付予定のBROMPTONは事情で手元にないのでこのホイールを使うのはいつになるか分かりませんが、とりあえずハブの状態からホイールになってBSRハブ君は喜んでいると思います。
2024/3/9 古谷野