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【ビッグプーリー】最高のベアリングでお馴染みCeramicSpeedの新型ビッグプーリー入荷!!どこが違うのか比較してみた!【カスタムパーツ】
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- 【横浜ワールドポーターズ店】松野 望士 24年03月31日
横浜ワールドポーターズ店松野です。
CeramicSpeedの新型ビッグプーリー、OSPW RSが入荷しました!!!
OSPW RS ALPHA DISC TEAM EDITION
販売価格:¥99,880(税込)
対応RD:R9250/R8150
OSPW RS 5SPOKE
販売価格:¥94,930(税込)
対応RD:R9250/R8150
新型のビッグプーリーなのですが、何が違うのが旧型とじっくり比べてみました!!
重量/サイズ
まずはやっぱり重量ですよね!
旧型:77g
新型(5 SPOKE):84g
新型(ALPHA):102g
あ、あれ?なんかちょっと重たくなっていますね……。
プーリーサイズ(歯数)は新旧同じなのですが、ケージ長(プーリーの間隔)はと言うと…
旧型が80mm
新型も80mm。アッパープーリーははブラケットと同軸なのでケージ長が同じならばキャパシティーも同じです。
あれ?ぜんぜん進化していない……!?
分解してみた
新型になって性能ダウンした、なんてことはないはずです!何が違うのか知りたかったのでとりあえず分解しました。
旧型
新型(5S)
新型(ALPHA)
ベアリングは旧型がCOATEDで新型はノーマルです。あれ?旧型の方が良くね……??と思ってしまいますね。他の所が進化したのでしょうか?
耐久性&強度が大幅アップ!!!!
ずばり言ってしまいますが、一番大きな違いは耐久性とメンテナンス性です!
旧型はかなり華奢な作りをしており、カーボン製のプレートに直接ベアリングが乗っかり、そのままボルト止めです。つまりネジ山すらもカーボン製なんです。松野は旧型を何回も取り付けしましたが、取り付け作業時に手に伝わる感触からしてすごく華奢なのでかなり気を使って取り付けていました。
しかし新型はベアリングサイズこそ同じですが、フランジ付きのカラーを介して金属性のシャフトに取り付けます。異種金属であるシャフトとベアリングが直接接触しないので固着のリスクも低そうですね。
しかもボルト固定部などは金属製のインサートが入っています。ボルトを取り付けた時の感触も全然違います!!
更にプレートの厚みもこんなに違います!走行の振動で大きく揺れたり、ホイール脱着時に負担のかかるケージを分厚くさせ、耐久性を大幅に高めたようですね。
丸っこい旧型と比べると角ばったデザインになり、最近のボリューミーなバイクやディレイラーにもマッチしそうですね。
ALPHA DISC
更にプーリーも新型のALPHA DISCが登場!MTB用では先に採用されていましたが、ロード/グラベル用にも採用されました。
ロードバイク業界ではこういう形状の物を見ると反射的に「エアロだ!」と言いたくなってしまう人が多いのですが、MTBで採用されていたという事はエアロが目的の形状ではないはずです。
MTBと言えば障害物。穴が無いので異物を挟みこまない形状な訳です!
更によく見るとディスク状の部分はアルミ製なのですが歯先のみ樹脂製になっています。
コンポーネントメーカーがアルミ製のプーリーを採用しないのには理由があるそうですが、同じように歯先を樹脂にすることで静穏性と耐摩耗性を向上させました。グラベルでの使用や、チェーン洗浄などのメンテナンス頻度が高くない方でも摩耗しにくくなっています。
さらにベアリング取り付け部分はActive Debris Remover (ADR)と言う特殊な構造になっています。
ベアリング取り付け部分を覆うようなステンレス(っぽい)カバーと、それを覆うスプライン状の加工により、水分や異物を遠心力を利用して排出!
万が一異物が内部に侵入したとしても、ベアリングにたどり着くまでにカバーのフチを迂回する必要があり、ラビリンスシールっぽい効果もありそうな形状です。
構造でベアリングを守る為、ベアリング自体はCOATEDではなくスタンダードになったという訳です。
安易に軽さだけを追求せず、耐久性やメンテナンス性を高めた新型ビックプーリーという訳ですね!
駆動系の抵抗を削減するパーツと言えば究極の性能と引き換えに頻繁なメンテナンスや耐久性を犠牲にしたものが多いのですが、大幅に耐久性を高めたビッグプーリーです!
メカニックがレースごとにメンテナンスをするわけではない一般ユーザーやホビーレーサーには嬉しいアップデートですね。横浜店に実物があるのでぜひご確認ください!!!