こんにちは。池袋チャーリー店の石塚です。
令和5年の4月1日より自転車に乗る際、ヘルメットの着用が努力義務化されます。スポーツ自転車に限らず、すべての自転車乗りが対象となります。
そこで今回はヘルメットの選び方、かぶり方など知っておきたいポイントをご紹介します!
ヘルメットってどんな構造?
みなさんヘルメットがどのような構造になっているかご存じですか?
「あんなに軽くて本当に頭守れるの?」って思いませんか?
ヘルメットは基本的に3つの構造から成り立っています。
1つ目は、「シェル」と呼ばれるヘルメットの一番外側です。衝撃を受けた時に、力を分散させる役割があります。
2つ目は、「ライナー」と呼ばれる発泡スチロールの部分です。衝撃を吸収する役割があります。
3つ目は、「あご紐」。転倒時に頭からヘルメットが外れてしまわないよう保持する役割があります。
ヘルメットは基本的にこの3つの構造から成り立っており、万が一の時に私たちを守ってくれます。
実は繊細で消耗品?
ヘルメットは意外にも消耗品の1つです。
え!?
と思った方も多いかと思います。
ヘルメットは一度衝撃を受けたらその時点でヘルメットとして保護機能を失ってしまいます。
なぜ一度衝撃を受けたら交換をしなければならないのか。
衝撃を受けるとライナー部が変形し衝撃を吸収します。ライナーが変形すると、外側のシェルとの間に隙間ができてしまいます。隙間ができてしまうと同じような衝撃を受けた時に十分な保護機能を発揮できない可能性があります。
見た目では何もなくても内部で損傷している場合があるので、衝撃を受けたと思われる時点でそのヘルメットの使用を止めた方がいいと思います。
ヘルメットは正しく使用して管理しても、紫外線や雨、汗や皮脂などが原因で経年劣化などにより、少しずつ保護性能が低下してしまいます。なので、ヘルメットの交換は約3年を推奨しています。
そう、ヘルメットってすごく繊細なんです!
正しく使用して、保管して、、、って意外と管理が難しいのです。
愛用するヘルメットが自分にピッタリだとしたら、もう一度同じものを購入するなどして3年以上の長期間での使用は避けた方がいいのかなと思います。
何故ヘルメットをかぶる?
そもそもなんでヘルメットってかぶるの?というところですよね。
落車や事故など万が一の事が起きてしまった場合に、頭を守り、命を守ってくれるのがヘルメット。転倒時の損傷部位では圧倒的に頭部が多いというデータもあります。頭に損傷を受けてしまうと、ほかの部位に比べて死亡する確率があがってしまいます。そのためヘルメットをかぶって頭を守ることが大切なのです。
私はロードバイクに乗っており、数年前までは競技にも参加していたので落車の回数もそれなりに、、、。
そんな時に命を守ってくれたアイテムの一つがヘルメットでした。
私は友人とのサイクリング中に落車してしまい頭を1針縫うケガをしたことがあります。ヘルメットをかぶっていたのでその程度で済みましたが、もしかぶっていなかったら、、と思うとかなり怖いですね。
もちろん競技中だけでなく通学途中やサイクリングの最中に事故に巻き込まれたり単独で落車してしまったりもあります(笑)
過去の経験からもスポーツバイクに乗る方だけではなく、自転車に乗るすべての方にヘルメットを着用してもらいたいなと思っています。
購入前には一度試着を
ヘルメットには自分の頭にフィットするもの、しないものがあります。フィットしないものをかぶっていても十分に保護機能を果たさなかったり、頭痛を起こしてしまったりなどの危険性があります。
私自身、合わないヘルメットを着用していると頭痛を起こしやすいタイプなんです。それもあってヘルメット選びには苦戦しました。
ワイズロードのオンラインサイトでもヘルメットを購入することは可能ですが、一度は試着をしてからの方が安心して購入できるかと思います。
正しいヘルメットのかぶり方
まずはヘルメットのかぶり方から解説していきたいと思います。
ヘルメットはただかぶればいいだけではなく、正しくかぶってこそ意味があります。
正しくかぶれていないと、万が一の時に頭から外れてしまったりその機能を十分に発揮したりしない可能性があります。
なので、まずはヘルメットのかぶり方を実際に着用して見ていきたいと思います。
あれ、、地味に顔出しは初めてなんじゃ、、、(笑)
今回着用していくヘルメットはこちら
【OGK kabuto】 VOLZZA
カラー:M.BLKガンメタ
サイズ:S/Ⅿ
[ysid 4966094600914]
正直ヘルメットはかぶってみないとフィット感などはわかりませんので、かたっぱしから試着してみて自分に合うヘルメットを見つけてください。
これから解説するポイントを参考に試着をしてみてください。
ここからはポイントを抑えながら解説していきます。
ポイント①
先端が眉上にくるように
まずはヘルメットの先端が眉上にくるようにかぶることがポイント。
「格好悪い」「蒸れる」などの理由から深く被らずに浅めに被っている方、かなり見かけます。
それ、危険ですよ!
と声を大にして伝えたいです。
ポイント②
前後左右にズレがないかを確認
先端が眉上にくるようにかぶれたら、後ろのアジャスターを締めて頭にフィットさせます。この時、前後左右に頭を振ってみてください。ここで動くようであればサイズが大きい、頭の形状にフィットしていないなどの理由が考えられます。
この時に、側頭部などがどこかに当たっている感じがないか、こめかみが締め付けられるような感覚がないか、頭頂部に隙間はないか、などを確認します。
毛量や髪形によってサイズが少し変わってしまう可能性もあるので、一度アジャスターを締めてフィットした状態から、さらに締め付けができるかを確認しておくと◎
自然と深くかぶることができ、緩すぎず窮屈すぎず、痛いところなどがなければ、正しくかぶれていてフィットするヘルメットだといえると思います。
もしわからない場合にはスタッフにお気軽にお声掛けください!
ヘルメット選びの目安となる安全基準
ヘルメットを選ぶ際のポイントの1つとして、安全なものかどうかは気になる点ですよね。
新品ならどれでも安全なのでは?と思いますが、やはり“基準”に達していて安全と認められていると安心して使用することができますよね。
では、どのような安全基準があるのかをご紹介します。
SGマーク
SGというのは「Safe Goods」の略称です。このマークが付いている商品は、一般財団法人製品安全協会が定める基準に適合したものといえます。
このSGマークの付いたヘルメットには保証期間があります。
ヘルメットの交換目安期間と同じ3年です!
この期間を超えて使用し、商品の不良が原因でケガを負っても保証対象外というわけです。
JCF公認ヘルメット
JCFとは日本自転車競技連盟のこと。日本の自転車業界を統括している組織で、サイクルイベントの管理など様々なことを行っています。
一言でいってしまうと、このJCFが公認したヘルメットでなければロードレースにでることができません。
公認ヘルメットには上の写真のようなシールが貼られています。
つまり『レースで使用するのが認められているほど安全なヘルメット』といえます。
レースにでなくても安全で安心感のあるヘルメットを装着したいものです。
中には『JCF推奨』のヘルメットがあります。これはレースには出られないものの、安全です。というような、簡単にいうとJCFのお墨付きヘルメットといった感じでしょうか。
なので、安全性には問題ありません。
番外編( MIPS )
これは安全基準というよりはテクノロジー。
MIPSとは、事故の際にヘルメットが受けた衝撃をインナーシェルとMIPSレイヤー(黄色の部分)とが滑りあい、頭部へ衝撃を逃がし、脳に伝わるダメージを低減するというもの。
「レースに出ないからSGマークやJCF公認マーク、MIPSがなくてもいい」という方も多いと思いますが、一つの安全目安だと思っていただければいいなと思います。
安心して楽しい自転車ライフを送るためにも、しっかりとヘルメットは選びたいですね。
ヘルメットの選び方
それでは実際にどのような流れでヘルメットを選んでいけばいいのか、流れをみていきましょう。
まずはデザイン
まぁなんといってもまずはデザインでしょ!
愛車のカラーと合わせるもよし、ウェア類のカラーと合わせるもよし、自分が気に入ったカラーや形、などのデザインが気にいったものを買わなければ、手元にあってもかぶる気にはなりませんよね。
ここでポイントとなるのが『通気性』
オールシーズンかぶることを考えると通気性は欠かせません。夏場かなり蒸れてしまうので通気性が確保されているものを選ぶといいですよ♪
この時、頭にフィットしなかった場合のことを想定して2~4個くらい候補を出しておくと試着したときに一番フィットするものが選べます。
私は赤黒が好きなので、赤黒もしくは赤のヘルメットを中心に着用していました。
(今回はサンプルということもあり黒でしたが。)
いよいよフィット感
デザインがきまったらいよいよ試着!
先ほど記述したヘルメットの正しいかぶり方を参考にしながら実際に試着していきます。候補に出した2~4個が同じ店舗にあれば試着して比べることができますが、難しい場合には感覚で覚えて試着しまくってください!(笑)
ここでのポイントは『重量』。意外と長時間かぶっていると首が疲れてしまうこともしばしば。手に取っただけではなかなかわかりづらいので、試着をして頭を振ったときに負担があるかを確かめてみてください。
こればかりはスタッフやベテランレーサーなどのオススメをそのまま購入するのではなく、自分自身でかぶって装着感を確かめてください。
後は購入するだけ!
ヘルメットの種類、カラー、サイズが決まればそのまま店舗かオンラインサイトで購入するだけ!
在庫があり持って帰ることができるのであれば店頭で試着してその場で購入して持って帰るのがいいのではないかなと思います。
ヘルメットは管理も大切
最初の方でヘルメットは繊細というお話をしました。
ヘルメットは適切な管理と手入れをすることが大切になります。
衝撃が加わらないようにする
衝撃を一度受けてしまったヘルメットは保護機能を十分に発揮しない可能性があるため使用できません。そのため、自宅での保管はもちろんライド先での管理が重要です。
上のようにただハンドルにかけているだけ、乗せているだけでは風などで落下してしまう危険性があります。
盗難防止対策『ヘルメットの鍵』
4月からヘルメット着用が義務化されることで、ヘルメット需要の増加が予想されます。
そこで気になるのは『ヘルメットの盗難』です。
高価なヘルメットを狙った盗難が増えることも残念ながら予想ができてしまいますね。
そこで盗難対策としてヘルメットにも鍵をかけませんか!
これはHIPLOCから出ている「Z LOK COMBO」という商品。以前商品紹介ブログでも紹介したことがあります。
[ysid 5060277661101]
車体にヘルメットと一緒に鍵をかけることで愛車と愛用のヘルメットを盗難から防止することができます。ぜひご検討ください♪
ヘルメットのお手入れは?
ヘルメットは衝撃を与えなければいいだけというわけではありません。
また、ヘルメットを丸洗いしていいか、といわれるともちろんNG。
ではどのようにすればいいかざっくり解説します!
①汚れを落とす
水や35℃以下のぬるま湯を含ませた布で、シェル表面の汚れを拭き取ります。
インナーパッドも取り外し、内側も同じように汚れを拭き取ります。
インナーパッドやあご紐も洗いましょう。ヘルメットによっては洗剤を使ってはいけないものもあるのでメーカーホームページなどでご確認を。
水かぬるま湯に浸して揉み洗いをします。
②乾燥させる
先ほど洗った部分がすべてしっかりと乾いたら、インナーパッドなどを元に戻します。
あとは、直射日光と高温多湿を避けて保管し、落下の危険性がある場所などは避け、逆さ置きをせずに保管しましょう。
ヘルメットは意外にも繊細なのでしっかりと保管・お手入れをしてあげることで万が一の時、私たちの命を守ってくれます。
石塚ならここを見て選ぶ!石塚的ポイント!
あくまで石塚が自分のヘルメットを選ぶならココを見る!という超個人的なポイントをご紹介します(笑)
ヘルメットの商品紹介をしてく中で、これは気になる!これはいい!など発見があり、そんな石塚はどこを見てヘルメットを選ぶのかを簡単にご紹介します。
カラーや通気性などのデザイン
私は愛車も赤黒なほど赤黒好き。ウェアやアイウェアなども赤黒にしているため、ヘルメットも赤黒を選びます。
頭が蒸れるのも嫌いなので通気口が確保されているデザインも重要です。
JCF公認
過去にロードレースに出場していたこともあり、レースに出れるもの、JCF公認で安全性に信用のあるものを選ぶようにしています。
フィットシステム
最近ではフィットシステムにBOAダイヤルを搭載しているものを選んでいます。BOAダイヤルとはシューズの締め付けにも採用されているフィットシステムで、1ミリ単位の細かな調整ができるのが魅力的。ダイヤルも大きく瞬時に締め付けがしやすいのもポイント。
フィット感
重要ですね。私はフィットしないものをかぶり続けると頭痛を起こしやすいタイプなので、フィット感に対してはかなり厳しくチェックします。何度か試着して問題なければクリアです。
価格
重量やフィットシステムなどにより価格は様々。命を守るアイテムといってもやはり価格は気にしてしまいます。私はだいたい1万5千~2万円くらいのものを探すようにしていました。
私個人が自分のヘルメットを探すならこの5つをご紹介した順番で探していきます。そうすると最終的に候補が絞られてくるので、あとはその時の直感に頼っています(笑)
ちなみに今回試着したOGK kaubtoのVOLZZAですが、デザイン、通気性、重量、フィットシステム、JCF、、、と個人的にはピッタリでした!販売価格が¥20,680-(税込)と予算的には少しオーバーですが、価格は妥協できるポイントですね(笑)
最後に
いかがでしたか。ヘルメットの大切さや選び方、保管・お手入れ方法などを解説してきました。4月からの装着義務化に向けてヘルメット選び、保管の参考になればと思います。
ヘルメット選びに不安がある場合にはお気軽にお声掛けください!正しいかぶり方や希望商品の在庫確認などなんなりとお任せを♪
正しくヘルメットをかぶり、楽しい自転車ライフを送りましょう‼