みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。
今回ご紹介するのは、カンパニョーロのホイールのCULT化。
つまり、セラミックベアリング化です!
先月の記事でホイールとBBのCULT化をご紹介しましたが、最近セラミックベアリングのご相談をたくさんお受けしています!!
今回はそもそも「セラミックベアリング?」
(。´・ω・)?
という方にもわかりやすいようにご説明いたします。
?セラミックベアリングとは?
車輪やBBなど回転するパーツにはベアリング(玉)が入っていて、ベアリングのおかげでスムーズに回転してくれています。
ホイールの回転性能はベアリングのグレードや状態によって決まります。
ほとんどのパーツには安価で耐久性の優れるスチールのベアリングが使われています。
これを硬く精度が高いセラミック製の玉に変えることでより軽い力でホイールを回すことができるようになります。
?セラミックとフルセラミック・CULTの違い?
セラミックベアリングの中でもより回転の軽いフルセラミックベアリングというものがあります。
ベアリングはボール(玉)とそれを支える玉受けで構成されています。
一般的にセラミックベアリングは玉がセラミック、玉受けがスチールで出来ています。
セラミックはスチールより硬いのでそのままではスチールの玉受けが削れてしまいます。
玉受けが削れてしまうとせっかくのセラミックベアリングの性能がスチール以下になってしまいます、、
それを防止するために潤滑のグリスを使いますが、グリスは粘度が高い=ベタベタなので少なからず回転が重くなってしまいます。
対して、フルセラミックベアリングはボールも玉受けも硬いセラミックで出来ているので削れにくく、僅かなグリスかサラサラなオイルのみで潤滑できるので、ノーマルのセラミックベアリングと比べても驚くほど回転が軽くなるのです!
カンパニョーロのベアリングは独自規格で、一般的なスチール・USB・CULT(カルト)の3種類があります。
スチールベアリングは他社と同程度で、10万以下くらいのゾンダやシロッコに採用され、比較的頑丈。
USBはノーマルのセラミックベアリングに相当。
10万以上のBORA ONEやシャマルなどに採用。
スチールより1.5倍高回転と言われています。
CULTはセラミックベアリングと特殊加工された金属の玉受けを使用し、フルセラミックに相当。
触れば誰でも違いがわかるほど回転が軽く、その性能はスチールの9倍!!
30万クラスの最上位モデルにのみ搭載。
ご興味ございましたら実際に回転の軽さを実感していただけますので店頭にてお声がけくださいませ。
フルセラミックのベアリングを使う事で、同じ力でもより速く進むことができるのでとてもオススメです!!
ここからは作業風景をご紹介。
シャマルカーボン
元はスチールのベアリングが入っています。
防水のシールを外してボールを取り出し。
ハブに残っている玉受けも取り外す必要があります。
最近大活躍のベアリング圧出工具。
外れました。
これがCULTのベアリングセット
取り付けには別の工具を使います。
圧入完了!
組み付け時にオイルを数滴付けて調整。
「グリス」は不要ですがオイルは必要です。
完成しました!
回転は手で回してもわかるくらい軽くなっています。
実走では一分間に何百回転もしますので効果は絶大です!
初期装備のホイールにお乗りの方は、ミドルクラスのホイールに交換すると快適に走れると思いますが、今ミドルクラスのホイールにお乗りの方はこのカスタムで最高級ホイールの回転性能を手に入れることができます!!
カスタム費用は前後でおよそ6万円。
カンパ以外のホイールには他の方法でセラミック化をご案内しますのでご相談ください!!
松山店ではアルバイトスタッフ急募中です!!
最新のパーツに触れたり、簡単な整備をしたり、自転車好きにはたまらない仕事です。
交通費、スタッフ割引、社員登用、あります。
未経験者歓迎!!
お気軽にご相談ください