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【インプレ】SCOTTユーザーとして、新製品のハイエンドホイールを自分のバイクで試してみました!【SYNCROS CAPITAL SL】

2020
お茶の水店】 23年11月05日

こんにちは、お茶の水店の木村ですIMG_7331

先日開催された社員向けの試乗会にて、SCOTTの傘下パーツメーカーであるSYNCROSより発表されたてホヤホヤの新型ホイールを試させていただきました!ご協力いただいたお取引先の皆様方には、この場を借りてお礼を申し上げます。

このホイールを嵌めてみたいがために千葉から味スタまで車に自転車を載せて持っていったのですが、首都高で事故渋滞に巻き込まれて到着予想時刻が1時間遅くなったり、めちゃくちゃな腹痛が襲ってきてトイレに行きたくなったりと散々な目にあいながらたどり着きました・・・(;´Д`)

「これほどひどい目にあっただけの価値はあるのだろうか・・・」そんな期待(?)に胸を膨らませながら試乗コースへと繰り出しました・・・

SYNCROSの新型ホイールをご存じない方も多いかと思いますので、まずは商品について紹介させていただきます!

SYNCROS
CAPITAL SL AERO 

究極の回転体を目指して

「究極の回転体」とも呼ばれ、TEAM SKYの選手がロゴを隠してまで使っていたLIGHT WEIGHTのホイールと同様に、ホイールを構成するパーツであるハブ・スポーク・リムが全てカーボンで一体成型されているというまさにハイエンドホイールと呼ぶにふさわしい逸品です。特許であるワンショット製造技術を用いて生み出されたCAPITAL SLは低い慣性、低い抗力、低い転がり抵抗、それらと同時に優れたハンドリングと安定性というホイールに求められるすべての性能を高い次元でまとめることに成功しています。

製造の様子。SYNCROSが誇る熟練の職人が一つ一つ手作業で組み上げています。これだけ手間をかけて作られているCAPITAL SLはいったいどれだけ優れているのか。その詳細に迫っていきます。

「世界最速の空力」かつ「最軽量クラスの重量」

エアロダイナミクスを最大化するため、開発開始当初からライディングスピード、風速、風向など、現実的な走行条件を考慮して設計していました。ユニークなモノコック・デザインは、ワイドなタイヤを装着した場合でも、高い空力性能を発揮。最も近い性能を示したライバルでもこのホイールより7%近く大きな空気抵抗値を示しました。ホイールとタイヤを一体のシステムとして開発することで、エアロ性能と転がり抵抗のバランスをとることができ、あらゆる状況で最速の総合システムを実現しました。その結果、リム内幅は前後でそれぞれ23mm,25mmと異なるリムプロファイルを採用しています。

CFD技術によりCAPITAL SL ホイールの約200カ所がそれぞれ異なるヨー角(風向き、角度)でシミュレーションされました。
リム形状の最適化により、高ヨー角(より横風に近い角度)でのリム断面のセパレーション(後方の青く表現された部分。低圧になり抵抗)を低減することができました。これは走行抵抗の低減と言うだけでなく、風の強いコンディションでもハンドルにかかる抵抗が安定することを意味し、コントロール性を高めます。

実は、SYNCROSが一体型のホイールを出すのはこれが初めてではありません。既に、MTB用のSILVERTON SLをリリースしており、この開発の経験がCAPITAL SLの開発に役立っています。SILVERTON SLよりも、性能のフローチャートを頑丈さから軽量性に振り、ハブ胴部分のカーボンハブシェルを使用しないなどより軽量な新しい設計が採用されました。それらによって軽量化を突き詰めた結果、40mmハイトのモデルで1170g 、60mmハイトのモデルで1290gと他のホイールに比べて圧倒的な軽量性を誇ります。

更に、CAPITALの最新フルカーボン製の構造は、ホイールの外周部分リム周辺の重量を減らし、中心部分のハブ周辺に集中させています。この独自の製法により、CAPOTAL SLホイールの回転慣性は、同種の製品と比較して20%低減しています。回転慣性が低いということは、スピードに乗るために必要なパワーが少なく、加速、減速、旋回のあらゆる反応が速くなるということです。

フックレスによる快適性

モノコック製法による一体型ホイールは、想像できる通り乗り心地が硬く感じられやすいもの。フックレスリムを採用したことでCAPITALはこの欠点すらも克服しています。

コンチネンタル、ヴィットリアなど有力タイヤメーカーはほぼ抑えており、これならタイヤに困ることもなさそうです。

まとめ

インプレに入る前から長文になってしまいましたが(汗)、ホイールについてざっとまとめるとこんな感じです!簡単にまとめると世界最速の空力性能・リム比最軽量クラスの重量・高い快適性・安定性とホイールに求められている性能全てが高次元でまとまっているホイールということが分かりました!

 

自分のバイクに付けてみて

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私物バイクに付けてみた様子。60mmハイトクラスなのですがエアロロードにはやっぱり似合いますねぇ!

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一体成型されたハブとスポーク。この見た目がいかにも「僕は特別なホイールですよ」と主張してくるようです。

実際に乗ってみて

第一印象を率直に申し上げると「全ての性能が良すぎてよくわからねぇ( ^ω^)・・・」という感想でした(笑)せっかくメーカーの人に取付までしてもらって、「良いのはわかったんですけどよく分かんなかったっす!」 なんて言えないので、試乗コースを何周もしていつものフィーリングとの違いを確かめていきます。

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何周も乗っていく中で、とにかく強く感じたのは「パリッとした乗り味」であるというところ。最近の新型であるCANN S6 EVO LAB71や、PINA DOGMA Fなんかと似たようなフィーリングに近いなというように感じました。ダンシングをしてトルクをかけていくと、その剛性の高さから板のように感じます。もちろん、パワーをかけると爆発的に進んでくれるというところも最近のバイクにそっくりなフィーリングです。数Wを体感できるほど繊細な男ではありませんが、このホイールの空力性能の高さは実感することができました。具体的にはどのようなタイミングで感じたかというと、35km/h以上に速度を上げようとしたときの辛さ、その時に感じる壁のような感じがいつもより薄かったように感じました。足を止めた後でも、減速感は少なく下りではかなりアドバンテージを得られそうに感じました。

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普段使っているのはリム重量400g,ペア重量1,360g程度のONEAER DX5を使用しているのですが、それよりもペア重量が軽くなっており、なおかつホイールの重心がハブへと集められているため、漕ぎだしが非常に軽い!これほんとに60mmハイトなの!?って疑っちゃうくらいです。

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試乗コースにあったちょっとした段差などにおいても、段差のごつごつとした感じは薄く、フックレスリム由来の快適性の高さはしっかりと感じることができます。モノコックホイールのインプレで見かける「速いけど乗り心地ゴツゴツ」といった印象は全くなく、「速いし漕ぎだし軽いし乗り心地良い」とかいう優等生すぎるホイールでした。フレームの良さを消すことなく、戦闘力を極限まで高めてくれるようなホイールだったというのが総評です。良すぎて何か欠点を見つけてやろうと躍起になって何周も乗り込みましたが、ついぞ見つけることはできませんでした(笑)。試乗した他のスタッフもべた褒めでしたね~欲しくなっちゃいます!ただ80万円程するホイールなので、家計とは要相談ですね!(笑)ただ、それくらいの価値はあるのでは?と思えるほど最高のホイールでした!

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このホイールを履いた新型FOILとぼくのFOILを乗り比べして、どんな違いがあるか試してみたので、次回はそちらを書かせてもらおうと思います!お楽しみに!

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