風邪をひいて体調がイマイチ・・・
脚にも力が入らない・・・
そんな状態でもアシスト付きのE-BIKEなら楽して通勤できそう、という邪な気持ちで乗ってみたのですが。
気付いたら普通にスポーツライドをして(させられて)いました。
最新のモーターユニット&バッテリーを搭載
YAMAHA WABASH RT ¥438,900-(税込)
〇まずは見た目
最新モデルはロードバイクではなくグラベルロードで攻めてきました。
確かに多少のゴツさや重さが許容しやすくなるので、E-BIKEとの相性はいいのかもしれません。
バッテリーが内蔵されたダウンチューブの下半分がブラックアウトされ、モーターユニットにもカバーが付いているので、ルックスも大分こなれてきた感じ。全体的にスマートな印象です。
〇乗ってみての第一印象
アシストモードは「ECO」からスタート。押してる時はそれなりに重さを感じたのですが、乗るとそこまで重いとは感じないのが不思議。
エンジンのクランクケースっぽい処理が〇
〇乗り心地
車体がゴツくてフロントフォークもアルミの塊。乗心地は正直それなり。ただタイヤの空気圧を5気圧にしたのはちょっと高かったかも。
4気圧程度まで落とせば解消できそうな気もします。
〇加速性能
20km/hまではモードを問わず爆速。流石はアシストパワー。
そこから先、アシストの規制がかかる24km/hの少し手前あたりに加速の谷があります。これはまあE-BIKEの宿命みたいなものでしょう。
ただ、そこからギアを上げてもうひと踏みしてあげると、30km/hくらいまでスルスルとスピードが上がっていきます。
アシストが切れる領域なのに何故?と思って試しにOFFにしてみると。
0~15km/hくらいまではペダリングにちょっと違和感を感じますが、20km/hを超えたくらいから予想外に気持ち良く加速してくれます。
車体の重さや特殊性を考えたら驚くほど普通の加速感を持っていました。これなら堂々とスポーツバイクを名乗って良いレベルかと。
見やすくて押しやすいモニターのレイアウト
〇登坂性能
体調も良くないし大人しく真っすぐ帰るか・・・思っていたはずなのに、気づいたらいつものヒルクライムルートに持ち込んでいました。
既にE-BIKEで坂を登らないでどうする!という気分になっています。
5~8%くらいの坂が続くルートでアベレージも20km/h前後。アシストがガッツリ効くような展開でもないのですが、確実に「楽」。
それもただ登らされているだけじゃなく、加速したいという気分にトルクが連動するような感覚があって登りがなんだか面白い。
脚を回しているだけだとアシスト感もそれなり。強く踏むと後輪が地面を蹴るような強めのキック感を伴って加速。
このメリハリが実にスポーツバイク的。気づいたら小まめにギアチェンジをしてトルク感と加速感を楽しんでいる自分に気づきました。
〇その他運動性能
アシストオフ状態でも普通に走るだけあって、下りのコーナリング性能に不自然な感じはありません。
極低速域でのUターンでもアシストが効きすぎてコントロールしづらいという感覚もなく、制御のレベルがかなり高いと感じました。
車体が重いフロントのディスクローターは180mmの大径仕様。ブレーキ性能にも特に不安はナシ(ライドはドライコンディションのみ)。
実際に体感できるポップアップは12日まで!
〇総括
アシストが切れる領域=スポーツライドで良く使う速度域(20km/h~30km/h)の走りに関して造り込みのレベルが高いという印象でした。
アシスト力が切れた途端に別物みたいになってしまうバイクもある中、WABASHはアシスト無しでも普通に走ってくれるので、なんというか「もっとスポーツライドを楽しもう」という気分にさせてくれます。
E-BIKEにギアチェンジは必要か?問題は、この手のバイクに常に付いて回る永遠の課題なのかもしれませんが・・・少なくともこのWABASHに関しては、ギアチェンジを駆使した方が間違いなく楽しい。
ここは敢えてスピードを落としてアシストを効かせてクリアしようとか、ここは敢えて踏んで30km/hまで持って行こうだとか、乗り手がモーターとギアという二つの武器を駆使して積極的にスポーツライドを楽しめる、そんなバイクに感じられました。
流石はモーターサイクルも作っているYAMAHA。
「ハンドリングのヤマハ」や「人車一体」という二輪車造りのノウハウがきちんとE-BIKEにも活かされているのではないでしょうか。
できれば1週間くらいかけてじっくり乗ってみたい・・・