皆さんこんにちは。
新宿本館の前井です。
古くからレースエントリーなグレードとして人気を博してきたシマノの105グレードですが、今回(といってもデビューは一年前ですが)は上位グレードと同じ12速に速数を揃え最新のコンポーネントとして生まれ変わりました。今回、家族のバイクが105 Di2にアップデートされ、借りることができたのでインプレッションしてみようと思います。
~インプレッション~
今回は組付けから整備、実走までをすることができたので、まずは作業性から書いていきたいと思います。実際は多くの方はショップに預ける方が多いと思いますので、そんなに重要な点ではないかもしれません。ですが確実に前作より整備性は上がりました。特に油圧周りの作業性は高くブリーディングのしやすさなどもULTEGRAなどと同様に作業がしやすく、これだけでも変える価値はあると感じました。変速調整などはアプリーケーションを使った調整ができるので専門の工具は必要なく出先でも行えるイージーなものになりました。
つぎに動作についてです。リアメカ、フロントメカともに105はやや大ぶりなサイズ感となっています。リアに関してはMAX36Tまでつけられるキャパシティーがあり坂が苦手な方にはうれしい設計となっています。動作に関しては上位グレードであるR9250やR8150などに比べれば少しもっさりした感じが否めない動きですが、確実な変速フィールは健在で、多くのサイクリストにとってデメリットと感じる人は少ないレベルに仕上がっています。
レバー形状は上位グレード同様、握りやすい考えられた形状となっていますがレバーフードトップのスイッチの廃止やボタン電池の増設などで全く違ったものになっています。レバーの仕上げも実用的なものになっておりDURAACEのような高級感あふれる仕上がりではありませんが滑りにくく触り心地のいいレバーに仕上がっていると思います。
クランクのデザインはULTEGRAを通り越しDURAACEを彷彿とさせるかっこいいデザインになっていると思います。自転車の顔とも言われるクランクがかっこいいということは実は意外と重要なことだと個人的には感じていて、所有欲を満たし、自分の自転車に愛着を持つことができ、それが日ごろのメンテナンスなどに繋がり、ひいてはそれが安全につながると考えているからです。今回の105クランクはかなりかっこいいと思うので剛性感など気にならなければ無理に上位グレードにしなくても問題ないと思います。
近年ロードバイク本体の値上げが相次ぎ105 Di2もR7000と比較して高価になりみんなの105が少し遠ざかってしまったようにも感じました。しかしふたを開けてみれば多くのサイクリストにDi2を使ってほしいという気持ちが表れた価格設定とも感じました。初めての一台にDi2がぜいたく品ではなくなったまさに革命的なコンポーネント、それが105 Di2なのではないでしょうか。
当店では載せ替えなどご相談受付中です。ぜひご検討ください。