スポーツシューフィッター有資格者がおくる、靴選びに役に立つかもしれない情報や、シューフィッター目線での製品情報などお伝えしていきます。週一回のポストが目標。
靴を選ぶ、ってどういうことなの??
唐突に始まりましたこのコラム。
日本フットウェア技術協会(JAFT)が定める【スポーツシューフィッター】の有資格者である私が、その知見を活かして皆様の靴選びの役に立つ(かもしれない)情報や、フィッターならではの目線で話題のプロダクトを見る。そんなコラムにしようと考えております。
週一更新を目標に、あれこれ書いていこうと思います。
スポーツシューフィッターの資格は2019年夏に取得しました。
今現在そのノウハウを基にお客様の靴選びのお手伝いをさせていただいております。
そもそも私がこのお仕事に従事させて頂いて五年の月日が経過しているのですが、その中で何故この資格の取得を志したか…その理由は今回の主題ともリンクする
「靴を選ぶってどういうこと???」
という非常に高く厚い壁のような疑問に私自身が直面したからでした。
靴選びって難しくて、今まで理論的に靴選びなんてしたこともなかったし、感覚で選ぶこと以外に靴選びをした経験が個人的にありませんでした。
そんな人間が他人様に靴を売っていいものなのだろうか…ここが上記の問題を意識する萌芽となったわけです。
じゃあ、その問題を解決しないといけない!
学ぼう!と。
この資格の取得に至るまでに紆余曲折ありましたが、2019年夏にシューフィッターの資格を取得させて頂き、現在に至るというわけです。
そもそもの疑問。どういう基準で靴を選んでますか?
さて、ここからが本題です。
皆様、私共が取り扱っておりますサイクルシューズをはじめ、普段履く靴、スポーツをするときに履く靴、お仕事をされる際に履く靴etc…
どのような基準で選んでいますでしょうか。
見た目?機能?価格?履き心地?サイズ感???
靴だけに限らずなんでもそうですが、何かモノを選ばれる際、その対象物に対してのニーズや価値観は一元的ではなく、非常に多種多様な考え方がその単一のモノに対して注がれます。
モノの見方は人それぞれ。
そのモノを手にする(購買する)人が納得できれば大雑把な結論で言ってしまえばなんだっていいのだと思います。
話を戻しましょう。
靴を選ぶ、という話でした。
そう、靴もまた然り、なのです。
上記したような評価軸はどれも間違っているということはなく、すべて正しいのです。
ただ、私の目線から「靴を選ぶ」というお話をさせていただけるのであれば、一番大事なのは
サイズ
これに尽きます。
そう、サイズが靴を選ぶということの最重要部分だと考えております。
もちろんその機能であったり、見た目であったり価格(ご予算)も先述の評価軸としては非常に大事なものなので、しっかりと絡めてサイズ選定をしなければならないのですが…
じゃあ、サイズってなんなのよ?まずは”合う”サイズについて理解することが大事!
"合う"サイズとは何なのかを理解することが非常に重要です。
この"合う"とか"ピッタリ"という言葉も非常に曖昧で多元的なのであまり使いたくはない言葉なのですが、便宜上使用させていただきます。
ではこの"合う"という状態にするにはどうすればよいか
それは
"ご自身の履物に対する習慣を理解する"
ということが重要なのではないでしょうか。
自転車用の靴だからこう選ぶ!
という意見を求めてご来店下さる方が非常に多いのですが、自転車用とはいえ靴は靴です。
まずはご自身が普段どういった靴を履いているか、どういう時に靴を履くのか、どういったサイズ感や素材感を好むのか…など。
履物を"合うサイズ"で選ぶには、こういった事が非常に重要な要素になってきます。
ビンディングシューズそのものの性能云々も大事ですが、まずは先ほどから述べている"サイズ"に直結するこういった部分から紐解いていく方法で私はご案内しております。
この点をご自身が理解してこそ"合うサイズ"が見えてくるのではないでしょうか。
"こう選びましょう!"というハウツー的なことを事前にお調べいただく事も大事ですが、それにあてはめ過ぎてしまう事で選べるものの幅を自ら狭めてしまっている方も多く見受けられます。
ではでは、その”合う”サイズ…どう見つける?
この文章を読んで当店にご興味を持っていただいた方、特にこれから専用シューズを選びたい方はまず
・なぜ専用シューズを使用したいのか
・普段履いている靴のサイズや素材の傾向
これにご予算を含めてご相談いただければ、比較的早く正解に辿り着けるかと。
また、今履いている専用シューズでトラブルを抱えている方も
・具体的にどこがどう痛むか
・現在使っているシューズのメーカー/モデル/サイズ
・専用シューズを使う際にどういう乗り方(距離/時間/強度など)をするか
こんなところをお教えいただければこちらに関してもできる限りのアドバイス、買い替えのご相談など承ります。
今回の要点、合うサイズを見つける(理解する)ためには
"難しく考えない"
これが重要です。
靴の特性上、かなり小難しく考えてしまう方も多いのが事実。
しかしそうではなくて、先入観を持たず一緒に選んでいただければ
"合うサイズ"
という一つの答えに近づいていけると考えています。
文字ばかりで面白みは全くありませんが、不定期でこんなような事を連載していきます。
お時間あればまたお付き合いください。
シューズのご相談は随時受付中。
是非店頭に足をお運びください。
お待ちしております。