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ロードレースで戦うとは何か・・・?実業団・西日本ロードDay1!!

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名古屋本館】梅林 康典 16年07月08日

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今回は、写真の「パーマ先輩」こと

大阪の利田選手の底力というか、

オールマイティさを思い知ったレースでした。

 

 

実業団・西日本ロード

東広島市の中央森林公園を周回する、一周12.3kmのコース。

前半はハイスピードなコーナーの下りと、時折り現れる嫌らしい登り返し。

そして中盤の一人では速度を維持できない、平坦。

勝負どころとなる、「三段坂」では脚がなくなると共に

激坂となって選手を苦しめ

ホームストレート手前の坂は、スプリントに入る前の

登坂力とコーナーリング、位置取りの技術を求められるタフな設定。

 

これまで、何度も全日本選手権の舞台となり

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 梅林も敬愛する、宮澤崇史さんが全日本チャンピオンを獲った時の場所。

 

その、宮澤さんを最後まで当時アシストした佐野淳哉選手

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 現・マトリックスパワータグ

「群馬CSCみたいなゴマカシの効かない」

と言われる、ちゃんとしたロードレースが出来るタフなコース。

 

 

そこで二日間に渡って開催される、今回のレース。

実業団チーム・Y’s Road として参加するのはこのメンバー

E1クラス:

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 ホッシー弐号こと星野貴大

 

昨年はE3クラスだったのに、一気にE1まで上がってきた

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 関根選手

 

E2クラス:

「パーマ先輩」こと利田選手

「よこやん」こと横田選手

「うめぞう」こと梅林

「石油王」白井選手

そういえば、西日本のE2の三人が揃うのは一昨年の経済産業大臣旗ロード以来。

そしてあの時は、利田選手は4位という結果を残しているので期待は大きい。

白井選手にとってはこのコースは加算ポイントで昇格してきた者にとっては

イッパツの力がなければ完走すら危うくなるため、ちょっと心配。

 

E3クラス:

窪田選手

服部選手

河合亮選手

竹花選手

戸田選手

ほぼ全員が、このコースは初めて。

あるいは、ちゃんとしたロードレースは初めてとなるため

まずは集団で走るという状況を覚え、完走を目標とする。

 

しかし、ここから一日目で大波乱が待ち受ける・・・

 

 

まずは、E2クラス

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114名というなかなかの大人数の中、

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とりあえず、落ち着いて後方ながらもスタートしていく

我々、西日本E2の三人

 

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  PHOTO:FABtroni+camera

 

落ち着いて、と言いながらも不安要素

むしろ不安しかない梅林。

 

先だってお知らせしましたが、レース10日前に転倒・ケガを負ったのですが

医者も驚く驚異的な治癒力で、キズ口は塞がったものの。

実は右の大腿が打撲か捻ったか、もしくは転倒した時に

体が硬直したままなのか。

大腿直筋から股関節あたりが、まったく力が入らず

ダンシングしようとすると、ビクっと痛みがはしる状態。

 

通常、こういったアップダウンとコーナーが連続するコースの場合は

梅林はコーナーでは邪魔にならないように大人しく走り

登りでポジションを上げていくのだが、この脚ではそれが難しそう・・・。

そして、実は梅林の最大の武器は実は

心肺機能

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昨年、ここまであったVo2max つまり最大酸素摂取量が

 

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今はここまで落ちている。

 

ケガしてからの急ピッチで調整していく練習でも、

普段出しているパワーで走ろうとすると、

通常よりも高い領域での心肺負荷を必要とし

そして、上がった心拍数が落ちてくるのが遅い。

いつもでは有り得ない、練習で最大心拍が97%/MAXをマークしてしまう。

まぁ、全く練習できていない状態だと「上がってこない」ことも

あるのでそれよりはマシだが・・・・・・。

 

 

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マシンは、今シーズンの相棒

BH G6pro

ホイールは、GIANTのカーボンチューブレスだが

リアを55mmで予定していたが、コンディションの悪さから

前後をリム高の低いものに、スタート前に変更。

 

 

とにもかくにも、スタートするからには全力を尽くすし

それが自分がレースすることを助けてくれる方や

応援して頂いてる方への「感謝」を表していくしかない。

 

一周目。

E3クラスにて初めて走った2年前は、下りの恐さに泣きながら

曲がっていき、いきなり先頭集団から千切れて

完走グルペットへとなってしまったが

さすがにある程度の余裕をもって走っていける。

しかし・・・ここ近年で、いろいろなカテゴリーのレースやイベントで言われている通り

「まっすぐ走る」ことができない選手が増えている気がする・・・・・・。

梅林も正直、それほど上手いわけではないし

ケガの影響もあってセーフティに走っているつもりだが・・・

前走者と同じラインで曲がって頂ければ問題はないはずが。

なぜか、あっちへフラフラこっちへフラフラしている選手が多い。

 

 

コース中盤、勝負所なる三段坂。

通常、ここで集団の中での位置を上げていくのが梅林の走り方だが

今回は、右の大腿部がまったく動いていない。

無理にダンシングしようとすると、ビクっとなって力が抜ける。

こりゃ、まいったね・・・。シッティングで回していくしかないが

その状態でスピードを維持するにはかなり負担がかかり

心拍が最大の98%と、あまり見てはいけない数字となる。

 

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当然、位置も上げられず四苦八苦していると

二段目の登りも終わりくらいで、フロントの変速に失敗して

チェーンを落とす選手が。

目の前で失速し、さらにそこに接触した他の選手が

前輪からバランスを崩し・・・・・・

おぉう、なんとか避け切れた。

 

力が出てこないなりに、前の方にいないとダメになっていくばかりだなぁと。

周回終盤に向けて、ジワジワと前に行ってチームメイトの

「パーマ先輩」こと利田選手の近くに行くと・・・・・。

 

残り1km手前のコーナー。

特になんてことのないカーブのはずが。

明らかに、集団の中ほどで膨らんでいく選手。

おいおい、どこに行くんだよ・・・。

と予感した瞬間。

 

その膨らんだ選手に押される形で

コースアウトしていく、選手。

げ、Y’sジャージじゃん!?

 

バンッっ!!という音と共に、「残り1000m」の看板に激突する

利田選手。

振り返り、「かーがーたぁー!!??」と叫ぶ。

 

正直、看板に激突した音がかなり大きかったので

うわ、カガタ終わった・・・・・・

とか思ってました。

この一日目、E2クラスで入賞できる確率のかなり高い選手を失い

さて、どうすっかな・・・と考える。

 

とりあえず、ホームストレートを抜けながら利田選手の奥さんや

チームメイトに

「カガタ、落車!!」

と伝える。

(しかし、実際にはあっという間に復帰した利田選手がもう集団後方へ追い付いていたという

ことが後で判明する)

 

 

正直、二周目に突入したとてこのコンディションでは10位以内は難しい。

一旦、集団後方へ下がっていき

もしかして利田選手が復帰していたら、微力ながら前を牽いて

集団に戻そうかなぁとか考えて、下っていると。

 

右横を抜けていく、Y’s ジャージ

よこやん?とか思っていたら

え?カガタ!?

そのまま順位を上げていく、パーマ先輩。

いや、俺のアシストいらんやん・・・。

 

いつの間にか先頭にまで出ていった利田選手を見て、笑うしかない。

というか、自分のコンディションの悪さに笑うしかない。

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三段坂で前にでるどころか、ついていくので精一杯。

 

そして・・・・・・二周目終わり。

本来、むしろ位置を上げるのに格好の登りで

ズルズルと後退。

 

ということで、梅林の「レース」は二周で終了~~。

 

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あとは完走するパックを造って、走っていくのみ。

正直、あまりの情けなさに降りようかとも思ったんですが・・・・・・。

 

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とりあえず、完走だけはしておこうと。

 

昨年の西日本ロード。

まったく同じコースで、序盤から前を牽いたり

アタックを潰したり、仕掛けたり。

それでも集団はなかなか細かくできず、結局スプリントで20位完走。

 

今年は、33位。

ランキングのポイントで言えば、同じ「完走ポイント」ですが

まったく意味が違います。

 

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とりあえず、ゴール前くらいは笑顔で

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しかし、一方の落車から復活した利田選手は

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積極的なレースを仕掛け、人数を絞り込み

 

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見事2位!!

イッパツで、E1へと帰っていきました・・・。

やっぱすげぇな、パーマ先輩。

 

他、

横田選手  16位

白井選手  67位 

 

 

データで見ても

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三周目以降、急激にペースが落ちている。

 

そして

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心拍と、ペダルの回転数は維持しているものの出力が落ちている。

調べてみると、レーストータルでの

心拍とペダル回転数はほぼほぼ一緒だが、

出力が約30wほど、15%ダウンしているという事実。

とにかく、「踏めない」という現実に打ちのめされた一日目。

 

 

 

気を取り直しての、E1クラス。

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全然、写真を撮る暇もなかったのですが(笑)

序盤から、弱虫ペダル・サイクリングチームがアタックを仕掛け

四人の逃げが決まり、

各チームの思惑が交錯する展開。

 

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そんな中、Y’s Roadとしては

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ホッシー弐号の上位入賞を目標として臨むものの

中盤で、関根選手が遅れていく厳しい展開。

 

レース中盤には、逃げている選手が弱虫ペダルの岡選手のみとなるが

たった独りでも差を広げていく、力の差。

そして、集団から抜け出すあるいは集団の速度を上げようと試みる選手はいるが

その都度、弱虫ペダルの選手にチェックされるか他の人数のいるチームに

被せられて思うようにいかない展開。

 

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まったく、脚を見せることもなく進行していくホッシー弐号。

 

 

補給ポイント

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レースそのものは難しい状況だが

 

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明日に再起するためにもここで補給をしっかりと取っておく

 

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自分の脚の状態(ケガ&レースの疲労)を忘れて、全力バック走をしたために

さらに痛めて、ヘタりこむ梅林。

いや、マジで立てないくらい痛い・・・・・・。

 

 

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暑さと、ハイペースにやられこの周回で降りることを

判断した関根選手

 

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アタマから水をかけてもらい

 

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厳しい結果にうなだれる。

 

 

レースはこのまま

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トップでひたすら逃げ続ける、弱虫ペダル・岡選手と

集団内での順位を考えて、エースのために動くチームと

という構図になり単独ではいかんともしがたい。

 

 

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勝負は明日!!

「どうだった?」という問いに

「いや、なんもしてないんで疲れてないっす」

という答え。

かなりの消化不良。

 

ということで、まずは暑さに消耗した体を冷やす。

 

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この兄弟は、よく脚に熱が溜まって攣ることが多いので

汚れを取りながら、マッサージをする。

監督兼運転手兼メカニック兼選手は大変です。。。

 

翌日のレースは、「パーマ先輩」こと利田選手が

イッパツ昇格を果たしたことで駒が増える・・・・

今日よりは期待できるのか???

 

 

一日目、E3クラス編

&二日目に続く!!

 

ご期待ください!!

 

 

 

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