こんにちは!
マウンテンバイクダウンヒル大好き!
府中多摩川店の池田です。
気温がガンガン上がってきましたね、本日は最高気温39度。
なんなんだよっ!?ってくらい暑いです。避暑地へ逃げるべく山に行ってきました。
※以下の記事はすべて池田の独断と偏見でお送りしております。ご了承ください。
ホイール試乗のインプレッションブログです。ゴリゴリに乗り込んできました。
見れば見るほどマッシブな足回りになりました。おそらく私の求めるグラベルバイクの最終形です。
”現在当店では株式会社マルイ様ご協力のもと、DT SWISS ホイール試乗会を7/17㈪まで開催しております。”
ハイスペックホイールの良さを肌で味わうことができる貴重な機会です。是非ご来店ください。
今回の試乗ホイール
さて、今回試乗させて頂いたのは
DT SWISS GRC 1400 SPLINE 650B
前後で1,545グラム驚異の42㎜ハイトの650B超軽量カーボンホイール!42㎜ハイトで1545グラムは軽量じゃない?この記事読んだ後にはそんなこと言えなくなります。というか、乗ったらもうめちゃくちゃわかります。
読むまでもありません。もう速いんだこれが。でも読んでください。
(7/17まで府中多摩川店で試せます!)
そしてアッセンブルされたタイヤは
MAXXIS RAMBLER 650×47b
転がりの軽さとサイドグリップが非常に優秀なグラベルタイヤ。高いクッション性とグリップ性能が今回のライドで私を何度も助けてくれました。
舗装路の実走性能。
さあ、まず舗装路を35km 。普段マウンテンバイクダウンヒルばっかりしている私にはグラベルタイヤでの35kmは長くもなく、短くもなくといったところ。
漕ぎ出しでまず先入観をひっくり返されました。軽い。ものすごく軽い。650×47bだから多少はモサつくだろうな。と心のどこかにイジワルなミニ池田がいましたが、そんな奴はすぐさまどこかにすっ飛ばされました。タイヤの転がり性能にも驚かせられました。
舗装区間は空気圧を高めにして楽をしたかったので50psiほど入れて出発したのですが、にしても軽い。失速せずに良く伸びる。47mm幅のワイドタイヤだということを忘れてしまう程。
そして40キロ以上の高速巡航でも更に伸びる⁉そうだ!!42mmハイトだった!エアロなリムが空気を切り裂いて進んでいく!タイヤも含めて考えると80ミリハイトを超えます。そりゃ巡航も伸びますね。
”グラベルロードにミドルハイトホイール。アリです。というか、めちゃくちゃ良い!!”
オフロードでの実走性能
セクションごとに若干ウェット気味の路面も出てくるミックスコンディション。
トレイルのような路面から砂利道、また、もはやガレ場と表現すべきこぶし大の石が散乱した路面までを走ってきました。
ただの砂利場であればタイヤのみのクッション性で走破が可能ですが、ガレ場においてはそうはいかず、私の手組みホイールではいつも石に弾かれながら走っています。ところが今回は弾かれる感覚は全く無く、平坦、登り、下り、問わずとにかく路面をスムースに舐めて行くのです。
後でしっかりと言及しますが、これは”スポークテンションによるクッション性能”も大きく関係していると考えています。
サスペンションが無いフルリジットバイクにおいて、路面を追従し続けることが如何に重要なことか。走行中、ましてやダウンヒル中にタイヤが滑ってしまったりして、少しでも怖い思いをしたことがある方はわかっていただけると思います。
今回の主役から少し逸れますが、冒頭にわずかに触れたMAXXIS RAMBLER に関しても少し。
グリップ性能を確かめるべく、比較的落ち着いた路面の下りタイトコーナーを、IN⇒IN⇒INで走ってみたのですが、バイクの中心わずか前、に荷重出来ていると、しっかりとグリップしながらも進んでいく感覚が得られました。いつもはとにかく滑らないように恐る恐るでしたが、立ち上がりの直線ですぐにペダリングを入れられる程です。
なぜこんなにも良く進むのか。
ゴリゴリのリム
47㎜幅のタイヤを履いて、これだけの巡行性能が出せるグラベルホイールは稀有。一番の特徴はやはりリムにあります。
外幅32㎜内幅24㎜ ということはタイヤビードが収まるリムフランジ部分の厚みが4㎜⁉
そんな単純なわけがありませんが高いハイトとワイドなリム、分厚いリムフランジの相乗効果で信じられないほどの剛性が出ます。
”回しても踏んでも、登っても下っても、常にブレずにバイクの挙動をリムが制御してくれる。私が気づかないように。(笑)”
そんな感覚でした。嫌な存在感、ゼロなんです。
スポークテンションがカギ⁉
少しニッチな話をします。ニッチというか、ロード系のホイールのご相談を頂く際にお客様の口からあまり聞くことが少ない事についてです。
ホイールは一般的に、
スポークテンションが高い方が、ペダリング時の反応が良く、進みの良いホイールになる傾向にあります。
逆に、スポークテンションが低い方が、反応が過度ではなく、乗り心地の良いホイールになる傾向にあります。
ある種、ホイールを御しているのはスポークテンションなのです。
そして一日乗り倒してきて、ふとスポークテンションが気になったんです。これほどのカーボンの塊(リム)でガチガチなはずなのにどうして足が残っているのか、下りのガレ場でタイヤが弾かれなかったのか。
これが答えの一つでした。
👆剛性アップと強度のみに振った、池田手組みホイールのスポークテンションは20
👆DT SWISS GRC 1400 275 のスポークテンションは8
はち???
ゴリゴリの高剛性リムにエアロスポークを超ローテンション。ストレートプルスポークの平面スポークなので、進行方向へのホイールの回転時は無駄なヨレが出ず、バイクに対して上下の向きの衝撃が加わると僅かに、そして絶妙に、ショックを吸収する。
帰ってきてスポークテンション測った時めちゃくちゃ納得いってもはや気持ちよかったです。こういうことなのかあっ!!!って。
剛性バランス、とはよく言ったもので、全ての場面でそのバランスがモノを言います。そしてGRC 1400 splineはその全てが良い。ちょうど良い。お高くとまってないんです。包み込んでくれます。
まとめ
650Bで100キロ、700cで210キロ走り込みましたが。
全性能で文句が付けられなかった驚異的なグラベルホイール。
(褒めてばっかりだと説得力が無くなるので、どんなに良くてもどこか粗探しをして、いつも商品紹介をしている池田。)
舗装路、未舗装問わず、平坦巡行、ヒルクライム、ダウンヒル。全てのシチュエーションでライダーの力になり、満足させ、その上で感動を与えてくれるホイールでした。
結論。
”何もかも最高な超高水準のグラベルホイール” です。
ホイールのグレードアップを考えているグラベルライダーの方。事実、少々値が張りますが、後悔はさせません。
7/17日(月)まで、当店で試乗可能です。
是非ご来店、ご試乗ください。
乗ったら欲しくなります。池田は購入します。
650Bか700Cかは、悩み続けていますが。。
ではまた!
以下、書き散らし。
真にライダーの願いを叶えるホイールは何か。と常々考えています。
私はマウンテンバイクのダウンヒルが大好きです。ホイール組みも自分でやります。もちろんお客様のホイールも。
その際。硬いリムがとにかく正義!なんてわけもなく。ただスポークテンションを高くすれば良い!というわけでもなく
ライドクオリティを高める為にも、リムやハブを保護する上でも、適切なスポークセレクト、スポークテンションの管理
そしてライダーの用途に最も合う形での、パーツ各々の相性と組み方が大切だと考えています。
そして完組ホイールは、幅広い用途を持つ様々なライダーに合うよう設計、組み立てをされた、言うなれば模範解答です。
幾多と存在する模範解答の中で、ご自身の答えを自ら見つけられるか。。
難しければ、模範解答の中に答えが見つからなければ。組んでしまいましょう。
絶対に正解!なんてことはありませんが、ライダーにとって最も良いホイールを、完組、手組み。どちらでも。です。
それをご提案させていただくことが私共の役割であると考えています。
さらに知見を広げていけるよう、邁進してまいります。