こんにちは、スタッフおおもとです。
ロードバイクパーツの最先端『12速コンポーネント』
私も使用し始めて1年半が経過し、乗りながら色々思う所が出てまいりました。
それは
スプロケットは11-34Tに
しておくべきだった
現在フロント『52T×36T』リア『11-30T』の組み合わせで使用し、ギア比は『4.73~1.20』になっています。
リアのギアが12段になり、一体走りの何が変わったのかというと・・・何も変わっていません。
スプロケットを11-30Tで比較した場合、11速から12速になって増えているのは中間の16Tとなります。
ギア比は何も変わらず、つまりトップスピードもヒルクライムの対応力は何も変わっていません。
今まで無くても困っていなかったギアが増えただけ、段数が増えても出来る事が増えた訳ではなかったのです。
では12速化のメリットを活かすにはどうするべきだったか、それがスプロケット11-34Tという答えになります。
12速用の11-34Tのスプロケットのギア構成は端的に言うと11速用の11-30Tに34Tが増えた構成になっているので、よりハードな勾配でも登れるようになりヒルクライムでの対応力がアップします。
でも実は、34Tを増やすメリットはもう1つあるんです。
それは34Tが増える事で、フロントのチェーンリングをより大きくする事が可能になるというメリットです。
例えば前述したフロント『52T×36T』リア『11-30T』の最小ギア比『1.20』で登りをほとんど対応が出来る実力があるのなら、このギア比を維持したままチェーンリングを大きくすれば最大ギア比が上がり平坦で出せるスピードを上げる事が出来ます。
現行デュラエースクランクで一番大きなギア構成は『54T×40T』、11-34Tのスプロケットと組み合わせた場合のギア比は『4.91~1.18』となり、前述の組み合わせより最大ギア比が0.18アップし、最小ギア比は0.02下がる事になります。
トップギアを90ケイデンスで回した時、時速2km/h増える計算となりよりハイスピードで走りやすくなり、登りではほぼ変わらない登坂力を維持する事が出来ます。
またギア板は大きい方が駆動抵抗は少なくなると言われており、少しでも効率を上げたいライダーは見過ごせないはずです。
そしてサイクルロードレースのプロシーンではチェーンリングのサイズの拡大が進んでおり、アウターは最低54T、最大でなんと58Tを使っている選手も報告されています。
アウターが大きくなればキャパシティの関係でインナーも大きくなります、それでも11-34Tがあれば十分に登れるという事なんだと思います。
『じゃぁチェーンリングをデカくしてもいい訳だ!』と思いきや、これにはとても大変なそもそも論があるのです。
『そもそもスタッフおおもとの脚力ではアウター54Tトップ11Tなんてまともに踏めない』
という事で一般ライダーの私が11-34Tにしておくべきだったと思った理由は『インナー36Tロー30Tでも登りがつらい』という悲しいオチでした。
ロードバイクはどこまで行ってもスポーツなので、見栄を張らずに実力に合った機材を選ぶことが一番大事という事ですね・・・
登りに行く度、最近それが身と骨と心に染み渡っていますというお話でした、登りってツラいなぁ。