せいやまです。
ブロンプトンのチェーン交換をご注文いただきました。
チェーンの伸びを調べる専用工具を使って確認したところ、スポスポと簡単に入ってしまう状態。
工具の両側にある出っ張りが刺さらなければまだ大丈夫、刺さってしまうとアウトです。
今回は簡単に刺さっていたので早急に交換が必要です。
金属なのに伸びるの!?
チェーンが伸びると言っても、本当に金属がビヨーンと伸びてしまうわけではありません。
チェーンを構成している一つ一つのパーツが摩耗して痩せてしまう事でそれぞれの隙間が大きくなり、その結果チェーンが長くなってしまうことを「チェーンが伸びる」と言います。
そしてここまで伸びてしまった場合、たいていチェーン交換だけでは済みません。
新品のチェーンを取り付けてみたのですが、試走してみると明らかにチェーンとギアが噛みあっていません。
力をかけて漕いでみるとまともに走る事が出来ないレベルです。
ギアの歯も要チェック!!
後輪を外しました。ギアの歯が明らかに摩耗しています。
内装変速モデルなので外側のギアは1枚。常に1枚のギアに負担が掛かります。
さらに現行のブロンプトンは薄歯という、同じシングルギアでもママチャリやピストバイクに使われるものより薄いギアが付いているので、厚歯と比べると消耗がやや早いです。
チェーンを交換しても変速がおかしい、ギアが噛みあわず歯が滑ってしまう場合はスプロケットやフロントのチェーンリングも交換が必要になります。
早めにチェーンを交換しておけば費用や手間を最小限に出来る場合がありますので、特に高価なクランクやチェーンリングをお使いの方はこまめにチェックしましょう。
新旧スプロケットを比較
新品のスプロケットと見比べてみると一目瞭然。
山の形がまったく違いますね。
今回は納期の都合もあり純正の13tから14tへサイズアップしてみました。
もともとフロントリングもコンパクトな物に交換されていますので、さらに低速がラクなギア比になりました。
車体各部もチェックします
ついでにシフトワイヤーも折れ目が付いていたり、アウターワイヤーに亀裂が見え始めていたので交換させていただきました。
日泉ケーブル SP31 シフトケーブルSET Black ¥2,530
ブロンプトンのシフトワイヤーは太鼓と呼ばれる先端部分の形が特殊なので専用品が必要です。
アウターワイヤーのキャップも一般的な物よりも細い専用品。
ワイヤーは純正よりも曲げに強い日泉ワイヤーを使用させていただきました。
一般的なもの比べて、より多くて細いワイヤーを撚り合わせて一本のインナーワイヤーにしており、しなやかですべりが良いのが特徴です。
純正のワイヤーセットと価格差がほとんどないので、まだ使った事の無い方は是非一度お試しください!
あとは同時にご注文いただいたキックスタンドを取り付けて完成!!
試走は大事
試走して変速もバッチリ!滑らかな漕ぎ心地、シフトチェンジになりました。
とくに傷みが見受けられなかったホイールとチェーンテンショナーは簡単に手の届く範囲で清掃。
ギアの裏側なんかはギアを外さないと手が届きづらい部分もあるので、かなりスッキリしたと思います。
プーリーは少し錆びかけているところがあったので洗浄後、防錆効果のある潤滑油を注しました。
キックスタンドが無くてもリアフレームを折れば自立するのですが、ちょっとコンビニに、ちょっとお手洗いにって時にわざわざ畳むのが手間に感じてしまう事もあります。
街中の機動性重視の方にはオススメです。
全体的に消耗品が痛んでいたり、汚れが溜まっている場合はオーバーホールもオススメです。
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