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【タイヤ交換】タイヤサイズ、同じ表記でも全然違う『NEW ETRTO STANDARDS』って何だ⁉【本日の作業日記】

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池袋チャーリー店】津森 弘晃 22年01月24日

 本日お持ち込みの車体は【タイヤ交換】をご依頼いただきました。

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『同じモデルの同じサイズで交換お願いします』との事だったんですが・・・・、サイズ表記は一緒でも新・旧で全然違う⁉

 

NEW ETRTO STANDARDSって何だ?

もちろん知ってるよ!という方も多くいて今更ながらではありますが、
【ETRTO】European Tire and Rim Technical Organization(ヨーロッパ・タイヤ・リム技術機構)の新規格のことで、
要は「タイヤとリムの基準規格を見直しました」という話。

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従来だと旧基準のリム幅15㎜に合わせ設計されていたタイヤ幅を、新基準ではリム幅19㎜に合わせてタイヤが設計されるのが『NEW ETRTO STANDRADS』。

 

つまりはリム幅によって装着タイヤ幅が異なる

現在主流である25cサイズのタイヤの場合、新基準である19c幅リムで設計されているの為、ETRTO新規格タイヤを嵌める場合19㎜以下リム幅のホイールに装着するとタイヤ幅が25mmよりも細くなります

 

旧規格基準で設計された「旧ビットリアZAFFIRO(タイヤ表記サイズ:700x25c)」と「シマノWH-RS100(リム内幅実寸:16.55㎜)」を組み合わせた場合、

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装着時のタイヤ外幅の実寸は「26.75㎜」

 

新規格基準で設計された「新ビットリアZAFFIRO PRO(タイヤ表記サイズ:700x25c)」と「シマノWH-RS100(リム内幅実寸:16.55㎜)」を組み合わせた場合、

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装着時のタイヤ外幅の実寸は「24.73㎜」

 

約2mmの差が出ました。リム内側からタイヤ外周までの高さを比較するとは「旧:47.29㎜」・「新:46.03㎜」の約1mm差でした

 

たかが2mm差、されど2mm差

数値としてみれば微々たる差かもしれませんが、クッション性や安定感に大きく影響する事は間違いありません。
しかも前後どちらか片方だけの交換となると前後で見た目や乗り心地もアンバランスとなってしまう可能性が大いにあります。

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現在、店頭在庫のタイヤにつきましては「新/旧」混在しての在庫となり、上記でご紹介の「Vittoria」や「PIRELLI」につきましては箱に表記があり確認の上、ご購入の参考にしていただければと思います。

 

…ちなみに、「新ビットリアZAFFIRO PRO(タイヤ表記サイズ:700x25c)」と「レイノルズAR41DB(リム内幅カタログ値:21㎜)」の組み合わせた場合は、

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装着時のタイヤ外幅は実寸「27.70㎜」で表記より太いという結果になりました。

 

参考までに

よく使用されるホイールのリム内幅(※すべて店頭在庫を実寸)を測ってみました。

【シマノ】
WH-R501(15.03㎜)、WH-RS100(16.55㎜)、WH-RS171(18.70㎜)

【カンパ】
ZONDA C17(17.03㎜)、C17表記は同一のリム幅

【MAVIC】
AKSIUM(17㎜)、Ksyrium S/SL(18.85㎜)、ALL ROAD(22.42㎜)

 

…と同ブランドでもモデルによってリム幅が異なりますので、タイヤ交換の際は「仕様しているホイールのリム内幅」・「NEW ETRTO STANDRADS」を確認してから購入すると良いかもしれませんね。

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上記のように実際に測らなくても、メーカーサイトにリム内幅の記載がモデルによってはありますのでご自身のホイールお確認してみてはいかがでしょう?

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