バイオレーサーの中の人です。
今年のニュープロダクツの中で一番の話題は、
世界のシマノが作ったパワーメーター
ではないでしょうか。
「ようやく出たか」
という感もありますが、そこは世界のシマノ、
プロテストによる熟成を重ねた結果という事でしょう。
今日は、シマノさんのテクニカルセミナーに行ってきたので、
「日本に1セット」しかない実物の画像も交えてご紹介します。
BB軸の中に見慣れぬものが...
これで左右のセンサーを有線接続します。
こんな工具でキャップを回し、ベアリングに圧力を掛けて、
コネクトプラグを繋ぎます。
センサー部分は専用設計を活かして、コンパクト。
スマートな送信ユニット。
シマノのパワーメーターの特徴は、
「コンポーネントメーカーが作ったパワメ」
であること。
それは長所でもあり、同時に短所にもなっています。
【シマノパワーメーターのメリット】
・クランク全体のデザインを崩さない
・左右のセンサーを有線で繋ぐので送信ユニットが一つで済む
・バッテリーをBB軸に内蔵しているので
外部ユニットが小型、軽量(70g増)
・露出部分が小さいので、破損の可能性が低い
・クランク込と考えると安価
(ギア板付き143,662円+税、ギア板無し127,398円+税)
※FC-9000のギア板は付かないとのこと
・ガーミンで表示可能な情報は全て押さえている
【シマノパワーメーターのデメリット】
・ノーマルクランクに後付け出来ない
・片側測定や、片側販売が出来ない
・ゼロリセットは可能だが温度学習機能なし
※要確認(説明会での言及無し)
・ペダリングモニターのようなベクトル表示が出来ない
(現行ガーミン標準のペダルスムースネス&
トルクエフェクティブネスには対応)
・充電が切れたら、再充電が終わるまで使えない
(ボタン電池なら交換したらすぐ使える)
今日の発表を聞いた限りだと、
ファーストインプレッションとしては
こんなところでしょうか。
詳細情報が出てきたり、
実際に市場に製品が流通したら、
もっと正確にいろいろ評価できるでしょう。
その他、得られた情報としては、
・ツールドフランス3回分のバッテリーの持ち時間w
・プロは「念のため」2~3か月に一度充電
・バッテリー交換は出来ないが、リチウムイオン電池なので、
現実的な範囲での使用に問題はない
とのこと。
充電はアップルのMagSafe的な「くっつく」接続です。
私の考えるおすすめユーザー像は、
・低価格でパワーメーターを導入したいが、
そこそこ付加機能は欲しい、パワー値だけじゃイヤ
(左右バランスやスムーズネス、エフェクティブネスの計測)
・シマノ製で揃えたい
・下位グレードから、クランクごとアップグレードしたい
・デュラエースで威張りを効かせたいw
・複数台使用をしないからペダルタイプじゃなくていい
・Qファクターとかクランク長とかが一般的なサイズで良い
といったところでしょうか。
反対に、他社のパワーメーターがおすすめなユーザー像は、
・今使っているクランクに後付けしたい
・ペダリングベクトル解析で、詳細なスキル分析をしたい
・ハードだけでなく、トレーニングや
モチベーションまでサポートしてくれる
ソフト環境までシームレスに提供してほしい
・低価格で導入したいから片側タイプでいい
・狭いQファクターや、短いクランク長じゃないとイヤ
・複数バイクで使いたいから、付け替えが簡単なのがいい
・楕円リングでも正確にパワー計測をしたい、
ROTORの取付角度(OCP)を把握したい
といったところです。
詳しくは、こちらでご確認ください。
【パワートレーニング】速く、楽に!貧脚こそ効果大!【⑤どんなパワーメーターがある?】
【パワーメーター】楕円リングの性能を100%発揮できる唯一のパワメ!【ROTORパワー講習会】
ユーザーにとって、選択肢が増えたのは良いことです。
同時に、悩ましい訳でもありますが...
納品開始は今年7月から「順次」とのこと。
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