今回ご紹介するのは、、
ホイールのメンテナンスです。
皆さん、せっかくホイールをアップグレードしたのに乗りつぶしちゃっていませんか?
ホイールも定期的にメンテナンスしないとどんどん性能が下がって壊れてしまいますよ!?
ホイールを長期的によい状態に保つためのメンテナンスを紹介します。
今回触らせて頂くのはフルクラム レーシング3の旧モデル。
ゾンダや今は無きアルテグラと同クラスのミドルクラスアルミホイールです。
今回行なうのは回転性能を左右するハブの洗浄&グリスアップ。
スプロケットを外しました。
このグレーの部分がフリーボディー
足を止めるとカラカラいう部分です。
ここも定期的にグリスアップが必要です。
分解を進め、シャフト(車軸)を抜きました。
シルバーの球体がベアリング。
コイツがスムーズに転がる事で、ホイールが回転してくれます。
ホイールの回転性能はこのベアリングの精度と調整によって大きく変わります。
その手前にある白いリングがシールです。
シールはベアリングにゴミや水が入るのをブロックします。
シールが傷むとゴミが侵入し、ベアリングを痛めてしまいます。
見たところ、シールの外側までは砂や埃が侵入しているものの、ベアリング本体はキズやグリス切れは無く、しっかりと再調整出来そうです。
ベアリングを外しました。
前輪は汚れにくいのでまだ白いグリスが残っていました。
続いて後輪。
シャフトとフリーボディーを抜きます。
フリーボデーには3つの爪が付いていて、その爪が足で踏んだ力を車輪に伝えます。
ギザギザの部分がフリーボディーの爪が引っかかる部分。
ここは油が抜けてしまっているようです。
フリーボディーの油が抜けると空転時のカラカラ音が少し大きく感じます。
(但しメーカー差があり、MAVICは顕著に出る一方、カンパは若干変わりますがもともとうるさいのでわかりにくく、シマノは終始静かで、そもそもグリスアップ不可です。不安な場合は是非お見せください。)
ベアリングを外して洗浄。
ベアリングとベアリングを保持するリテーナーもバッチリ洗浄。
シールは傷まないように丁寧に、、
シャフトとフリーボディーは溝までピカピカに!
溝の内側も
汚れやすい白い部分も清掃。
掃除が完了したら組み戻します。
新しいグリスをたっぷり入れます。
後輪はシールを挟んで2種類のグリスが混在するのでどうしても汚れやすい構造。
対策に後輪駆動側のベアリングは多めにグリスアップ。
かなり距離を走る方のようなので、耐久性重視で全体的に多めにグリスを入れました。
空転させるとごくわずかに回転が重く感じますが、実際にはグリスの重さより、しっかりと長期的に潤滑するメリットは大きいと思います。
シャフトを戻して玉当りを調整したらハブのオーバーホールは完了。
最後にリムの振れを調整して全ての作業が完了!!
これで当面安心してお乗りいただけます。
このメンテナンスは乗る距離や環境によりますが2年前後に一度くらいがオススメ。
通勤や練習でガンガン乗る方は年一回でもいいかもしてません。
また、マビックのホイールは構造上、フリーボディーのグリスアップだけ年一回した方が良いです。
工賃の目安は、、、
前後ハブ オーバーホール 約1万円~
マビック フリーボディーグリスアップ ¥2640~
振れ取り 程度により¥880~
となります。
自分のホイールは大丈夫か?
どんなメンテナンスが必要か?
相談やチェックだけでも大歓迎!
ご来店お待ちしております!!
松山店ではアルバイトスタッフ急募中です!!
最新のパーツに触れたり、簡単な整備をしたり、自転車好きにはたまらない仕事です。
交通費、スタッフ割引、社員登用、あります。
未経験者歓迎!!
お気軽にご相談ください