サイクリングから街乗りまでオールランドにこなせるTREK FXシリーズですが、正直ぱっと見どこがどう違うのかが分からないという声が多々あります。僕も初めて見たときにはそうでした。今回は初心に立ち返ってTREK FXシリーズを掘り下げていきたいと思います。
TREK BIKESとは
1976年アメリカ・ウィスコンシン州で生まれたメーカー。それまでヨーロッパのメーカーが主だった自転車業界を変え、今現在においてもワールドツアーを走るプロチームにバイクを提供するアメリカ最大の自転車メーカーがTREKです。当店ではクロスバイクカテゴリのFXシリーズとDUAL SPORTシリーズを展示しています。今回はFXシリーズに焦点を当ててご紹介していきます。
FXシリーズの歴史
TREKのバイクアーカイブの中でFXという名前が出てきたのが2003年。元々はフロントサスペンションモデルの7500,7700のリジットフォーク版の目印としてFXという二文字が付いている形です。それから3年後の2006年に登場したのが7.~FXシリーズ。名前はこれから2016年まで続いたので、もしかしたら所有されている方もいらっしゃるかもしれません。翌2017年からは現行のFX~というシリーズに変わり、ハイエンドモデルのSPORTシリーズにディスクブレーキが搭載されることとなります。今となっては当たり前のように装備されているディスクブレーキですが、クロスバイクではちょっと珍しかったですね。ロードバイクとは違い、起きた姿勢のクロスバイクらしいジオメトリは大きく変わる事はありませんが、ブレーキの変遷やケーブル類のフレーム内装化など、細々としたところでの変化が見て取れます。
現行FXシリーズの違いとは
現在のFXシリーズにはオーソドックスなアルミフレームとグラベルチックなカーボンフレームで分かれています。FX1,2,3は同じAlpha Gold Aluminiumを使ったフレームにスチール、アルミ、カーボンをグレードごとに使い分けたり、ブレーキや変速機のグレードが変わったりとパッと見て分かるところや分かりにくい所まで様々です。それぞれ見ていきましょう。
FX 1 DISC
スチールフォークに機械式ディスクブレーキ、2x8変速仕様のエントリーモデル。車体重量が13㎏とアルミモデルとしては重めですが、持ち上げる機会や激坂を登攀することがなければそこまで気にするほどでもないと思います。タイヤ幅が35Cだったり、バイクの重量制限がMAX136㎏だったり、こういったろころは流石アメリカンブランドと言ったところ。少し重いのは仕方のないことかもしれませんね。
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FX 2 DISC
アルミフォークに油圧式ディスクブレーキ、2x9変速仕様のミドルグレードモデル。オールラウンダーなFXシリーズでもまさに中間なポジションの一台。ここ数年で油圧式ディスクブレーキ搭載のクロスバイクがぐっと増えており、その利便性は誰もが知る所。強いてデメリットを上げるならメンテナンス性の低さ。自分でやろうにも自転車店に持ち込もうにも、知識と経験、専用の工具などが必要なところはちょっと悩みどころです。とはいえ最初の一台としては個人的にはいちばんのオススメなのでぜひご検討ください。
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FX 3 DISC
カーボンフォークに油圧式ディスクブレーキ、1ⅹ10変速仕様のミドルグレードモデル。フォークや変速周りだけでなく、タイヤ、ホイール、グリップもワンランク上のものを使っているので、予算が許すならこちらがオススメ。特にカーボンフォークは単品で手に入れようとすると5万円程するパーツなので、FX2との差額以上にお得です。軽量なことはもちろん、振動吸収性も高く、IsoZoneグリップと相まって、手のひらや手首へのダメージを最小限に抑えてくれる優れものです。変速操作もリアのみになる事で簡潔になり、メカトラブルのリスクも抑える事が出来ます。ただし、トップスピードを出したい方やクロスレシオなギアを求める方には向かないのでお気を付けください。
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数字(グレード)が上がれば快適度が上がる!
色々と説明を書いてきましたが、スポーツバイクは基本的に金額に比例してパーツのグレードが高くなっていきます。FXシリーズに関していえばグレード上がるにつれて快適度の向上や身体への負担が軽くなると思って頂ければ幸いです。もちろん、グレードを上げたことによるデメリットも存在しますので、詳しくは店頭スタッフまでお問い合わせ下さい。