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ビアンキ 30年物のレア(?)クロモリロードを分解&再生

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松山店エミフルMASAKI】関 和貴 21年06月23日

s-DSCN1391みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。

 

 

 

今回ご紹介するのは、、

 

 s-DSCN1377

ビアンキのクロモリロードバイクの分解清掃&消耗品交換です。

 

 

譲り物だそうで、これから乗る前にメンテナンスに来てくださいました。

 

今回の作業では、消耗品を交換すると同時にフレームからパーツを外し、簡単な清掃をして組み戻します。

 

この作業で古くなったバイクも新車の様によく動くようになります!

 

 

 

 

 

 

 

s-DSCN1381

モデルはCAMPIONE D'ITALIA

90年代のフレームで、クロモリとしては新し目のデザイン。

 

 

s-DSCN1382

スプロケなど駆動パーツもそれなりに汚れています。

 

90年代であれば、上位モデルでも8段変速です。

このバイクは10段変速の5700系105が付いていますので途中でコンポ交換したようですね。

 

 

 

 

s-DSCN1383

チェーンはのびのびでチェーンチェーカーがすっぽり入った上に前後に動くほど、、

 

 

 

 

s-DSCN1386

ハンドルとSTIレバーの位置もイマイチ、、

レバー上面が下向きになっているので握っているうちにどんどん前に体重がかかって辛そうです、、、

 

 

 

 

s-DSCN1378

バーテープは、、、

 

 

 

 

 

 

s-DSCN1385

フレームのワイヤー受けは固着しやすいパーツの一つ。

 

見るからに錆びていて、嫌な予感。

 

 

 

 

 

 

さらに分解しながらフレームの状態をチェックしていきます。

 

 

 

 

 

s-DSCN1389

チェーンステーのワイヤ受けは最近見ない突起があるタイプ。

今回は再利用します。

 

 

 

 

s-DSCN1392

フレーム裏のワイヤー受けもこのサビ具合!

フレーム裏側は汗や雨で錆びやすく、普段見えないので気づきにくい部分。

 

 

 

 

s-DSCN1393

外すと錆の色が写ってしまっていました。

 

 

 

 

s-DSCN1380

フレームはところどころサビが浮いています。

 

 

 

 

s-DSCN1483

ミミズ腫れのような部分は表面が錆びてなくても内部が錆びてしまっています。

 

塗装の傷周辺やボトルケージ台座に多く、飲みこぼしたドリンクを放置するとこうなることが多くなるようです。

 

 

 

 

 

ここから補修を始めます!

 

 

 

s-DSCN1388

件のワイヤ受け。

アウターワイヤーはなんとか抜けました。

キャップが金属だったら危なかったですね、、(*´∀`)

 

 

 

 

 

s-DSCN1391

ワイヤ受けかなり固着していましたが取れました(;・∀・)

 

 

 

 

 

s-DSCN1484

ワイヤーブラシでサビを落として錆止めに白の下地塗装

 

 

 

 

 

s-DSCN1485

問題はこっちがわ、、

 

 

 

 

 

s-DSCN1486

固着して中身が出てこない、、

 

 

s-DSCN1487

おぉ、、

 

 

 

 

s-DSCN1456

こんなサビにはコレ!

ルーター&ワイヤーブラシ!!

 

 

 

 

s-DSCN1488

サビは落ちましたが虫食いが残っちゃいました。

今回はグリスアップして再利用します。

 

 

 

 

s-DSCN1458s-DSCN1459

s-DSCN1430s-DSCN1431

エンド部分のサビも除去

 

 

 

 

 

s-DSCN1390

このフレームの面白い特徴はダウンチューブが太く、潰しが入っています。

さらに楕円形上の専用ラグが用意されています。

 

 

 

s-DSCN1436

中はこんなふうになっています。

 

パイプの断面からのこぎりではなくパイプカッターで切ったのかなと思います。

だからどうというわけでわないのですが、、

 

 

 

 

s-DSCN1439

こちらはヘッドチューブ内部。

クロモリパイプの接合部は溶接時のガスや水を抜くために穴が空いていますが、楕円の穴が2つのあまり見ない形状。(通常丸穴が多い)

 

 

 

 

s-DSCN1438

チェーンステーのブリッジがちょっと曲がっているのはご愛嬌。

性能には問題ありません。

 

 

 

 

 

 

 

s-DSCN1426

BBシェルもいい感じに錆びてます。

 

 

 

 

 

s-DSCN1428

フェイシングで表面を整えたいところですが、すでに規定の68mmを割っているので地道に磨きます。

 

 

 

 

 

s-DSCN1429

ここまで落とせました。

 

 

 

 

 

s-DSCN1425

BB裏はワイヤーが擦れて塗装が剥がれたようです。

 

 

 

 

s-DSCN1462

サビを落として下地の白塗装

 

 

 

 

 

s-DSCN1435

ビアンキ純正の補修塗料で塗ってみましたが色が明るすぎました。

 

 

 

 

 

s-DSCN1461

ならば作るのみ!

 

緑は海軍空母のの迷彩色!?

 

 

 

 

s-DSCN1464

塗りました。

割といい感じではないでしょうか

( ー`дー´)キリッ

 

 

s-DSCN1465 s-DSCN1466

いい感じです゚( ・`ω・´)

 

 

 

 

s-DSCN1460

ところどころある補修跡も落として塗り直します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

s-DSCN1421 s-DSCN1444

塗装だけでなく傷や汚れも落とします。

 

 

 

 

s-DSCN1441

各パイプ内部にはサビが進行しないようにオイルを流し込みます。

 

 

 

 

s-DSCN1413

余分なオイルとともに出てきた汚れ。

 

 

 

 

 

 

s-DSCN1414

フォークはMTBのようななで肩。

MTBブームの90年代らしい部分でしょうか?

 

 

 

 

 

s-DSCN1489s-DSCN1490

フレームガードのシールはそのまま使いたいので補修。

 

 

 

 

s-DSCN1404s-DSCN1482

RDの傷もわからなくなりました!

 

 

 

 

ここからはパーツのメンテナンス

 

 

 

 

s-DSCN1449 s-DSCN1450

ホイールの分解

内部は黄色いグリスが入っていてメンテナンスの形跡がありますが、汚れが目立ちます。

 

 

 

 

 

s-DSCN1448

前輪がグリスが抜けがち

 

 

 

 

s-DSCN1451 s-DSCN1453

それぞれ清掃完了。

組戻します。

 

 

 

 

s-DSCN1454 s-DSCN1455

ベアリングは耐久性重視でプレミアムグリス、フリーは粘度の低いフリーハブグリスを使用。

 

 

 

 

s-DSCN1397s-DSCN1398

スプロケはメーカー在庫がなく再利用なので清掃。

 

 

 

 

 

s-DSCN1399s-DSCN1401

FDも清掃

 

 

 

 

s-DSCN1400

ネジ部分は砂が溜まりやすいポイント。

 

 

 

 

s-DSCN1405 s-DSCN1406

▼▼▼

s-DSCN1408 s-DSCN1407

 

 

s-DSCN1409s-DSCN1410

ブレーキのネジ穴も酷いサビで工具が入らないのでお掃除。

 

 

 

 

 

s-DSCN1412

ブラケットカバーはフォーミングマルチクリーナーで洗うとベタつきがスッキリします。

 

 

 

 

 

s-DSCN1411

もちろん注油も忘れません。

 

 

 

 

s-DSCN1387s-DSCN1463

ハンドルには汗が溜まって腐食してしまっています。

 

フレームのワイヤー受けやブレーキのネジ穴のサビもおそらくは汗が原因と思われます。

予防するには定期的な洗車が効果的です。

 

 

 

 

 

s-DSCN1395

最後にフレームの仕上げ洗浄とコーティング

 

 

 

 

 

組み立てたらいよいよ完成!!

 

 

できたのがコレだ!

 

 

 

 

s-DSCN1491

 

 

 

s-DSCN1386s-DSCN1493

ハンドルは使いやすく美しい角度に( ・`ω・´)

 

 

 

 

s-DSCN1497

バーテープ巻きはお任せください!

今回は模様も完全に合わせてみました。

 

 

 

 

s-DSCN1494

ワイヤーは白で爽やかなイメージに!

 

 

 

 

 

s-DSCN1498

清掃と注油でブレーキや駆動パーツもよく動きます!

ブレーキシューなど消耗品も交換済み。

 

 

 

 

 

s-DSCN1500

BB裏は再びワイヤーがすれないようにライナーで保護。

 

 

 

 

 

 

 

以上、90年代のフレーム再生完了です!!

 

 

今回のフレームは錆もありましたが、今後も定期的なメンテナンスをすればまだまだ気持ちよく乗れそうです!

 

 

 

 

今回のバイクの様に

「消耗品交換」+「パーツの分解洗浄」+「ホイールの分解洗浄」+「サビ取り等補修」

の内容は「レストア」のメニューで承っております。

 

工賃¥52,800~です

 

 

錆びていないバイクについては

「オーバーホールB」 工賃¥28,000

「オーバーホールA」 工賃¥47,300

にて承っているのでご相談ください。

 

 

 

眠っていたクロモリロードレーサーや思い出のバイクの再生にいかがでしょうか。

 

*マウンテンバイクの場合は、消耗パーツの廃版や、規格の移行などで修理不能なものが多く、お受けできないものが多いのでご注意ください。

 


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