ワイズロードオンラインの石澤です。
ホイールは自転車の走りの中核となるパーツ。
変えることで自転車の性能や性格を激変させる効果があるのですが、意外とそのことが知られていなかったり、自転車に近い金額がかかることから二の足を踏んでいる方も多いようです。
そこで、実際にホイール交換をして走ったスタッフからの生の声をお届けするのが、今回ご紹介する記事でございます。
第6弾は、新宿本館スタッフよりファストライド志向のチョイスでございます。
新宿本館 田中 亮のWHEEL CHOICE
ライドプロフィール
ライドの9割は片道17キロほどの通勤です。
都合が付けば100キロオーバーのロングライドも走ります。
のんびり走るよりも追い込む感じの走りが好きで、ライディングフォームやペダリングを常に意識して走っています。
車体
今回ホイール交換をする車体は、軽量オールラウンドレースバイク「SCULTURA TEAM」。
ヒルクライムにも人気のモデルだったSCULTURAですが、同社のエアロロード「REACTO」のエアロダイナミクスも取り入れ、全領域でその能力を発揮するモデルです。
フラッグシップモデルでありながら過度な硬さがなく、乗りやすい適度な剛性感がチョイスの理由だとのことです。
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ホイール交換の動機
田中はSCULTURAをフレーム載せ替えで組み立てています。最初に装着していたホイールは、「Rolf PRIMA EOS4(フロント)/EOS6(リア)」。
その名を知る人はなかなかのエンスーであろう、エアロダイナミクス重視のホイールです。
ビジュアル面でも巡航性の面でも気に入っていた田中ですが、目下の悩みはホイールの重さ。
前後合わせて1.57kg程度なので重いとまではいかないのですが、通勤のストップ&ゴーがもたつくのは悩みどころ。
また、ハブの構造が独特で、ガタ取りが頻繁に必要なのもネガティブなポイントでした。
より軽さを求め、なおかつリムハイトは極力落とさない選択肢を求めていました。
きょうのホイール
そんな目的に合わせ、田中が選んだホイールは、
VISION METRON 45 SL DISC
でございます。
45mmハイトのリムを少スポークで組み上げた、プロロードレースでも活躍しているモデルです。
MERIDAを使用するBahrain – VictoriousもこのMETRONを使用しているため、ルックスはさながらチームバイクレプリカのよう!
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インプレッション
フレームも並行しての載せ替えのため、正確な比較が難しいですが、転がりは非常に軽くなりました。
なので、通勤というストップ&ゴーの連続には最適です。
やはり、ペアで1390gという軽さが効いているのでしょう。
走り出しが軽く、34~5km/hまでの到達が圧倒的に速いです。
以前のホイールよりも2枚ほど重いギアが回せます。
ただ、回し続けないと進んでいかないホイールです。
使用するフレームの剛性感が高いと踏み負ける可能性がありそうです。
SCULTURA TEAMはフラッグシップの割にいやな硬さがなく、うまくバランスが取れていると言えます。
買う前に心配していたこと、実際に買ってみたら?
リムハイトが低くなった事による巡航性能の低下を懸念していましたが、それは的中しました。
脚を止めた時の減速が早いです。
このあたりは反応性とのトレードオフのため、良し悪しではなく好みの問題と言えるでしょう。
また、剛性が以前のホイールより高くなるだろうと思っていました。
それをフォローするため、タイヤを28Cのチューブレスレディ仕様にしています。
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導入時からチューブレス運用をしていますが、低圧での乗り心地の良さが気に入っています。
走行中に極端に脚がダレるような事もないので、まずはチューブレス仕様にして正解だったと思っています。
チューブレス運用について、お客様から「シーラント補充がしづらいんでしょう?」とご意見をいただくことはたしかにあります。
タイヤの装着時にシーラントを注入したり、半年ほどで補充が必要なことは確かに手間かもしれません。
面倒なことは店舗に任せてしまいましょう!
ワイズロードの各店ではタイヤ交換やシーラントの補充作業もお承りしております。
また、タイヤとホイールの相性によっては、装着がしづらいこともあります。
事前に使いやすい組み合わせを把握しておけば安心ですね。
田中はCONTINENTAL GP5000TRで運用してますが、装着時のトラブルや不安もなく快適な装着が可能だったとのことでした。
また、チューブレスレディは「出先でのパンク修理が面倒そう」とは確かに言われます。
内部のシーラントが漏れ出してくるため、後始末に手間がかかるのは事実です。
田中も実際、以前通勤中にサイドカットしたことがあり、その時の面倒さで一時離脱していたとのこと。
ですが、実はパンクそのものが最近では発生しにくくなってきています。
チューブレスレディのタイヤはリム打ちパンクが発生せず、低圧を安心してお使いいただけます。
また、突き刺しパンクであれば、内包したシーラントがかなりの割合でフォローしてくれます。
種類にもよりますが、最大で6mm程度の突き刺しパンクであれば修復できる製品があります。
また、クリンチャータイヤではタイヤが裂けるようなパンクが起きた場合、一気に空気圧が失われます。
急激にタイヤコントロールが失われることで落車のリスクがあるのですが、チューブレスレディの場合、空気圧の降下が緩やかという特徴があります。
パンク発生から速度を落とし、下車する余裕があるということは、安全上のリスクを減らしてくれるのです。
ホイール換えれば、走りが変わる。
自転車を買ったとき、きっとあなたはこだわり抜いて一台を選び、それから乗り始めたはず。
そんなお気に入りの自転車の能力をさらに進化させる一番効果的なアイテムがホイールです。
「山登りを軽やかにこなしたい」
「平地を高速で駆け抜けたい」
「乗り心地をよくして長距離を疲れず走りたい」など・・・
どんなホイールがあなたにぴったりなのか、併せて何を換えればいいのかは、こちらのホイール大全をご覧いただければばっちり!
さらに深くホイールのことを知りたいときは、店舗スタッフに、お店やチャット窓口で質問しましょう。