どうも京都店 吉野です。
MTB乗りにはお馴染みのアイテムドロッパーポスト。
ハンドルに取り付けたレバー、ボタンを操作することでシートポストを上げ下げできるというものです。
利点は重心を下げることによりバイクコントロール性が上がる、いちいち自転車から降りて工具を使って調整しなくても良くなる。という点です。
ポスト径が31.8φとMTB専用アイテムのような扱いでしたが
近年ロードバイクにも取り付け可能な27.2φのドロッパーポストが登場しており
2022年にはバーレーン・ヴィクトリアス(MERIDA)のマテイ・モホリッチ選手(スロベニア)がプロロードレース「ミラノ〜サンレモ」でドロッパーポストを導入し、優勝したことで一気に注目を集めることになりました。
スポーツ自転車、とりわけロードバイクはポジションというものが重要視されます。
ピタッと決まったサドル高で効率的にペダリングしようとするものです。
乗り心地などの快適性は二の次です。
じゃあドロッパーポスト導入する利点は薄い、もしくはないように感じますが
サドルの高さを50〜100㎜下げることでライダーの重心を下げ、重心移動が楽になり、下りの走りが安定。そして身体が低くできるのでエアロ性能も向上。
難点は重量です
レバーとドロッパーポスト本体を合わせて400gを優に超えるものがほとんどですので軽さにうるさいロードバイク界隈で導入している人に今のところ会ったことはありません。
(FSA公式サイトから引用)
約5万円
どんなロードバイクにも取り付けられるのかと言えばそんなことはありません。
D型やカムテール、エアロシートポスト、専用のものには当然取り付け不可です。
それに加えて、この手のものは基本内装前提です。
ロードバイクメーカーもまさかドロッパーポストを導入することは想定していないでしょうし
ドロッパーポスト内装用の穴などは存在しません。
ACRなどの完全内装対応フレームの用意が必要だったりします。
じゃあACR対応していればOKということもないですが
フレーム側にドロッパーポスト用のケーブルを通すクリアランスが必要です。
ACRにそんな余裕はありません。なのでDi2、AXS、EPSなど電動コンポにしてクリアランスを確保したり。
マテイ・モホリッチ選手の車体を見ていると左のドロップ部分にレバーがついています。
ドロッパーポスト用のワイヤーだけハンドルの外に通しているのでしょうか。
なにかとコストがかかりますね。
【朗報】ドロッパーポストは無線もある
(SRAM公式サイトから引用)
SRAM傘下のROCKSHOXからはAXS(無線式)のドロッパーポストが発売されていたりします。
お値段なんと約13万円
ワイヤータイプのような導入の煩わしさから解放してくれます。
無線は正義。
あれば便利だと思いますが無理してまでロードバイクにやることではない気もします。
グラベルだと純正でついている車体も出てきているのでグラベルでは覇権を握れるかもしれませんね。
(CANNONDALE公式サイトから引用)
550,000円でフルサス、ドロッパーポスト付きの完成車があります。
以前インプレ記事をアップしていますのでよければご覧ください。
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