各部を専用設計にて製造された『完組ホイール』。軽量性やパフォーマンス、最新のバイクに取り付けたときのカッコ良さは文句ナシ。なのですが、そこをあえてお気に入りの『ハブメーカー』『リムメーカー』『スポーク＆ニップルメーカー』から選んでオリジナルなホイールを作ってみてはいかがでしょうか？
（⇑バルブホールからハブを覗いたところ）
ハブメーカー
ホイールの中心軸となる『ハブ』を（も）製造しているメーカー。
・DT SWISS
・CHRIS KING
・WHITE INDUSTRIES
・INDUSTRY NINE
・PHILWOOD
・KUWAHARA
・ONYX RACING
・VELO ORANGE
・FORMOSA
・SHIMANO
など
リムメーカー
ホイールの外周円、リムを製造しているメーカー
・DT SWISS
・MAVIC
・ENVE
・VELOCITY
・HED
・STANS NOTUBES
・FORMOSA
・ARAYA
・H PLUS SON
などなど
スポーク＆ニップルメーカー
スポークやニップルを製造しているメーカー
・DT SWISS
・SAPIM
・PHILWOOD
・PILLAR
・HOSHI
などなどなど．．．
上記に挙げたように、日本国内で手に入る輸入品、日本ブランドでもこれくらい、いやもっとあります。『完組ホイール』がポピュラーになった今にあってもこれだけホイールの材料が手に入ります。
どう選ぶ？
まずは「どう使いたいか」のコンセプトが最も大事。
ロードバイクでも「ロングライドをゆったり」と「ヒルクライム向けの外周が軽いヤツ」、求められる要素が違います。MTBなら軽さなのかダウンヒルもこなす堅牢さを優先するのか。もちろんコスト的ご予算も大事。
SHIMANOハブとCHRIS KINGハブでは価格差が何倍にもなります。パフォーマンス的にはSHIMANOハブで十分、しかしせっかく好きなブランドで最高の一本を組むならそこそこのコストをご検討ください。
私の場合
私が実際に使用しているホイールをご紹介
●MTB ①
ハブ：FORMOSA MTB BOOST HUB
リム：STANS NOTUBES ARCH MK3＆FLOW MK3（29inch&27.5inch) 32H
スポーク：DT SWISS CHAMPION
ニップル：DT SWISS アルミ
軽さも欲しいけど、ダウンヒル時の堅牢性も確保。72ノッチ＆高性能シールドベアリング採用のFORMOSAハブ、オススメです。ラチェット音も小気味よくお気に入りなサウンド。フロント29インチ、リア27.5インチの『マレット』仕様。ディスクローターは『センターロック』方式ではなく６穴式です。
●MTB ②
ハブ：CHRIS KING BOOST CL
リム：STANS NOTUBES ARCH MK3 32H
スポーク：DT SWISS COMPETITION
ニップル：DT SWISS アルミ
王道CHRIS KING。『Angry Bee Sound』と形容される独特なラチェット音が特徴。
●グラベルバイク
ハブ：WHITE INDUSTRIES CLD
リム：STANS NOTUBES CREST MK4 28H
スポーク：DT SWISS COMPETITION （一部PHILWOOD）
ニップル：DT SWISS アルミ
STANS NOTUBES製リムはその軽量性が売り。CREST MK4 29インチリムの重量は399gと軽量。ただし3.5Barくらいまでしかエアの充填ができません。MTB向けリムを流用しています。WHITE INDUSTRIESハブのしっとりとしたラチェット音は耳障り良く、またメンテナンスも比較的容易です。
●ロードバイク
ハブ：WHITE INDUSTRIES T11
リム：VELOCITY QUIL 24＆28H （リムブレーキ）
スポーク：DT SWISS COMPETITION
ニップル：DT SWISS アルミ
前後重量1560ｇ。手組にしてはそこそこに軽量に仕上がりました。外周にワイド＆軽量リムを使うことで慣性が低く登りで軽いホイールに。余談ですが、シルバーパーツは手入れが大変。そこも楽しみましょう。
予算は・・・
ご相談いただくことが多いグラベルバイクやMTB系ですと、
ハブ：WHITE INDUSTRIES、リム：STANS NOTUBES （アルミ）、スポーク：DT SWISS、ニップル：DT SWISS
およそ￥150,000～
ハブがCHRIS KINGになるとおよそ￥200,000～
細かい仕様を決めていない、あくまで概算での見積もりですがおおよそこのくらいはかかります。
コスパではFORMOSAハブ＆リムの組合せがオススメです。
ハブ：￥33,000/前後セット
リム：￥9,350/本 （アルミ）
そもそもなぜ手組なのか？
数多ある完組ホイールでもいくつも使用してきましたし、26インチMTBの頃はMAVIC CROSSMAX愛用者でした。『ジクラル』スポークの張替などもしながら使っていたので専用品にネガティブな印象はありません。これまでも様々な完組ホイールを使用し、店頭でも多くの完組ホイールをオススメしていますし、フルクラムレーゼロやZIPPホイールなども所有しています。
結局のところ手組ホイールに行きつくのは『ハブ』『スポーク』『ニップル』『リム』をいちから選ぶこと、そしてそれらの組み方をいろいろ試してみたいという探求心からで、マニアックというかそれが一つの愉しみでもあるからです。自転車の楽しみ方の一つではないでしょうか⁈
車体や使用コンセプトなどお聞かせいただいて、自分だけのオリジナルな一本作ってみませんか？
現在お乗りのバイクについているハブを生かすとか、リムはそのままでハブをグレードアップしたいとか、ニップルはカラーを入れたいとか、お好みをお聞かせください。
ハブの最高峰！
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