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【Panaracer AGILEST FAST】試乗してみた !!! タイヤも重量ではない⁉ クリンチャーで250gは重いはずなのに想像以上に転がるタイヤ!!!
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- 【府中多摩川店】千田 隆明 24年09月26日
普段、クリンチャーで走っている、府中多摩川店 千田です。
気になっていたタイヤを、今回、試乗できる機会をいただきました。
タイヤも重量ではない⁉
自分の中の概念が覆された・・・
Panaracer AGILEST FAST
定価:1本
クリンチャー:¥9,900-(税込)
チューブレスレディ:12,100-(税込)
テストライド前に
タイヤが届くまでに、公式HPを見てみたら、クリンチャーでも250g(700×28C)・・・。
実際に量ってみたら、0.5gはまあ、誤差範囲内でしょう。
今まで、使っていたのは MAXXIS HIGH ROAD の700×28C。
その差 35g。
この他の、数モデルが200g前後に対して、
約、35gくらいから50gくらいの重量差は、ちょっと重くないか・・・
と感じながら、愛車の F5 のタイヤだけ AGILEST FAST に交換。
当日は、空気圧を5barに調整し、いざ、試乗へ。
試乗してみた
走り始めて、数分後にまさかの雨・・・。
やむを得ず、距離をショートにしたコースに変更。
距離をショートにしても、アップダウンは外せないため、尾根幹へ。
走り出し、転がり始めが 250g あるタイヤとは思えないほどに軽い!!!
理解、頭の中の整理が追い付かないほど、転がりの軽さに驚きました。
タイヤ自体の回転力、転がりが、もの凄く良い。
ハイケイデンスで、走る自分にとっては、気持ち程度(3~7rpm)
低いケイデンスでも、速度維持がしやすく、平坦と、
いわゆる日本の道路(ちょこちょこあるアップダウン)でも、
走りやすいと感じました。
尾根幹へ入り、それなりの斜度、登坂状況では、
タイヤ自体の重量感は感じず、転がる!回る!という感覚。
回るから、登りやすい、登れる!!!という印象。
本当に250gか?と、走り始めたころの印象が再び甦ります。
おかしな言い方ですが、ペダリング、ケイデンスに対して、
タイヤの回転のほうが速い?(錯覚!?)
1回転の距離が少し長くなった?(なるわけないのですが…)
タイヤが勝手に登って行こうと錯覚するような感じで進み、
登坂完了。
登ったら、当然、降りなければならないですが…笑
いっざ、下り始めると・・・
平坦と登りで感じた回転の良さ、回る、転がるという印象があったのに、
下りでは、他社とそれほど変わらない?
そんなに回らない?という意外な印象でした。
その代わりと言っては何ですが、下りのコーナリング中、
特にショルダーがしなやかに動いて、振動を吸収しつつ、
しっかりとグリップするので、下りが怖くない。
下りだけに限定すれば、千田個人的に下りのタイヤは
AGILEST FAST 一択になりそう。
短い距離とはいえ、平坦、登り、下りと一通り走ってみて、
タイヤも重量ではないのか・・・
千田の頭の中の概念が覆された感じでした。
リムブレーキの F10 のホイールは最終的に GOKISO スーパークライマー を
選びましたが…。GOKISO のホイールを試乗した時と同じ・・・
軽さではなく、やはり、トータルバランス・・・。
タイヤだからこそ⁈ 自転車、ロードの世界でたった、
数十gを削り軽くしようとする中、クリンチャータイヤで、
250gの重量は、ハッキリ言って、重い。
繰り返しになりますが、この重量を感じさせない転がりの軽さ、
走り出しの軽さに初めて驚愕した、タイヤ。
千田個人的総評
今回のこの、Panaracer AGILEST FAST。
クリンチャータイヤで 250g という重量は正直、重いと思うタイヤ。
製品は違いますが、ホイールの開発思想と似ていると感じました。
理由として、試乗し始めたころ、トレッド部分に妙な重量感を
感じる一方で、タイヤのサイド部分には重量感を感じていなかった事を
ハッキリ覚えているからです。
ホイールで走りを軽くする時、共通するのはサイド部分を軽くするという事。
千田個人的に、AGILEST FAST もトレッド部分はグリップや耐パンク、
耐摩耗性を重視し、サイド部分は軽くという事ではないかと考えたので、
重量を感じさせない転がりの良さと、しなやかさによる振動吸収性に、
グリップ性能を併せ持つタイヤ。
また、個人的に、AGILEST FAST を使うなら、
ヒルクライム中が一番楽しい?!のでは・・・。
平坦や下りよりも転がる、回ると感じた結果です。
あくまでも、試乗してみた千田の個人的な総評となります。
ご参考にしていただければ幸いです。