東大和店バイオレーサー1級フィッターの池田です。
本日の客様は、CARRERA NITROにお乗りのY様です。
最近自転車通勤を始められたそうで、往復距離は46km。
どうもお尻と肩・首回りに痛みが出がちという事です。さて、結果はいかに。
・・・と、結果の前に、Y様の今のポジションを確認しておきましょう。
基準となる4つのポジションがあります。
サドル高:BBの中心から座面までの距離
サドル後退量:BBの中心垂直線からサドル先端までの距離
サドル~ハンドル距離:サドル先端からハンドルクランプ部中心までの距離
サドル~ハンドル落差:サドル座面水平線からハンドルクランプ部中心までの距離
です。
極端な話、この4つが適正に合わせられればフレームサイズはなんでも良いのです。
(※あくまで極端な話です。)
Y様バイク:
サドル高:652mm
サドル後退量:18mm
サドル~ハンドル距離:450mm
サドル~ハンドル落差:0mm
所見:サドル~ハンドル落差が0ということで、かなり上体が起きていることがわかります。
以上を踏まえて結果を見てみましょう。
バイオレーサーの結果:
サドル高:672mm(20mm上昇)
サドル後退量:45mm(27mm後退)
サドル~ハンドル距離:523mm(73mm伸長)
サドル~ハンドル落差:93mm(93mm下降)
所見:すべてのポジションが大きく変わりました。特に大きく変わったのは、サドル~ハンドル距離:73mm伸長と、サドル~ハンドル落差:93mm下降でしょう。
わかりやすく言えば、今までよりハンドルが7cm遠くに行って9cm低くなったのです。大変化ですよね!
この時点で、シミュレーターをバイオレーサーの結果に合わせてY様に乗っていただきました。
Y様「ハンドルが9cmも低くなったんですか?そうは思えないくらい自然に乗れます。腕が楽ですね。」
とのご感想。
このポジションでイケそうなので、実車を合わせることにしました。
・・ところが、フレームの設計の都合上、普通のステムでは93mmもの落差を出せないことが判明。
売り場を探したところ、、ありました!
ACOR 35度ロードステム!!
普通のステムは6度程度ですが、35度ともなるとお辞儀状態。でもポジションを出すには重要なパーツなのです!
かくして、無事にバイオ通りのポジションが出せました。
前傾を適正に深くしたことで、重心が体幹部分に移り、肩・腕から余分な力が抜け楽になります。
また、今まで体が立っていたために座骨への荷重が大きかったのですが、改善後は座骨部分の体圧が分散され痛みは軽減されると思われます。
毎日の通勤お気をつけて!
ワイズロード東大和ではバイオレーサー5000のご予約を随時承っております。
店頭、またはお電話でお問い合わせください。