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【STAFF BIKE】BMC SLRにフレーム載せ替えました

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横浜ワールドポーターズ店】古谷野 穣治 23年10月09日

 

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タイトルの通りスタッフ古谷野のロードバイクのフレームを載せ替えた。

 

このSLRにした理由としては

①前のフレームよりは軽いでしょう

②そこそこお求めやすい価格

③マイルドな剛性感が古谷野が好み

④汎用ステム・ハンドルが使用できる

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なぜ載せ替えようとしたかというと単純にバイクを軽くしたかったから。

前に乗っていたフレームは製造や塗装までイタリアで一貫して行われている某Cブランド。個人的に10年に一度は純イタリアン製バイクに乗りたいという衝動があるようでそのフレームにしたのもそれ以外の理由がない。そのフレームはイタリアンバイクらしく踏めばその分進んだり、安定感が高く、乗っていて特に不満はなかった。しかしフレームが重い。これは純イタリアンバイクで避けられないといってもいいことだ。そのフレーム以外はいいパーツで固められているのでバイク自体は重いという感じはなかったが(重量7.6kg)、最近はディスクブレーキのロードでも軽いバイクが増えてきており個人気にもそれが気になっていた。フレームが明らかに重量のネックになっている。それがほんのわずかではあるが気になったのだ。10年前に同じ理由で某イタリアンDブランドから別ブランドに変えたが周期的にまた来たのであろうか。

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以前に初代SLR-01に乗っていた。確か2013モデルだったので10年ほど前だ。その時に出たばかりの9000シリーズデュラエースを取り付けた。わずか3か月しかこのフレームに乗っていないが登りは軽い反面下りでは安定感が少なかったと記憶している(おそらくフォークのオフセットやら形状が原因だろう)。当時からBMCは明らかに他ブランドと比べても変わったフレーム形状だった。リアシートステイが下方部にオフセットしているのは当時は珍しかったが今では当たり前に近いようになった。

SLR01はいくつかのモデルチェンジをしたが、世界選手権、オリンピック、各種クラシックレースなど一通りの大レースを制している。

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フレームは現行のSLRシリーズのサードグレードにあたる。

トップグレードはプロの中でも一握りの選手しか使えないSLR01マスターピース。ドイツでハンドメイドで作られている。職人によって作られる超軽量なモデルだ。フレームセットの金額で約200万円。まさにプレミアム。

セカンドグレードがSLR01。プロ選手がメインで使用するモデルだ。ハンドルモジュールセットで約95万円。

そしてサードグレードのSLR。以前まではSLR02だったが、表記が変更になった。フレームセット約37万円。

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 それらのグレードでフレームの形状はほとんど変わらない。ほんの数百グラムの重量差と剛性感やハンドルなどの付属品の違いだ。

そう考えるとSLRシリーズの中では断トツにコストパフォーマンスが高いフレームだと言える。

古谷野はあえてトップグレードではないフレームに乗っている。

トップグレードに乗っていた時期もあったが剛性が高くてロングライド時に身体への負担がくる(もちろんお財布にも)。もうここ数年はレースに出ていないので剛性感を求めなくなった。今回も身体への負担が少ないミドルグレードを選んだ。おそらくトップグレードと比べても剛性感が抑えられているだろう。本当は軽量で剛性感が控えめのバイクがあればいいのだが、フレーム以外の部品の互換性などで条件が合うものが見つからなかった。

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 前のフレームも今時珍しい汎用ステムとハンドルが使用できた。

なので今回ハンドル周りはそのまま移植。

今はなくなってしまったFIZIKのコックピットだ。

ブレーキケーブルは一部露出してしまうが、個人的にはあまり気にしていない。

それよりも汎用ステムとハンドルが使えることによってパーツの自由度と重量の軽量化ができる方を選んだ。

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 サドルは以前ブロンプトンにつけていたNOVUS BOOST。

気に入っていたサドルだがより軽量なサドルに変えたのでこのサドルが余った。

気に入っているサドルだから移植した。しかし問題が起きてこのサドルレールが短くサドル前後位置の調整幅が少ない。

元のバイクのポジションのよりも10mmほど前に出た状態になってしまった。

乗ってみてもし気になったら別売りのオフセットが30㎜の専用ピラーに変えようと思う。

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他人がこのバイク見た時によく言われるのがダウンチューブがへこんでいる、ということ。 SLRシリーズには専用形状のボトルケージがありそれを取り付けるとフレームシルエットとぴったり合いエアロ効果が良くなることだが、フレームセットには付属していなかったのでボトルケージは前フレームから移植。スパカズのカーボンケージ。

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  コンポーネントはR9270デュラエース。ホイールはINDUSTRY NINEのカーボン45mm。

リアディレーラーのダイレクトマウントなどやカーボンホイールはBMCのフレームと相性は良い。

見た目だけでも速くなった気がする。

フレーム周り以外は殆ど移植した。それ以外はBBぐらいしか変えていない。

結果200g弱軽量化となった。同じカーボン素材でもやはり軽くなった。

BMCのフレーム形状は空力性能やら負荷などが計算されている。

持って軽くなっただけでなく走っても軽くなると期待したい。

インプレッションはまた後日。

 

Frame: 2023 BMC SLR (56)

Component: SHIMANO R9270 + TNI Ceramic BB

Wheel: INDUSTRY NINE i9.45 Carbon

Tire: CONTINENTAL GP5000STR (28mm)

Pedal: PD-R9100

Handle: FIZIK Cyrano R1 Chameleon(400mm)

Stem: FIZIK Cyrano R1 (100mm)

Saddle: SELLE ITALIA Novus Boost

BottleCage: SUPACAZ 

 

Weight:7.5kg(写真の状態)

 

2023/10/9 古谷野

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