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ぶっちゃけどうなの?最近ロードでスプロケット大きいの流行っているけど。11-34の12sを語る

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上野アサゾー店】石川 康輔 23年08月01日

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今現在私のバイクについているスプロケットは全て11-34tというロードで一番ワイドな組み合わせです。脚力的な問題もありますが、12sになったことで実用性の高さもあり選択しています。現代のワイドスプロケットのメリットを少しだけ解説!

ワイドスプロケットのメリット

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11sと12sでも話が大きく変わるので一応分けて解説します。

11sの11-34について

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11sの時にGRX向けのラインナップとして登場した11-34のスプロケット。私は当時フロントはノーマルギヤ相当の52-38のオーシンメトリックを使っており、既に11-32を入れていたもののヒルクライムがきつかったので必要にかられて使ってみました。グラベル向けのギヤ比になっている為トップ側からロー側に向かって割と均等に歯数が増えて行くタイプでロードレース向けって感じではなかったですね。

※HG800の組み合わせは11-13-15-17-19-21-23-25-27-30-34とトップ側は綺麗に2個飛びです。

これはこれで実はグラベルロードにつけるとすごく使いやすいですし、一時期ロングライド用に使っていましたが調子が良かったです。変速性能が安定しますし、変速が大雑把でもゆったり走る分には気にならない事など相性は良かったですね。

ですが、高負荷で平地巡行をすると13-15の辺りを細かく変速する事が多くなり間が欲しい!と走りながら思ったものです。

12s化に伴いロードでは使っていませんがグラベルでは今でも現役で使っていますし、グラベルの場合は低速でロー側の方が使うのでこっちの方が良いですね。

12sの11-34について

そんな中時代は12sに移り変わり、ロードのスプロケットもワイド化する方向に進んでいます。

シマノの12sスプロケットが11-30と11-34の二択になると最初に聞いた時はどういう意図があるのか、オールロード用とロードレース用の二択になるのかなと勘繰ったりもしました。

実際に12sの11-34を使ってみてその予想は覆ることに。

※12sの11-34tの組み合わせは

11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34

    11-30tの組み合わせは

11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30

11-34もトップ側は結構クロスしていますね。16が無い分34が追加されているだけなので16がどうしても必要な方以外は平地も十分ではないでしょうか。ヒルクライム用に11-30も使っていましたがこうして見比べると重量を軽くする以外でヒルクライムへの影響は無さそうですね。

ちなみにカンパの11-34も使っています

11-12-13-14-15-16-17-19-22-25-29-34どちらかというと11-30のシマノに近い感じで超クロスですね。

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34があることで

フロントの変速は確かに速く正確になってきていますが、レース等自分のタイミングから逸脱した状態で行うとチェーン落ちをしてしまう事もトップ選手においても確かにあります。

フロントの変速をしないという事がメリットになる場面もたくさんありますし、この間のツールにおいても平坦コースではフロントシングルで走るようなチームも現れる程です。(あれは空力を重視した結果と言われてはいますが)

ロー側が34tもあると例えばフロント50tとの組み合わせで1.4706倍になります。これをフロントをインナーに落とした34tの近似値とてらし合わせると23tとの組み合わせに相当します。

34-23の組み合わせならヒルクライムが得意な方にとっては結構登りで使うギヤ比になるのではないでしょうか?

私ぐらいのヘビー級ライダーでも頂上が見えている10%未満の坂なら最後まで踏み切れるギヤ比になります。

つまりは11-34のスプロケはフロントを変速せずにある程度の坂道をこなす事ができるギヤ比を作ることができるわけです。

本格的な登り区間に入ればフロントを34tに落として真ん中らへんの効率の良いギヤをメインに、斜度がきつくなったり、足が売り切れてしまったり、ロングライド中で踏みたくないシーンなどで30t34tを残しながら走る事ができるのが11-34の12sのメリットですね。

ロングライド用という事であれば迷わず11-34がおすすめですし、レースをやる方でもフロントの変速回数を減らすことができるメリットと、フロントを54×40などの大きいチェーンリングにしやすくなることなどもメリットだと思います。

まとめ

脚力のある方体重の軽い方平地しか走らない方、、、11-30でも十分だと感じている方も多いと思います。ですが、登りでキツイなと感じる、長距離走る時に登りが心配だと感じる、フロントの変速を減らすなどの恩恵を受けたいなど11-34を入れる意味のある方は多いと思います。

ロードだからクロスギヤにする慣習も多段化された事でだんだん変わってきています。シマノのラインナップを見ても11sの11-34のスプロケットと12sの11-34のスプロケットは全然別物です。ロードレース用にきちんと設計しているとギヤの組み合わせを見て取れます。

是非これから12sを組む方や、既に組んだけど11-30にしている方でも興味がおありでしたら試してみてください!

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