みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。
今回ご紹介するのは、、
ビアンキのクロモリロードバイクの分解清掃&消耗品交換です。
譲り物だそうで、これから乗る前にメンテナンスに来てくださいました。
今回の作業では、消耗品を交換すると同時にフレームからパーツを外し、簡単な清掃をして組み戻します。
この作業で古くなったバイクも新車の様によく動くようになります!
モデルはCAMPIONE D'ITALIA
90年代のフレームで、クロモリとしては新し目のデザイン。
スプロケなど駆動パーツもそれなりに汚れています。
90年代であれば、上位モデルでも8段変速です。
このバイクは10段変速の5700系105が付いていますので途中でコンポ交換したようですね。
チェーンはのびのびでチェーンチェーカーがすっぽり入った上に前後に動くほど、、
ハンドルとSTIレバーの位置もイマイチ、、
レバー上面が下向きになっているので握っているうちにどんどん前に体重がかかって辛そうです、、、
バーテープは、、、
フレームのワイヤー受けは固着しやすいパーツの一つ。
見るからに錆びていて、嫌な予感。
さらに分解しながらフレームの状態をチェックしていきます。
チェーンステーのワイヤ受けは最近見ない突起があるタイプ。
今回は再利用します。
フレーム裏のワイヤー受けもこのサビ具合!
フレーム裏側は汗や雨で錆びやすく、普段見えないので気づきにくい部分。
外すと錆の色が写ってしまっていました。
フレームはところどころサビが浮いています。
ミミズ腫れのような部分は表面が錆びてなくても内部が錆びてしまっています。
塗装の傷周辺やボトルケージ台座に多く、飲みこぼしたドリンクを放置するとこうなることが多くなるようです。
ここから補修を始めます!
件のワイヤ受け。
アウターワイヤーはなんとか抜けました。
キャップが金属だったら危なかったですね、、(*´∀`)
ワイヤ受けかなり固着していましたが取れました(;・∀・)
ワイヤーブラシでサビを落として錆止めに白の下地塗装
問題はこっちがわ、、
固着して中身が出てこない、、
おぉ、、
こんなサビにはコレ!
ルーター&ワイヤーブラシ!!
サビは落ちましたが虫食いが残っちゃいました。
今回はグリスアップして再利用します。
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エンド部分のサビも除去
このフレームの面白い特徴はダウンチューブが太く、潰しが入っています。
さらに楕円形上の専用ラグが用意されています。
中はこんなふうになっています。
パイプの断面からのこぎりではなくパイプカッターで切ったのかなと思います。
だからどうというわけでわないのですが、、
こちらはヘッドチューブ内部。
クロモリパイプの接合部は溶接時のガスや水を抜くために穴が空いていますが、楕円の穴が2つのあまり見ない形状。(通常丸穴が多い)
チェーンステーのブリッジがちょっと曲がっているのはご愛嬌。
性能には問題ありません。
BBシェルもいい感じに錆びてます。
フェイシングで表面を整えたいところですが、すでに規定の68mmを割っているので地道に磨きます。
ここまで落とせました。
BB裏はワイヤーが擦れて塗装が剥がれたようです。
サビを落として下地の白塗装
ビアンキ純正の補修塗料で塗ってみましたが色が明るすぎました。
ならば作るのみ!
緑は海軍空母のの迷彩色!?
塗りました。
割といい感じではないでしょうか
( ー`дー´)キリッ
いい感じです゚( ・`ω・´)
ところどころある補修跡も落として塗り直します。
塗装だけでなく傷や汚れも落とします。
各パイプ内部にはサビが進行しないようにオイルを流し込みます。
余分なオイルとともに出てきた汚れ。
フォークはMTBのようななで肩。
MTBブームの90年代らしい部分でしょうか?
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フレームガードのシールはそのまま使いたいので補修。
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RDの傷もわからなくなりました!
ここからはパーツのメンテナンス
ホイールの分解
内部は黄色いグリスが入っていてメンテナンスの形跡がありますが、汚れが目立ちます。
前輪がグリスが抜けがち
それぞれ清掃完了。
組戻します。
ベアリングは耐久性重視でプレミアムグリス、フリーは粘度の低いフリーハブグリスを使用。
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スプロケはメーカー在庫がなく再利用なので清掃。
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FDも清掃
ネジ部分は砂が溜まりやすいポイント。
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ブレーキのネジ穴も酷いサビで工具が入らないのでお掃除。
ブラケットカバーはフォーミングマルチクリーナーで洗うとベタつきがスッキリします。
もちろん注油も忘れません。
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ハンドルには汗が溜まって腐食してしまっています。
フレームのワイヤー受けやブレーキのネジ穴のサビもおそらくは汗が原因と思われます。
予防するには定期的な洗車が効果的です。
最後にフレームの仕上げ洗浄とコーティング
組み立てたらいよいよ完成!!
できたのがコレだ!
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ハンドルは使いやすく美しい角度に( ・`ω・´)
バーテープ巻きはお任せください!
今回は模様も完全に合わせてみました。
ワイヤーは白で爽やかなイメージに!
清掃と注油でブレーキや駆動パーツもよく動きます!
ブレーキシューなど消耗品も交換済み。
BB裏は再びワイヤーがすれないようにライナーで保護。
以上、90年代のフレーム再生完了です!!
今回のフレームは錆もありましたが、今後も定期的なメンテナンスをすればまだまだ気持ちよく乗れそうです!
今回のバイクの様に
「消耗品交換」+「パーツの分解洗浄」+「ホイールの分解洗浄」+「サビ取り等補修」
の内容は「レストア」のメニューで承っております。
工賃¥52,800~です
錆びていないバイクについては
「オーバーホールB」 工賃¥28,000
「オーバーホールA」 工賃¥47,300
にて承っているのでご相談ください。
眠っていたクロモリロードレーサーや思い出のバイクの再生にいかがでしょうか。
*マウンテンバイクの場合は、消耗パーツの廃版や、規格の移行などで修理不能なものが多く、お受けできないものが多いのでご注意ください。
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