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【スタッフインプレ】ミドルグレードの枠からはみ出た逸材 軽くて速くて快適なレーシングロード「MADONE SL6 GEN8」

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フジグラン広島】 24年11月23日

こんにちは、広島店の山崎です。

今回もスポーツバイクデモin東京で乗ったバイクをお届けします。
今年の新製品の中でも一際異彩を放つ新型MADONE。シリーズ中で最も売れ筋となるミドルグレードの「MADONE SL6 GEN8」に乗ってきましたので、インプレッションしていきます。


TREK MADONE SL6 GEN8

価格:¥720,000-inTax
試乗サイズ:M/L

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総評

ありきたりな感想ですが、軽やかで素直なバイクといった印象です。キャッチフレーズ通り、平坦から登坂まで対応するオールラウンドバイクで、前作のMADONE GEN7に比べて圧倒的に軽やかになっており、レース等のハードな環境下でも満足できるレーシング性と、ロングライドに出かけたくなる抜群の快適性を高次元で両立しています。
ご予算を無理してハイエンドモデルのSLRを買うよりも、ミドルモデルのSLグレードにホイールを拘った方がよほど経済的で満足度も高いと感じる程、高い完成度です。

快適性

昨今のミドルグレードに位置するカーボンロードは、ハイエンドからの技術流用を受けつつカーボン素材を調整することで、万人受けする快適性と加速力を両立しています。
MADONE SL6も同じく、SLRグレードと基本設計を似せつつも、カーボン素材をOCLV500グレードにすることでしなやかな乗り心地と、レーシング性を両立しています。

GEN7もそうでしたが、空気抵抗を削減するためのIsoFlowが快適性にも大きく寄与しています。シートチューブとトップチューブが分離した構造により、路面から伝わる振動をしなることで吸収します。乗車時にしなる感覚はありませんが、同じ28Cタイヤを装着した別バイクを乗った際に少し揺さぶられる様に感じたため、改めてMADONE SL6の快適性を再認識しました。

ただ剛性感もしっかりあり、しなやかと言っても、もたつく感じは一切ありません。トルクをかけて踏み込むと滑らかに加速するため、体とのリズムが合いやすく快適性と加速性を両立しています。

30㎞からの速度維持

エアロ性能もしっかりブラッシュアップされており、前作GEN7より更に加速し易いです。フレームが大幅にダイエットしたことで低速での加速が軽やかになり、30㎞以降の高速域でもより楽に速度維持を行えました。
勿論GEN7の頃も巡行性能は素晴らしかったのですが、GEN8は少ないパワーで同じレベルの巡行性能を引き出すことが可能になっており、その結果同じパワーで回した際の速度の伸び方に大きな変化を感じます。

ホイールは純正スペックのボントレガーAeolus Elite 35㎜ハイトを搭載していましたが、それでも必要十分な巡行性能です。それ以上の巡行性能を求める方は、ホイールのリムハイトを高くすることで戦闘力も上がります。またフレームはエアロオールラウンドなので、用途によっては50㎜ハイト以上のディープホイールを合せても扱い易さを感じられるでしょう。

登坂でのポテンシャル

試乗コースが平坦の短いコースだったため、登坂での性能は未知数です。しかし漕ぎ出しの軽さや反応速度の速さ、乗車時の快適性を考慮すると、登坂でも優れた性能を発揮するでしょう。

コストパフォーマンスに優れる

MADONE SL6は、105電動コンポーネントを搭載し、ホイールはボントレガーAeolus Elite 35㎜ハイトカーボンホイールを標準装備しています。一見すると、ミドルグレードで72万円と強気な価格設定に見えますが、スペックを考慮すればコストパフォーマンスに優れるのが見て取れます。

またMADONE SLは全部で3つモデルがあり、フレーム素材は共通してOCLV500カーボンを使用しています。ホイールやコンポーネントでの性能差は出てしまうものの、メインフレームによる性能差は出ないため、ご予算が許されずSL5を買われた方も、時間をかけてカスタムを楽しめるのも魅力的です。


現在広島店では、ブルーSサイズ、ホワイトMサイズをそれぞれ1台づつ在庫中です。その他サイズ・カラーはお取り寄せにて対応しておりますので、気になる方はお気軽にご相談くださいませ。

ご来店お待ちしております。

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