こんにちは!
マウンテンバイクダウンヒル大好き!
キャノンデールも大好きな府中多摩川店の池田です。
好評の下り系ハードテールをご紹介します。
CANNONDALE HABIT HT3
サイズ / M (160㎝~175㎝前後の方向き)
カラー / ジェイド
バイクディティール
淡くやや薄めの緑。良いじむ色です。
構成パーツ
マイクロシフトのADVENT-Xを搭載。
11-48Tのワイドなギアレンジでトレイルの激坂でも頑張れちゃいます。
130ミリロングストロークサスペンションを搭載。SR SuntourのXCRです。
カタログスペックではハンドル幅が780㎜ですが入荷車体のハンドル幅はグリップが付いた状態で755㎜
身長170センチ前後の方はちょうど良いと思いますが、
同体格でも手足が長い方や、より下り系のセッティングを出したい方はハンドルバーのカスタムアップをオススメします。
前後で異なるタイヤをアッセンブルするのは下り系バイクでは鉄板。フロント29×2.3 リア29×2.25です。
ドロッパーシートポスト標準装備
座りながら手元のレバーを押すとこれが⇩
こうなります⇩
激坂下りやジャンプ系のアクションの際は
サドルが低くないとお尻をぶつけてしまうのでドロッパーは正義。
トレイルライドにはもはやマストアイテムになってきてます。
ちなみにレバーはこんな感じ⇩
純正でフレームプロテクションが付属。
チェーンが跳ねて塗装をガンガン削ってしまうのを防いでくれます。
トップチューブ下にダボ穴。
予備のチューブやファストエイドキット、バナナ、携帯工具などをフレームに取付できます。
ユニバーサルディレイラーハンガー(UDH)
各フレームの専用品とされることが多かったディレイラーハンガーを、SRAM共通規格のUDHで設計。
仲間内のライダーがみんなUDHだったらとっても楽ですね。
気になるフレーム性能
ちょっと長いですが以下を是非ご覧下さい。
今流行りの下り系ハードテール。各MTBメーカー様から一台はリリースされているイメージ。
国内での流行の走りになったのはCOMMENCALのMETA HT AMでしょうか。
何年も前からラインアップで目にしている気がします。↓
HABIT HTはヘッドアングル64度。サスペンションストローク130㎜。
前後29インチ。ドロッパーシートポスト装備。走破性の塊のような車体。
トレイルから下り系のパークまで広い範囲で楽しめます。
ホイールベースが長く、直進安定性重視のバイクです。
下り系のハードテールはフレーム(ヘッドチューブ後ろ部分)の強度を出すために
トップチューブとダウンチューブの溶接面積が広くなっています。
HABIT HTは溶接面積をただ長くするのではなく、
溶接箇所に行くにつれてフレームのチューブの直系が太くなり、
二本のチューブの太い部分を溶接することによって強度の確保をしています↑
純正は130㎜ストロークサスを装備。150㎜くらいまではいけますかね。
しかしサス全長が20mm長くなると単純にヘッドアングルが1度前後寝ます。
ただでさえヘッドアングルが64度と寝ているので、それ以上のロングストローク化はどうなっていくのか。
※サスペンションストローク変更に伴うフレーム、
パーツ類の破損はメーカー保証適応外になるのでご承知おきください。
MARINのクロモリハードテールEL ROYが140㎜ストロークサスが入ってヘッドアングルが63度。
尖りまくっているバイクですがなるほど。やろうと思えばイケるわけですね。。EL ROYも非常に乗ってみたいです↓
興味深いジオメトリー
ジオメトリーを置いておきます。是非ご覧ください。これからご説明する内容が数字でギュッとされてます。
同体格のライダーが乗ることを前提とした場合、
MARINのEL ROYはリーチが480もあります。
リーチとは下図のPの距離でロードバイクなどに比べて、
スタンディングでの走行の割合が多いMTBでは
近年サイズ選びの参考値にされることが多い値となっています。
それに対してHABIT HTのリーチは440。
BB heightもEL ROYは31.8でHABIT HTは32.5 同じ下り系ハードテールでこうもジオメトリーが違う。
やはりHABIT HTは下り系でありながらも多少振り回せるバイクのように思えます。
EL ROYはとにかく下るためのハードテール。漢気すら感じます。面白すぎますね。非常に興味深いバイク達です。
下り系29インチハードテールは進化中
私池田は、他メーカーのある下り系ハードテール S サイズ に乗った時、不安定さと乗り辛さを感じました。
原因を簡潔に申し上げると
「小さいサイズのフレームは前後29インチに適応しきれていない。」です。
もちろんすべての車種というわけではありませんが。
※キモになるのは 下り系のバイク 小さいフレームサイズ だと、ということ。
それが明確化され、しっかりと対策をメーカー様で講じている例がTERK のROSCOEシリーズ。
XSサイズのみ、ホイールサイズが27.5インチになります。
設計段階でライダーの乗りやすさを最大に考えた結果、
小さいサイズはホイールのインチダウンをすることになったようです。
なぜHABIT HTはおススメなのか
そんな中、前後29インチなのにも関わずHABIT HT は乗りやすかった。
身長165センチ胴長短足の池田が乗りやすかったんです。これはとても凄い事なのです。
ポイントはホイールベースとヘッド角です。
他メーカーのあるバイクに比べHABIT HTは、約1センチずつバイクが前後に長い。
これがカギになります。
実はこんなことがありました
山でとあるバイクに池田が乗った時、大きな不満を覚えまして、
「バイクの真ん中が狭すぎる」
でした。バイクの真ん中とは、
「バイクコントロールがしやすい重心位置」
のことを言います。
下り系のバイクは、
ホイールベースが長くなり過ぎることでコーナーリングや荷重加速時に影響が出るのを恐れて、
特にリアホイールからライダーまでの距離を詰める傾向にあります。
その分フロントセンターが長くなりますが、リーチをあまりにも伸ばすと小柄なライダーが乗りづらい、
その代わりにヘッド角を更に寝かせるとどうなるか、今度はフレームにかかる負荷が大きくなり過ぎます。
しかしHABIT HT はヘッド後ろの強度補填を行った上で64度とヘッド角を寝かせ、
リアセンターを少しだけ伸ばし、バイク自体を
「敢えて後ろに長くする」
ことで、
乗車時の一番乗りやすい重心位置、
「バイクの真ん中」
を優先的に作りました。
確かにほんのわずかに後輪の反応の遅さを感じましたが、
すでにバイクを振り回しながら乗れるライダーからするとあまり気にならないでしょう。
普段エンデューロバイクやダウンヒルバイクに乗っている私はあまり気になりませんでした。
また、これからマウンテンバイクを始める方に何が一番大切なのか。
安全性です。
バイクコントロールがしやすい方が良いに決まってます。
始めのうちは多少タイトなコーナーが速く走れなくても大丈夫。
慣れないガッタガタの路面を走るわけです。
まず、恐怖心を感じるよりも、安心して楽しく走れる方が私は絶対おススメです。
まとめ
里山ライドからアグレッシブなトレイル、
ふじてんや高峯MTBワールドなどのライトなダウンヒルコース。
作りが大き目のジャンプ系のパークまで、幅広く楽しめる一台。
この前機会があったので乗らせて頂きましたが、めちゃくちゃ良い。
個人的には昨シーズンから市場に出てるハードテールの中で一番好感触でした。
様々な体格の方が乗りやすい池田おススメの下り系ハードテール。
シーズンは毎週ゲレンデに行ってダウンヒルに狂っているスタッフのガチ推しバイクのご紹介でした。
HABIT HT 興味があればぜひ実物をご覧になってください。当店に在庫でございます。
ご質問は池田まで。なんでもどうぞ。
ではまた。