新橋店ふくてんちょの間野です。
先日、神奈川県秦野市で開催された『丹沢グラベルオープンゲート』に参加してまいりました。そのブログは別途準備中ですが、その会場にて、表題のバイクに試乗させていただきました。
BIANCHI Impulso Comp
カラー:左)Bronze Brown-Grossy、右)CK16 Graphite Grossy
メーカー希望小売価格¥462,000-
ビアンキのカテゴライズには『グラベルロード』とされるものはなく、『オールロード』と呼ばれています。まあ、グラベルに限った用途に聞こえてしまう名称よりは、漠然とはしながらも道を選ばないとう意味の方が良いのかもしれません。
メインコンポは機械式12速のGRXで、ディレーラーはRX820のフロントダブル仕様、STIレバーはRX610、ブレーキキャリパーはRX400というミックス仕様になっています。
現在のBIANCHIはグレードごとに『RC』『PRO』『COMP』と3段階あり、このモデルは世界的には3グレードあるうちのいちばん下のモデルとなっています(日本には上位グレード入荷予定なし)。実車の試乗車は今回が本邦初公開だそうです。
タイヤはPIRELLIのCINTURATO™ GRAVEL H 700×40Cが装着されており、公称クリアランスは42m。このタイヤ、定価で買うと1本11,000円もするのか……。
今回の試乗コースは、イベントで使った林道ではなく、会場内のコーステープで囲まれたエリアで、グラベルというよりはシクロクロスのコースみたいになっていました。写真撮るの忘れたー。
Sサイズをお借りして乗ってみたのですが、最初のひと漕ぎから反応が良くてぐいっと進んでびっくり。そして、ハンドリングがクイックで、試乗コースの180度ターンとかくいっと曲がります。ええナニコレ。シクロクロスバイクかな?
Sサイズはトップチューブ長水平換算526mm。わたくしのSUPERSIX EVO SE サイズ51もトップチューブ長は524mmなのでほぼ同じ。ステム長もカタログ通りなら100mmで、EVO SEと同一。
大きく違ったのはシート角。
EVO SEが73.1°なのに対してImpulsoは74.5°とかなり立っている。最近主流の前乗りポジションが強調されていて、乗車するとステムが顔というよりも胸の下に入ってくるような感覚でした。
一方でヘッド角はEVO SEが71.0°に対してImpulsoが70.5°なので寝ていると思っていたEVO SEよりも寝ている。だからハンドリングは本当は比較してクイックということではなく、乗車姿勢によるものだと考えられます。
レーシング系グラベル(オールロード)はまだ盛り上がり始めたばかりで、各社の設計の違いがいろいろあって面白いところです。その辺の切り口は違いますが、以前のこちらのインプレブログもご覧ください。
少なくともImpulso Compに対して言えることは、加速性は申し分ないし、ハンドルを切ったときの反応性も良い、キビキビ感が気持ち良い、という感じでしょうか。聞いたところ、ジオメトリはシクロクロスバイクのZolderを踏襲しているとのこと。あ、やっぱり感覚正しかった。
一方でこの特性、長距離を走ってないので気になるのが、反応性の良さのために、直進安定性とトレードオフになっている可能性があるのかなぁと。まー今回ぜんぜんまっすぐ走ってないので、完全に憶測です。
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11th June 2024 ワイズロード新橋 まのゆうすけ