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【スタッフ試乗会】エアロロード好きスタッフ本間が乗り比べ!最新の平坦マシンの特徴をご紹介!

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入間店】 23年11月15日

こんにちは!入間店スタッフの本間です
先日開催された弊社スタッフ試乗会にて兎に角ロードバイクを試乗しまくってきました!
で1台、1台こんな感じ~みたくご紹介してるとめちゃくちゃ記事数多くなりそうなので今回はエアロロードに絞って比較してみます!

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そもそもエアロロードとは?

そもそもエアロロードとは航空力学等の物理理論を自転車設計に取り入れ、主に空気抵抗の削減を目指した形状のバイクです
当初のエアロロードは平坦の抵抗削減だけを目的に開発されていたため、剛性が高すぎて足当たりがきつかったり、マッシブすぎる作りから乗り心地が悪かったり、重量や形状から登坂性能が悪かったりと一点特化である面が大きかった時代がありました。
昨今はカーボン積層技術や風洞実験理論の向上等が影響し、乗り心地の改善・登坂性の向上等オールラウンドロードとの垣根が低くなっており、セミオールラウンドまたはセミエアロと言えるような中間的な立ち位置のモデルが多くなっています。

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エアロロードに乗り続けているスタッフ本間

特に縛りとしているわけではないですが、メインロードバイクはエアロフレームです。
BMC TIMEMACHINE ROAD⇒BH G7 PRO⇒MERIDA REACTO TEAM
と3代に渡って、乗り潰すまで乗っています。そんなわけでエアロロードにうるさい本間が試乗会で試しに試してあーだこーだ言っていきます。もちろんオールラウンドバイクやエンデュランスバイクもおすすめバイクはたくさんありますが、マッシブで新幹線みたいな見た目のエアロロードは皆様気になるところかと思います、お付き合いください。

ワイズロードスタッフ試乗会2023

2023年11月3日開催の「SPORTS BIKE DEMO 2023 秋 in Tokyo」の前日に開催致しました、社内イベントです。SPORTS BIKE DEMOと同会場同コースにて各メーカー、各モデルを試乗させて頂きました。
コースプロフィールはほぼフルフラットの1周920M。途中2回のヘアピンのある周回コースです。
※レースではなくあくまで試乗コースの為、安全走行を徹底しております。平坦高速域走行や攻めたカーブは試していませんので予めご了承ください。
試乗会当日の快晴だった為、コースコンディションは最高♪それでは今回試乗した中でも特に良いなと思ったエアロロードをご紹介していきます。

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TREK MADONE SLR 7

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メーカー希望小売価格:¥1,336,390-(税込)
展開サイズ:47~62

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言わずと知れたエアロマシンの代名詞「マドン」です。フルモデルチェンジを遂げた7世代目にして、新しい技術体系に基づいたフレーム設計が目抜きなフラッグシップモデル!

MADONEの特徴を紹介

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新型MADONEの特徴と言えばシートチューブにぽっかりと空いた"Iso Flow"構造。それまでのIso Speedの快適性に加え、重量、空力性でも優れた効果を発揮するというもの。SLRグレードでは上位カーボンのOCLV800を採用しており軽量・高剛性なマテリアルになりますが当たりの硬さを感じない走行感でした。エンデュランスマシンに乗っているかのような快適性ながら踏み込めば反応する掛かりの良さも感じる仕上がりでした。Iso Flowすごい!

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BB周りは非常にマッシブ!エアロロードは全般的にBB剛性を高めパワー伝達性の向上を図りますが、MADONEもやはり例に漏れません!ただ足当たりで言えば嫌な硬さは感じなかったので非常に快走性が高いまとまり方をしています。

MADONEのまとめ

①走行感
平坦巡行では非常に安定力が高く良く進んでくれるバイク。カーボンの剛性感も感じるものの嫌な硬さではないのが不思議。車体の軽さからバイクコントロールもしやすく平坦だけでなく登坂でもメリットを感じそう。

②こんな人におすすめ
オールラウンドに使えるエアロロードなので平坦だけでなく登りやロングライドでも活躍しそう。異形フレームながら挙動が安定している為、ロードバイク初心者でも苦がなくフィットしそうです。ただSLRグレードよりもカーボンの剛性が落ち着くためSLグレードを選ぶのもあり!

③本間の感想
異形とは思えない安定性能が超好印象!オールラウンドフレームのような汎用性の高さと心地良いライドフィーリングで高い次元の普通を体現したバイクになっています。ピーキーなスペック好きな方だと物足りさなを感じるかもしれないかなと思いましたが総合的に全ステータス振りエアロロードといったイメージです。

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FACTOR OSTRO VAM

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メーカー希望小売価格:¥1,331,000-(税込)
フレームセット価格:¥786,500-(税込)
展開サイズ:49~61

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 2台目は2000年代誕生の新興メーカーでありながら航空力学等の最新設計を高性能さが売りのブランドです。UCIプロチーム「イスラエル・プレミアテック」に供給しているため2023年ツールドフランスでは良く目にした印象です。

OSTROの特徴を紹介

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なんといっても剛性!硬いの一言!エアロロードの王道のような形状な本機ですがカチっとした踏み心地には驚きました。ダンシングでもシッティングでも踏めばぐいぐい進んでいく印象は正に平坦屋!

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リアトライアングルやダウンチューブを見ても非常にオーソドックスな作りをしているため癖が少ないです。フレーム重量785gという軽量性もこの形状だからこそと言った感じ。車体の振りやすさ、高いパワー伝達も相まって登坂でも遺憾なく性能を発揮してくれそうです。ただ高剛性故の踏み返しは多分に感じます。低トルクや低速走行だと逆に疲れるかもしれません。

OSTROのまとめ

①走行感
意外にもパワータイプバイク!全体的にはライダーのある程度の練度が求められていると感じ。ただ軽量性、ハンドリング等の癖の無さはオールラウンドに匹敵するほど。平坦特化というよりオールラウンドロードながら平坦も速いというような仕上がりでした。

②こんな人におすすめ
とてもレーシーなバイク。主にはレース志向の方、かつ高トルクが維持できる方にはおすすめです。1台でヒルクライム・クリテリウム・エンデューロといった多岐に渡るレース出場時には大きなメリットになりそうです。

③本間の感想
昨今のトレンド的なバイクだと思います。1台で何役もこなせる器用さが魅力的。ただ乗り手を選びそうだなとも感じたので、ある程度乗り慣れている方には載せ替えや乗り換えにオススメです。完成車・フレームセット・フレームセット+ホイールセットといった買い方を選べるのも非常に親切です!

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 BIANCHI OLTRE PRO

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メーカー希望小売価格:¥1,155,000-(税込)

展開サイズ:47~55

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3台目もこれまた新型になりましたBIANCHIのフラッグシップモデル、OLTREの2番目のグレードPROです。RC/PRO/COMPとそれぞれ別グレードフレームとなっており剛性感や重量が変わります。PROではRC同様のフレーム設計およびエアディフレクター、一体型ハンドルを採用しており、非常に高い完成度を誇ります。

OLTREの特徴を紹介

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まず目を引くのは一体型ハンドル、RCグレードと同等の物がアッセンブルされています。バイクの前方投影面積を小さくしつつポジションがきつくなりすぎない設計です。ライダーの腕回りとハンドル上部が気流に対して一体化する形状となっておりよりエアロ性が増すとのこと。

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ヘッドチューブに搭載されたエアディフレクターも特徴の一つです。フレームにまとわりつく気流を後ろに排出するため乱気流の低減が期待できます。より高速巡行域を意識した設計になっています。

OLTREのまとめ

①走行感
PROグレードのみ搭載のCV(カウンターヴェイル)も相まって非常に乗り心地が非常にマイルドでした。一体型ハンドルも異形であるにも関わらず、各姿勢が自然にとれる優秀な仕上がり。踏み始めの掛かりは多少感じにくかったものの、次第に速度域を上げていくのは得意なフレームといった印象。ストレートラインの多いコースでは大きなメリットになりそうです。

②こんな人におすすめ
エアロロードに乗りたいけれど足当たりやポジションがきついバイクは嫌だという方、これおすすめです。楽な姿勢、低トルクでも速度域が上がっていくので現代ロードの技術力を体感できると思います。硬すぎず柔らかすぎずといった感じなのでロングやヒルクライムでもコンセプト通りの走りで魅せてくれます。

③本間の感想
新型OLTREの発表時、異形フレームの流れに乗ったな~と思っていましたが試乗してみると全然ベクトルが違いました!空力を重視した設計なのは間違いありませんが、よりライダーとバイクの一体感をコンセプトにした感じ。バイクに乗っていると言うよりコックピットに乗り込んだ?イメージでした。いい意味でイメージを裏切られたバイクでした。

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SCOTT FOIL RC 10 with SYNCROS CAPITAL SL AERO

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FOIL RC 10
メーカー希望小売価格:¥990,000-(税込)
展開サイズ:XXS~L
※FOIL RC10のパッケージングと写真のホイールは異なります。

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FOIL RC PRO HMX F/S
メーカー希望小売価格:¥473,000-(税込)
展開サイズ:XXS~L
※ハンドルセット別売

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こちらもモデルチェンジしたばかりの新型FOIL。レーシンググレードを表す「RC」が付き、全グレードレーシングモデルであるという気概が感じられます。UCIレギュレーション緩和によりフレーム設計の自由度が増した為、より扁平なエアロ構造が採用されています。一見するとTTバイクのようなシートチューブ角やフォーク形状はいかにも平坦バイクといった感じですね。

FOILの特徴を紹介

まずは圧倒的に目を引くホイール。SCOTTのパーツメーカーSYNCROSブランドの新型ホイール"CAPITAL SL AERO"はスポークも含め完全一体成型カーボンホイールを併せて試させてもらいました。このホイールまだ事前予約の段階ですが超が二つくらい付くびっくりお値段です。つまり試乗車としてはチート状態です。

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60mmハイトのディープリムとスポークは切れ目のない一体カーボン成形。マジでどんな技術やねんと思いましたがしっかりと剛性感を感じられる仕上がりになっています。これで前後セットで1290gという軽量性、まさに決戦向け高級ホイールです。

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非常に立っているシートチューブ。一見すると極太なシートピラーに見えますが前後2ピース構造になっています。この構造がしなりを生み出し突き上げの低減に寄与します。

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エアロマシンの例に漏れずにリアホイール分せり出した構造とドロップシートステー形状。ライダーの突き上げ軽減効果以外にもブレーキキャリパー周りでの乱気流の発生を防ぐ役割も担っています。乗り心地を意識した作りと徹底的に風洞実験を構造からSCOTTの本気度が伺えますね。

FOILのまとめ

①走行感
平坦特化バイク!直進安定性が高く、掛かりも良好。速度域を上げるという意味では今回試したバイクの中ではピカイチでした。上位カーボンHMX(この上にHMX SLがあります)は剛性と軽量性のバランスが優れている為、踏み込みのダイレクト感が感じられる仕上がり。直進安定性が高い一方、バイクは振りにくい印象とポジションがかなりエアロな姿勢になるので登坂向きとは言えない印象でした。

②こんな人におすすめ
平坦中心の走り向け。直進安定性の高さと突き上げの少なさからロングレース、周回コース次第ではクリテリウムでも使えそう。足を残すことが得意なフレームなので途中でバテてしまうことが多い方にも良いかと思います。ヒルクライムには不向きな設計なので河川敷等の平坦中心のライドが多い方ならメリットは大きいと思います。

③本間の感想
発売前から話題になっていた新型FOILにやっと乗れました。前作FOIL DISCと比べてもよりエアロ重視になった印象。ピーキーな性能よりも満遍なく使用できるバイクが好まれる昨今ですがやっぱり”専用のエアロ”ってかっこいいなと思いました。非常に高価な物だからこそカッコイイ見た目も所有欲を満たしてくれます。荒川CRや霞ヶ浦のような平坦をひたすら走ったら楽しそうなバイクです。

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まとめ

各メーカーで重視する点が違うから面白い!

いかがでしたでしょう。今回エアロロードの乗り味を比べたいと意識して試乗してみるとメーカー毎に結構特徴が分かれている感じがしました。平坦特化バイクのイメージが強いと思いますが、近年は軽量化も進みオールラウンドと遜色ないバイクも多くなりました。用途が明確になっていればよりマッチしたバイク選びができると思います。

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サイズも重要!計測致します!

ロードバイクではフレームサイズやサドル高等、フィット感が大事!ワイズロードではバイオレーサー(一部の計測は実施していない店舗もございます。事前に店舗までお問合せください)で計測させて頂いております。計測結果を基にスタッフがおすすめさせていただきますので安心してご購入いただけます。

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