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【DISC?リム?】23年度版 ロードバイクのブレーキ問題!どっちがいいのか考える

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川崎店】奥平 総帆 23年10月02日

DSC_7371かれこれロードバイクにDISCブレーキが搭載されるようになって数年。
トップレンジのバイクはDISCブレーキが当たり前、モデルによってはリムブレーキの設定がなくなってきています。
この流れはもう変わらないでしょうし、結論は「DISCブレーキがオススメ」ではあるのですが、現状からそれぞれのメリットデメリットから考えてみました。 

DISC

これから買うならディスクブレーキ?それともリムブレーキ?

正直、個人的には晴れの日しか走らず、それほど距離もスピードも出さないのであればどちらのブレーキも問題なく使用できます。
しかし、より長距離、雨や悪路などの条件が過酷になればなるほどDISCブレーキの方がメリットが高くなります。
 フレームを買い換えない限り、ブレーキシステムを交換することは基本的にできませんので、最初から過酷な条件で使用できるDISCを買っておいた方が安心なのは間違いありません。

 

それぞれのメリット、デメリット

一長一短という言葉がありますが、リムブレーキと油圧DISCブレーキの関係はまさにそれ。どちらかが良くなればどちらかが悪くなる関係になっています。

 

リムブレーキ

油圧DISCブレーキ

メリット

重量が軽い傾向がある

メンテナンスが目で見てわかりやすい

レバーの引きが軽い
ホース耐久性が高い
ホイール固定剛性が高く、動的性能が高い
雨の時に制動力が安定している
数ミリリムが曲がっても走り続けられる
太いタイヤが使用できる
車体の選択肢が多い
ホイールの種類が多い

デメリット

構造や整備状況によりレバーの引きが重い
ホースが錆びるたり、汚れが入ると動きが悪くなる
リム材質によりブレーキシューを交換する必要がある
雨の時に制動力が落ちる
長時間のブレーキングでリムが破損する可能性がある
リムが数ミリ曲がると走れなくなる
ブレーキをすると、リムが削れる
太いタイヤが使用できない
車体の選択肢が少ない
ホイールの種類が少ない

重量が重い傾向がある
油圧システムのメンテナンスが煩雑
バットとローターの擦る音がうるさい
汚れを拾うとブレーキ音がうるさい
ローターが曲がりやすい
エア噛みの心配
長時間のブレーキングで作動不良になることがある

これを見てどう思いましたでしょうか。

 

デメリットの質の違い

リムブレーキのデメリット多い!ということでしょうか。でも内容をよく見ると、リムブレーキのデメリットはそれほど重たいものではありません。
100年以上かけて進化してきたリムブレーキは、もうこれ以上、進化できない段階に来ているので、扱いやすさとトラブルの内容がわかりやすい=扱いやすいとなっています。
逆に油圧DISCブレーキのデメリット(トラブル)は、素人ではどうしようもないという内容です。
表をよく見てもらうと、それぞれメリットはデメリットに、デメリットはメリットにと反目していることがわかります。

 

どちらを選ぶのがいいか

それぞれのメリットを見て選ぶのがいいと思います。
メンテナンスの簡単さを取るのであれば、リムブレーキ、車体の選択肢と制動力の高さで選ぶのであればDISCブレーキとなります。

 

時代の流れ

とは言っても、メンテナンスのしやすさでリムブレーキを選ぼうとしてもそもそも選べる車体が少なくなっています。
低価格な車体か、一部ブランドのハイエンドフレームを選ぶかしか現在は選択肢がありません。また、ホイールの選択肢も少なくなっているのが現実です。

2019年にスタッフが書いた記事を読んでもらうとわかりますが、ここ数年で一気に変わったことがわかります。

 

機械式DISCブレーキという選択肢

時代の流れには勝てないということなのですが、近年大変注目されているブレーキがあります。

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機械式DISCブレーキです。

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  機械式DISCブレーキ
メリット レバー重量が軽い
傾向があるメンテナンスが目で見てわかりやすい

ホイール固定剛性が高く、動的性能が高い

雨の時に制動力が安定している

数ミリリムが曲がっても走り続けられる

太いタイヤが使用できる

車体の選択肢が多い

ホイールの種類が多い
デメリット

構造やにより油圧DISCに比べレバーの引きが重い
ホースが錆びるたり、汚れが入ると動きが悪くなる
ブレーキパットが減ったら手動で調整が必要
バットとローターの擦る音がうるさい
汚れを拾うとブレーキ音がうるさい
ローターが曲がりやすい
性能の高さを求めると値段が高く、選択肢がない

現在、質の高い機械式DISCブレーキの選択肢はこれしかありませんが、表を見ていただくと、リムブレーキと油圧DISCブレーキの項目が混ざって、デメリットが少なく、油圧DISCブレーキのメリットよりになっていると思います。
輪行を多くするなどエア噛みの心配もありませんし、機械式なので目で見てトラブルがわかりやすい。唯一、油圧との大きな差はレバーの軽さですが、これは目を潰れるほどの差しかありません。ただ、普及価格の機械式ブレーキは構造上、どうしてもレバーの引き、重量の重さにデメリットが出て来てしまいます。
ですので、機械式DISCブレーキで最大限の良さを発揮するためには、機材選びが重要となります。

 

どのブレーキシステムがどんな人にオススメか

まとめになりますが、このような感じがいいと思っています。

油圧DISCブレーキ

より高い制動力を安定的に欲しい人
握力の弱い人

機械式DISCブレーキ

DISCブレーキの性能は欲しいが、メンテナンスの煩雑さを少なくしたい人
今持っているリムブレーキ用のコンポーネントを活かして、DISCブレーキの車体を組み立てたい人

リムブレーキ

車体金額をなるべく抑えたい人
晴れの日しか走らない人
ホイールなどのグレードアップは検討していない人

 

個人的にはどうしているか

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私個人としては、ロードはリムブレーキモデルを乗っています。 
確かにDISCに比べて雨や下りでの制動力の弱さ、高いカーボンホイールを削りながらブレーキをしているというなんとも言えない感じはありますが、基本、平地ライドが多い自分としてはほとんど不満はありません。
ホイールにもコンポーネントにもお金をかけてしまったので、DISCブレーキモデルにもし乗り換えるとしてもなるべく持っているリソースは活かせるようにしたいと思っているので、DISCブレーキの車体に乗り換えることがあるならば、機械式DISCブレーキを使って組み立てると思います。

機械式DISCブレーキをオススメしている理由はもう一つありまして、年に2回ほどシクロクロスのレースに遊びで出ているのですが、その車体についているのが機械式DISCブレーキです。

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私は立場的にメンテナンスは当然自分でできるので、油圧であろうが機械であろうが、メンテナンスの不安は一切ありませんし、MTBにも本格的に乗っていたので、20年以上油圧DISCブレーキは触って来ています。ですので、メンテナンス部分でのマイナスは一切ありません。
そんな私ですが、オフロードの泥の中でで走るブレーキとして完成車にもともとついていた機械式のDISCブレーキで全く不満がありません。
その代わり、引きは極限まで軽くしたいのでいいワイヤーと、いいローターに変更しています。

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これを使用することにより、機械式のデメリットとなる、引きの重さを解消しています。

 

最後に

いろいろ書きましたが、メンテナンスやトラブル対応に関しては、自身でやるなら「方法を覚える」か、自身でやらないもしくは不得意なら「全てショップに任せる」ということだと思います。ギアの変速がうまくいかなくてもどうにかなりますが、ブレーキが効かないのは安全に関わります。
どのようなブレーキシステムがあっているか、スタッフに相談してみてください。

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