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新型デュラ・アルテの試乗インプレと特徴をおさらい ( ˘ω˘)

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松山店エミフルMASAKI】関 和貴 21年12月20日

s-DSC_2837みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。

 

今回は11月某日行われた、ワイズロード社内試乗会の様子をご紹介します!!

 

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このイベントはワイズロードスタッフの為だけの試乗会で、

普段乗れないハイエンドモデルや最新モデルの実際の使用感をお客様にお伝えするためにメーカー様にご協力をいただいているありがたいイベント。

 

このような機会をいただいたからには全力で一台でも多く乗って皆様に特徴をお伝えできればと思っておりますので最後までお付き合いください。

 

 

第四弾のこの記事でご紹介するのは、、

 

 

・シマノ 新型デュラエース・アルテグラ

 

 

 

 

 

 第一回 FELT FR&VR MERIDA REACTOはコチラ

 

第二回 BIANCHI SPECIALISSIMA PINARELLO DOGMA Fはコチラ

 

 第三回 TREK EMONDA SLR ANCHOR RP9はコチラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆注意事項☆

インプレはあくまで主観です。

僅かな違いや感覚的なところをできるだけわかりやすい表現で書くように努めますが、わかりにくい点は店頭などでご質問ください。

現在、バイク・パーツの供給が不安定で紹介したバイクの中にも長期入荷待ちのものがあるかもしれません。

在庫状況は変動します。最新の情報は店頭などでお尋ねください。

 

 

 

 

 

SHIMANO 12速 最新コンポーネント

 

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今回は幸運にも新型のデュラエースとアルテグラ両方に乗る機会がありました!

 

今回のモデルチェンジのポイントをおさらいしておきましょう。

 

 

12速化

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リアの段数が12段変速となり、よりワイドなギア比を選ぶことができます!

 

 

デュラのスプロケットは2種類で11-30と11-34T

今まで標準だった11-28Tがなくなり、選択肢が減ったようにも感じますが、ギア段数が増えたことでこの2種類でほぼすべてのライドに対応可能ということなのでしょう。

 

一般的に、軽いギアを付ける程ギアを1段変えた時の重さの違いが大きくなり、平坦巡行時などのケイデンスの維持がしにくくなってしまいがちですが、12速となったことで改善されているので、思い切って軽いギアを使うことができます。

 

上り坂ではついつい高負荷低ケイデンスで踏んでしまいがちですが、それでは筋肉がすぐに疲れてしまいます。

軽いギアを活用すれば、上りでも体力温存やタイムアップが期待できます!

 

 

 

12速化にあたっては、発売前からフロントシングル化や新型フリーボディーなど様々なうわさが出ていましたが、今回の設計は手堅く保守的な改良でその分精度の高い製品のようです!

 

 

今のところフロントシングルの設定はありません。

フロントシングルはヒルクライムなど使うギアが限られている場合や、グラベルなどシンプルな操作と頑丈さが求められる場合に有効ですが、反面、ギアの選択肢が少なく、重いギアが足りなかったり、ケイデンスの微調整がしにくい点があります。

今後フロントシングル用のクランクが出るかは期待して待ちたいところですが、用途や目的に合わせてパーツやギア比を選びましょう!

 

 

 

 

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フリーボディー(ホイールのスプロケットを付ける部分)も12速化に合わせて新形状のものが発表されました。

この部分はスラム・カンパなど各メーカーの設計の差が出ている部分。

昨今のワイドギア化やフロントシングル化でより重い(小さい)ギアが必要になってきていますが、従来のフリーボディーでは11Tまでしか付けることができません、、

 

スラムはXD-Rという新型フリーボディーを採用し、この問題を解決。

フリーボディーを交換しなくてはいけないので、若干費用が掛かるのと、目当てのホイールがXD-Rに対応するか確認しましょう。

 

カンパは12速までは従来のカンパ用フリーで互換がありますが、13速のグラベルコンポ「エカル」ではN3Wという新型フリーボディーを採用することで最小9Tに対応!

今後はN3Wのホイールを選べば13速はもちろん、アダプターを介して11・12速を取り付けることも可能です。

 

 

シマノはフリーボディーの形状が変わりましたが11速フリーボデーと互換があります。

つまり12速スプロケットは従来の11速ホイールにも取り付け可能!

すでに高級ホイールをお持ちの方は買い換えずに済みます!

(最小歯数は変わらず11Tなのでフロントシングルの追加は考えていないのかも?)

 

 

11速ホイールとの互換はありますが、そのほかはすべて12速専用設計です。

11速パーツと混ぜて使うことはできませんのでご注意ください。

 

 

 

 

STI

 

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形状が大きく変わったブラケット。

 

エアロポジションをとるために握りやすくなったブラケット上部の突起やボタンの形状など改善が見られます。

 

さらに小型化されたブラケットは手の小さな方にはもちろん、冬用グローブをしても握りやすい。

 

 

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握ってすぐわかるのがブラケット形状の変更。

手を置く部分の断面が従来のものは〇断面に近いイメージだったのに対し、新型は上部(手多く部分)が平たくなっていて、手の荷重が分散しやすくなっています。

レースで握りしめる時も、ロングライドでリラックスして手を置くときも快適です!

 

 

 

ブレーキ

 

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今モデルはディスクブレーキとリムブレーキどちらのラインナップもありますが、ディスクブレーキの進化がより進んでいます。

特にメンテナンス性の改善や、ローターとパッドの感覚が広くなり、擦りにくくなったのは嬉しいですね。

 

 

まだディスクブレーキを使ったことがない方は、ブレーキが利きすぎないか心配かもしれませんがご安心ください。

わざとギュッとブレーキを握ればリムブレーキ以上に急ブレーキになりますが、ディスクブレーキは少ない力でもしっかり聞くので、ジワッと握ればリムブレーキ同様にスピードコントロールすることができます。

 

慣れればリムブレーキよりラクで安全ですよ!

 

また、(フレームの互換によりますが)ローター(円盤)のサイズを変えることで利きの強さを変えることもできます。

 

少ない力で制動するので、長い下りやロングライドでも指が疲れにくく、

雨天でもしっかり効く上にブレーキダストの汚れも少なめ。パッドの交換頻度もリムより長持ちします。

 

システム全体でリムブレーキより若干重くなりますが、最近のフレームは非常に軽量なので、乗り換えても重量的な重さは感じないはず。

ヒルクライム決戦機でもない限りディスクのメリットの方が大きいです。

 

ホイールの面でも、リムが高温になったり、すり減ったりしないので安心してカーボンホイールを使うことができます。

 

 

使用感は従来のシマノディスクブレーキと最新モデルを使い比べて、良い意味で違和感がないです。

旧モデルのディスクブレーキから乗り換えても操作感で困ることはなさそうですね。

 

 

 

 

 

変速

 

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より小型化された変速機とエッジの立ったクランク。

クランク・チェーン・スプロケットなどの加工は素晴らしく、従来から高い次元で、変速の確実さ・スムーズさ・耐久性は間違いなくどこにも負けないものでしたが、さらに進化しています。

 

特に今回注目されているのがFDの変速の速さ!

従来はウィ~~ンと動いていたのが新型ではウィンッとメチャクチャ早く動く!

特にレースなどスピードを出す乗り方で90以上の高ケイデンス時に有利ですね。

逆に、好みもあるでしょうが、ロングライドやケイデンス80以下の低めの方はあえて変速速度を落としてもいいかもしれません。

それくらいキレキレで動きます!

 

シマノの変速の良さは今更いうまでもないので割愛。

 

 

リアは従来と比べると軽いギアが付いたワイドな組み合わせですが、段数が増えたことでギア一枚ごとの重さの差が少なくなり、どんな速度域でも安定してケイデンスを維持することができます。

ギアが一段増えれば変速がシビアになったり、ギア比が違和感ないか心配でしたが、変速もスムーズで全く違和感ないどころかすごく気持ちいい動作でした!

 

 

 

 

 

無線化

 

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これも大きなニュースの一つ!

従来、STI(変速)レバー、バッテリー、FD、RDなど各パーツはコードで有線接続されていましたが、新型では一部ワイヤレスになり、左右のSTI間とSTIからダウンチューブを通ってバッテリーなどにつながるコードがなくなりました!

 

ハンドル周りがコードやジャンクションでゴチャつかなくなります!

 最近はワイヤフル内装のバイクが多く構造が複雑でコードをハンドルからステム、フレーム、、と通すのも一苦労。

この苦労がなくなることは、設計の自由度も増すし、組み立ても簡単でいいことづくめです!

 

バッテリー、FD、RDの間は変わらずに有線ですが、フルワイヤレスと比べて、

バッテリーが1つで済む、電波が途切れない、変速機の小型化

などのメリットがあります。

 

実際に乗ってみても無線化によるもたつきや電波が切れるといったことはなく、安心して使えました!

 

 

 

 

 

アルテグラ

 

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 前回ご紹介したRP9の試乗でアルテグラも試させていただきました。

 

気になるのはその違いです。

 

 

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フレームが違うのもありますが、今回の試乗コースでその差を感じ取ることは困難なほど

両者の差は近いと感じました。

 

特に変速性能やブレーキはアルテグラも非常によくできていています。

 

 

逆に差が出るのが重量。

ここはコスト的なこともありますが、間違いなく差を出してくるところ。登坂や加減速時に違いが出ます。

 

当然重量が軽い方が少ない力で加速でき、コーナリングやダンシングもラク。

特に登坂では大きなアドバンテージになります!

 

剛性についても違いが出やすい部分です。

特に、下位グレード⇔105⇔アルテでは違いが実感しやすいようです。

アルテとデュラでももちろん違い、デュラの方がパリッとした硬さがあり、上りでもロスなく加速できる感覚があります。

ただ、アルテが剛性不足かと言われればそういうわけではなく、1分1秒を争うレースでなければ十分な性能があります。

もっと乗り込んで違いを感じたいところですが、アルテ、デュラともに十分な剛性感があるのは間違いありませんでした。

 

 

アルテグラがあればレースからロングライドまで幅広い用途をカバーしつつ、性能不足は感じさせないでしょう。

 

少しでも速く、少しでも遠くに、といったレースやヒルクライム、超ロングライドではデュラエースの性能を発揮することができるでしょう!

 

 

 

店頭にはアルテ、デュラとも在庫を展示していますので、是非ご自身の目でご覧になってください!

互換や仕様、在庫は店頭でお問い合わせくださいませ。

 

 

新規にロードバイクの購入・買い替えを考えている方は、今注文すれば新型のアルテ・デュラが付いてきます!

11速の105モデルを買って後々カスタムするより圧倒的に性能・価格ともにオススメですよ!!

 

パーツの載せ替えをご検討の方もホイールがそのまま使えるのでコストを抑えて最新の12速仕様にアップグレードできます!

 

すでにアルテ・デュラとも入荷して展示しておりますが、完成車や、全ての仕様のパーツが出回るのはもう少ししてからになりそうです。

当面はごくわずかづつの入荷が続きますので、ご検討中の方は是非予約をしていち早くGETしてください。

 

 

 


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