ワイズロード 新ポータルサイト

.

【5Fトライアスロン】宮古島トライアスロン 参戦報告~②

2027
赤坂店【閉店しました】】前原  裕介 16年04月24日

宮古島トライアスロン 参戦報告~①↓より

http://www.ysroad.net/shopnews/detail.php?bid=366453&mode=6&area=&maker1=&maker2=&P=4

 

 

4/17(日) 05:00 宮古島東急リゾート駐車場

IMG_1772 IMG_1769

夜明け前の最終受付とバイクトランジットのセッティング風景。

ヘッドライトを灯しながら淡々とバイクの最終調整をする選手たち。補給食を再度確認し、空気圧調整に余念がありません。

さすがです。

この先約200km先のゴールを見据えているのか…笑顔の中にも一様に緊張感を感じます。

一種独特の雰囲気。アドレナリンが沸いてきます。

 

気温・水温・波・風ともに絶好のコンディションでスイム開催を告げるアナウンスに場内がどよめきます。正真正銘のトライアスロンです。

IMG_2013

ラフなスタイルからレースウェア、ウェットスーツへと着替え、トランジションバッグを預けます。

空が白んできました。

 

いよいよです。

 

 

4/17(日) 06:30 

IMG_2015IMG_2006 

僅かな時間でもスタート前に試泳しコンディションを確認します。続々とスタートエリアへ集まる選手たち。

『トップグループ』『1時間以内完泳』『1時間以上』のカテゴリーでざっくりとエリア分けされたビーチ。半数以上が1時間以内完泳エリアに入っている印象…3000m/60分…ハイペースになりそうです。

皆を鼓舞するMC。

皆さん600m先の第一コーナーからはるか先の1700m関門を見据えています。

緊張感が高まります。

 

 

4/17(日) 07:00

曇り 気温25.1℃ 水温25.0℃ 波の高さ約2m

南南西の風3.8m/s 湿度98.%

絶好のスイムコンディションの中、スペシャルゲスト吉田沙保里さんの号砲1発! 

 

START!!!!

IMG_1992 IMG_1993

前から、後ろから、上から、横(?)から…ありとあらゆる方向から手足が飛んできます。出来るだけ空いているポジションへと回ったつもりが、どこにいても人がいます。そして下!!にも!! ダイバーが手を振っています!! よく見ると小魚が岩場やサンゴに群がっています。…ようやく冷静になってきました。

混雑を避けて外回りのブイを目印に進む選手たちと、内側の混雑エリア。真ん中より外側を泳ぎながら両サイドが見渡せる透明度…

…とか感動している間にも次々と選手がぶつかってきます。ゴーグルが外れました。セットし直している間にも上から乗られます。不用意に止まることも許されません。

第1コーナーを過ぎたあたりから水深が深くなってきます。ウネリを感じながらも追い風に乗り、泳ぎやすくなってきました。全く見えない1.2km先の第二コーナーに向けてペースを整えます。向かう伊良部島方面からどんよりと黒い雲が迫ってきています。強烈な雨を風が運んできそうです。

あっという間に第2コーナーを過ぎ、集団のペースが一気に上がってきました。残り1000m弱。

目指す東急ホテルがわずかに見えます。雲が厚くなってきました。

水深が浅くなってきたとたん…ん? 海底をニョロニョロと進む細長く黒っぽい・・・黄色のボーダー柄…もしかして何チャライラブさんでしょうか? 確か猛毒だったはず…さすがに1700人近くが一気に泳いだらびっくりでしょうが、願わくば噛まないでくださいと念じるばかり…

ウミヘビダッシュの効果もありいよいよスイムアップ! ボリュームゾーンど真ん中で上陸。

IMG_1968 

シャワーゾーンはまるでペンギンの群れのようです(笑)

ウェットスーツを脱ぎながら一気にトランジットエリアへなだれ込みます。同時に強烈なスコールのような雨で完全にウェットコンディションへ一変。

IMG_1978 IMG_1972

下り調子のコースを全開でスタートしていく選手たち。 早い!!

 

鈴なりの応援の中、市街地を抜けて最初で最大の難関「伊良部大橋」。幸い雨脚も弱まり風もまだ強まっていません。

・・・が稀に横から吹く風にフロントを揺さぶられます。 

皆さんお構いなしにDHバーを持ったまま全開で下っていきます。 メーターは今まで見たことがない70km/h超まで延びていきます。

IMG_1966 ヒーヒー!! 付いていくのがやっとです。。。

 

再び市街地を抜け、池間大橋へ。風が強くなってきました。

風向きも変わり北東方向のもろ向かい風に。。。

 

 

のどかな池間島を周回後、島の東側へ。緩やかな起伏が延々と続く中、80km・90kmと距離表示を淡々と過ぎていきますが、周囲は全くペースが落ちる気配がありません。強ええー!

追い風で楽になれると思いきや、横あるいは向かい風??どこまで行っても風が敵。下りは全開も上りでズルズル後退・・・長距離練習をサボったツケが回ってきます。 

 

幸いにも気温は一定して涼しく時折小雨が混じり適度に体を冷やしてくれます。ペースを維持して集団が一定化するとどこからともなくスクーターが。前面には“official”の文字! そうです怖いのはペナルティ。当然ドラフティング禁止なので複数台のペースが一定化してくると厳しくチェックされます。横に並んだ選手と情報交換「割と細かくチェックしてますよ!後ろについてしまったらすぐ離れたほうがいいです」と貴重な情報。(ありがとうございます) その場では注意されず、ペナルティを加算されてバイクフィニッシュ時にペナルティ(あるいは失格)が科されます。

 

 

DSCF8651

 

東平安名崎を抜けようやく100km通過。ここからは激しいアップダウンが続く丘陵地帯。

今までほとんど使わないインナーローからアウタートップまで総動員! 着々とスタミナが削がれてきます。

再び市街地へ戻り献身的な学生ボランティアの方々が親身に補給を促してくれます(感謝感謝です)

 

いよいよ1周目が終わる・・・と思いきや、忘れてました最後の橋。来間島。

・・・疲れた脚に強烈な横風が吹き付けてきます。ようやく島を折り返し戻る道すがら水分補給・・・ん?ない?ボトルがない?

サドル後方の2本のボトルが飛んでます!なんてこった!ヤバイ!! およそ500kcal入りのドリンクボトルが吹っ飛んでました。(気づかず拾えずすいません・・・) 残りは急遽セットしたハイドレーションにわずかに残ったスポドリのみ。万が一と装備した最終兵器がわずかにスタミナを食いつないでくれました。

 

2週目突入!風向きが再び変わりまたもや向かい風。ペースがさらに落ちますが、ガス欠寸前でスペシャルドリンクを受け取り復活!!(すぐには復活しませんでしたが、気分的に) 残り20km余りを最後の力を踏み込みます。サドルとの接地感が無くなるほど股ズレも痛くなってきました。

 

2週目の外周から総合運動場めがけて市街地へ戻ります。どこにそんな力がと思うほど皆さんラストスパートが激しい。そんな自分も157kmのゴールが近づくとなぜかスピードが上がります。

トランジットへの飛び込みで、応援者向けに順次全選手がバイクアップをアナウンスしてくれます。(なんともうれしい!)

 

およそ5時間半ぶりに脚を着ける喜び、そして全く言うことを聞かない両足。バイクラックを案内してくれる学生さんに置いていかれます・・・。

完全にガス欠気味の体にコレでもかと固形物を詰め込みつつランの準備。最後の苦しみ(喜び)フルマラソンへ! 全くゴールできか自信が無いほど消耗しています。大丈夫か?俺?

 

盛大な応援が続く市街地を抜けると、延々と上り坂が続くランコース。見えなくなるまで先が見えてしまう・・・悲しい・・・

5kmを過ぎてようやく接地感が戻ってきましたが、疲労感満載の両足は思うほどペースが上がりません。あきらめて一定ペースをつないで何とかゴールまで運んでやろうと考え方をコロコロと変えて自分を騙します。

 

10km過ぎ対向車線から先導車がきます。早い!! 昨年の優勝者戸原開人選手が独走で通過! 往路サイドから「ガンバレー」の声援。思わず自分も「行けー!!」とか叫びましたが、他の方から見たら『お前ががんばれヨ・・・』とか突っ込まれそうなペースです・・・

 

続々とすれ違うトップ選手たち。その中には取引先の担当者の方の姿が・・・ん~異次元の走り!

 

 

気が遠のき始めたころに漸く折り返しが見えてきます!!

IMG_1963

何とかゴールまで持たせてくれと『宮古島まもる君』にご挨拶。いよいよ残り約21キロ!!

 

復路はもう覚えていないほど過酷です。ランに入ってから天候が回復して時折強烈な日差し。各エイドでは水をもらって頭から冷やし、スポーツドリンクで水分補給してコーラで目覚める・・・のルーティンをこなすのみ。

延々と続く坂道を惰性で下って距離を稼ぎます。足が止まらなかったのは、レースがあと僅かで終わってしまう焦燥感が強まるからでしょうか。トップから延々応援し続けてくれる子供たちやお年寄りまで、みんなが楽しんでいる様子をずーっと味わっていたい感覚が高まります。

 

 

沿道には様々な力強い応援が続きます。

競技場のアナウンスが聞こえてきます。

次々と選手がゴールしています。

 

 

競技場に入り選手がみな家族や仲間たちとゴールしていきます。子供を抱いています。

もう順位とか関係ないです。みんながみなストロングマンですね。

何とかゴールに帰ってこれた喜びと、終わってしまう寂しさをかみ締めながらのゴールです。

IMG_1962

IMG_2068 一応…金メダルもらいました。(全員ですが…)

素直にうれしい!です。

 

 

日が暮れて20:30。最後のランナーを迎え入れた競技場に花火が上がります。

長い一日が終わりました。

 

 

 

明けて

4/18(月) 10:00 宮古島市陸上競技場前 バイク引き渡し

IMG_1777 IMG_1774

ノートラブルで走り切ってくれた自転車に感謝です。

(右はゼッケン№1 優勝者戸原選手のバイク~やっぱり早そうです)

 

…が、キタナイ…(泣) それもそのはず。豪雨から始まったバイクパートはその後も田園地帯の水たまりや砂地を走り抜け、常に潮風にさらされていました。

僅か一日でチェーンは錆び錆び…そこかしこに砂が付着しています。DHバー付近には得体のしれない液体の跡が…塩水が流れた後も…これはこれで貴重な情報ですね。後ろ髪をひかれますが、ホテルへ戻りそのままパッキング。

現状保存のままお店へ送りスタッフと検証します。

IMG_1782

※このオーバーホールの様子は改めてブログでご紹介します。

 

 

4/18(月)  15:00 宮古島市総合体育館 表彰式・ふれあいパーティー

IMG_1792 2Fで完走証と成績表を受け取り1Fへ

IMG_1799 IMG_1798

ワイドーパーティー再来!なんとも豪勢な料理にお酒!! もう皆さん解禁ですね。

思う存分味わいながら楽しい雰囲気。

 

そんな中での表彰式では、上位入賞者が壇上へ。

お取引先担当者様(森田さん)見事総合11位、年代別優勝!!! 異次元です… おめでとうございます!

IMG_1805

祭りの後。少し寂しい気持ちもありましたが、必ずまたこの場所へ戻ってきたいと猛烈に思いました。

 

 

きつい分だけ楽しく、また、少しでも成長した自分を改めて試したくなる大会だと思います。

絶対にまた行きます。

いや…また帰ってきます。

IMG_1937

 

 

 

宮古島の皆様、関係者の皆様本当にありがとうございました。

 

 

 

この記事を読んでいただき、ありがとうございます。少しでも雰囲気を感じていただけたら幸いです。

また、書ききれない失敗談も多数ございます。この続きは是非お店で‼

 

更にご出場された方々のご意見、情報も是非お聞かせください。

皆様の来店を心よりお待ちしております。

 

一覧へ戻る


LINE相談

Pageの先頭へ戻る