2020年にブルベでSuper Randonner(SR)メダルを獲得したことのある自称ブルベヒルクライマーの名古屋ウェア館の尾林です。
一日で300km以上を走ったことがるという経験が、日々のサイクリングでの自信と慢心につながっている気がします。
というのも、妻と娘が義父母と3泊4日の旅行へ出かけた期間中に私の休みがあったので、妻の車に自転車を載せて富士山へ遠征にサイクリングに出掛けようと思っていたのですが、台風の影響で天候不良が予報されていたので、何とかして遠征できるチャンスを逃したくないという思いから、休みの前日に天気予報とにらめっこした結果、淡路島ならそんなに雨が降らなさそう!
ということで、【淡路島サイクルツーリズムのモデルコース】を参考にして(ルートをガーミンにダウンロードしただけ)、下調べも何もせずに当日を迎えました。
スタート地点~25km
スタートの拠点として、ルートのスタート地点にもなっていた岩屋ポートターミナルにある駐車場を利用。
最大料金500円でお手軽♪と思ってましたが、ゴール後に衝撃の事実が待っておりました・・・
さてさて、準備としては肌を露出しない、いつもの完全防備で飲み物用のロングボトルと水かけ用のボトルを用意。
補給食にはBCAA入りのジェルをカフェイン入りとそうでないものとを2個ずつに小さなゼリーを2個。
カロリーとしては合計で600kcalぐらいで、BCAAやミネラルやクエン酸補給を目的としたものだけで、『コンビニでカロリー補給すればいいだろう』と、盛大なフラグを建ててどこにコンビニがあるのかもチェックせずにスタートしました。
スタートは約8時。
天気は曇り。
暑すぎず走りやすい天候で、しかも軽く追い風でした。
最初はそれなりに交通量も多く、市街地といった感じで建物も数多く見かけます。
ホントに順調すぎるぐらい順調に25kmを消化します。
アワイチらしい海岸線
平均時速は30kmを超え、1時間もしないうちに島や半島を一周するルートらしい海岸線に変わっていきます。
そうなると車も少なくなっていき、信号ストップも無い。
曇空の追い風で、気温も高くなく疲労感もほとんど無し。
いつもなら1時間で1回ぐらい休憩するのですが、『余裕があるので30分延長しよう』と、思い至って走り続けます。
・・・北側スタートのアワイチを一度でも経験している方なら察していただけるでしょう。
この時点で洲本港を過ぎてしまっています。
飲み物が切れるころにクライムプロ起動!?
スタートから1時間15分ごろ、40kmぐらいを過ぎたぐらいでしたかね?
大きめのコンビニを勢いよく通り過ぎてしまい、飲み物がそろそろ切れてきたので次で補給しよう♪
と楽観視していると、道の雰囲気がガラリと変わってきました・・・
クライムプロ起動!
GARMINのビープ音が聞こえ、画面を見てみるとこれからヒルクライムが開始されるという表示。
飲み物が尽きかけているなら、ロスになってでもコンビニまで引き返すのがベスト!
しかし!まだ少し残っているし、ひと山越えたらまたコンビニぐらいあるだろう。と、完全にこのルートをなめています。
この先の困難を知るはずもない私は、やっときたヒルクライムに心躍らせて軽快に登っていきます。
しかし、飲み物が少ないのでSSTぐらいの気持ちでやや抑えめに♪
ヒルクライムが終わり、海岸線まで下ってみると、コンビニが絶望的な景色。
完全に飲み物が切れ、身体にかけるつもりだった水も飲み始めます。
補給食はこの時点で手持ちの半分を消費。
さすがにBCAA入りが効いているのか、カロリーこそ少ないもののハンガーノックの兆候は全く無し!
潮の香りを楽しみながら、車がほとんど来ない道を気持ちよく走らせていると飲食店の看板を発見!
初の補給所は自動販売機
しらす丼とか淡路島カレーとかの看板が見え始め、ライド開始から初めての補給休憩に安堵しながら淡路島モンキーセンターに着いたのが9:50。
入り口にある飲食店は11時開店。
ここまで約50kmを2時間ほど、ほぼノンストップで走り続けてきて、疲労感も出てきてますが、当然待てるわけがないので、自動販売機で飲み物だけ買って、ここでやっとスマホで周辺のコンビニや飲食店を検索・・・
約25kmほど何もありません!
ここでうなだれていても状況が悪くなるだけなので、身体にエネルギーが残っているうちに再スタート!
この先、一時間ほど補給できないのが分かっているのに、自動販売機ではスポドリを一本買っただけ。
検索しているうちに半分は飲んでしまっているのに、何故この時もう一本買っておかなかったのか・・・
これを慢心と言わずして何と呼ぶのか・・・
中間地点で嬉しい出会い
再スタートからは何もない海岸線をひたすら無心で走り続け、アワイチの難所と呼ばれているらしい峠道もあり、水かけ用のつもりの水がほとんど飲み水として消費されていき、ハンガーノックを心配しながら手持ちの補給食を消費しながら効率重視で淡々と走ります。
と、中間地点を目の前にした長めの上り坂の頂点辺りで、サイクリストのグループが休憩しているのを見かけます。
追い抜きざまに挨拶だけして、サイクリスト出会えた喜びでテンションを上げながら、初のまともな休憩が出来そうな『道の駅福良』を目指します。
と、そこで目に入ったのは、サイクリストなら注目してしまう、3大グランツールの一つジロ・デ・イタリアからインスパイアを受けた店名『ジロ・デ・アワジ』!
何かに導かれるように、ここでお昼休憩を取ることにしました!
スタートから3時間で約75kmと、ちょうど中間地点。
ここまでにも、様々な施設でサイクルラックを見かけてましたが、ここでようやく淡路島全体でサイクリストを歓迎しているということを知りました。
もちろん、この店名で分かる通り、ここのマスターが自転車好きであることは想像に難くないですが、それにしてもの歓待ぶり!
席に案内されたら、『ボトル減っていたら水入れますよ』とか、スリッパ出してきて『シューズ脱いで楽にしていただいて大丈夫ですよ』とか、『ケイデンスの上がる塩飴です』って塩飴くれたり、注文するタブレットのメニューにサイクルパーツの項目があり、チューブやタイヤにCO2ボンベが注文出来たりと、マスターが特別なのかと驚いていたら、【兵庫県がアワイチを推進している】取り組みをしているんですね。
ホントに調べて無さすぎです・・・
ちなみに、食事で選んだのはオススメのローストビーフ丼♪
正直、疲れた身体に胃腸に負担掛け過ぎでは?と思いましたが、美味しそうな誘惑に負けました(笑)
そして、とても美味でした♡
こうしてみると、淡路島ってイタリアと形が似てる?とか考えながら、美味しいコーヒータイムを楽しみました♪
なにせ、ここまでホントにまともな休憩無く走り続けましたからね。
マスター曰く、無補給区間が長いのでハンガーノックになった方やなりかけてる方などが駆け込んでくることがしばしばあるそうです。
事前準備大事!
やっとまともな記念撮影
道の駅うずしおinうずまちテラスにて、やっとまともなフォトスポットで記念撮影。
というのも、私は基本的にコースを楽しむ派で、あまり観光とかはしないんです。特にソロライドだと特に。
そして、ここに来るまでにもきっとフォトスポットはあったんでしょうが、まったく下調べをしていないので、ほとんど気づかずにスルーし続けてしまっているみたいです。
さすがに、ここは一目見て分かるスポットだったので自撮りしましたが、ここからまたほとんどノンストップでルートを消化していきます。
というか、このアワイチコースなのですが、ルート上にほとんどコンビニがありません!
なので、ここからもほぼ休憩なしでまた走り続けておりました。
ルート後半に楽園の様に観光スポットやグルメが目白押し
約120kmぐらいから、リゾート地の様に観光スポットやグルメを楽しめそうなお店が目白押し!
しかし!
お昼の後からここまでに、コンビニ休憩を2回挟んだだけの私には、それらを楽しむほどの体力が無い!
疲労で固形物を取りたいとも思わず、2回目のコンビニでもレッドブルやデカビタといったエナジードリンクで疲れをごまかす始末。
もちろん、こういったところで休憩した方が再スタートも楽になりますが、私の悪い癖で、疲れてくると『とにかく早く帰りたい病』が発症してしまい、疲れてるくせにノンストップで走り続けます。
その結果・・・
8時間で完走
走行時間6時間、経過時間8時間というなかなかのハイペースでの完走。
途中、工事で迂回して獲得標高を稼ぐことになったはずなのですが、結果として1,259mだったので、公式ルートに表記されている約2,000mはわざと多めに見ているのかな?
おかげで、今回の様な補給も休憩も足りない状態でも完走できたともいえそうです。
そして、最後に温泉でも入って帰ろうと、近くの日帰り温泉を探して行ってみると・・・
サイクリスト歓迎の極み
明石海峡大橋を渡ってすぐの場所にある『美湯松帆の郷』を利用させていただきましたが、『サイクリスト専用駐車場』というものがございまして、どうやら車載で来た方がそこに停めたままアワイチを楽しみ、走り終わったらそこで温泉や食事を楽しみ、帰っていくという、遠征にもってこい施設でした!
なので、私も温泉と食事を楽しみ、お土産もいっぱい買って帰ろうとしたところで・・・
AWAJIモニュメントを発見!
って、こんなところにあったのか!!
ちゃんと調べていれば、自転車と共に写真が撮れたのですが、すでにしっかりと車載していたため、もう一度降ろすのが億劫だったので、次回の楽しみにとっておくことにしました。
最後に
こんな感じで、珍しく商品紹介も無いただのライドブログを上げさせていただきましたが、サイクリストを歓迎している雰囲気はとても心地よく、後ろから車で抜かれるときもしっかりとした車幅を取ってくれる方が多く、美味しいグルメもいっぱいあり、景色もバッチリ!
しかし、コース難易度自体は初心者~中級者向けですが、補給スポットの少なさや、路側帯の少なさが目立った(とはいえ、それで困ることが無いぐらい、運転が丁寧なドライバーが多かったです)ので、事前の計画をしっかり立てられる中級者向けと個人的に思いました。
この様に、様々な経験を接客に活かしておりますので、サイクリングで困ったことがある方は是非!ワイズロード名古屋ウェア館へご来店下さいませ!お待ちしております♪