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え!?ノーブレーキで自転車レースを!?【TOKYO ODAIBA Bay Crit】

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新宿クロスバイク館】 24年07月17日

sfiDARE CRIT TOKYO ODAIBA Bay Crit

参戦!ピストクリテリウム! 

当ブログをお読みの皆様こんにちは!

新宿クロスバイク館の藤平です

 

当店クロスバイク館は店名にあるクロスバイクの他にも注力しているジャンルがいくつかあり、その一つにシングルスピードバイクという物があります

名前の通り変速機構の無い自転車の総称ですが、当店では主に700C車輪を採用しブレーキ取付が可能なモデルを在庫しています。

 

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シンプルな機構の自転車ですが、もちろんそのカテゴリの競技は存在します

とあるレースイベントが都内で初開催という事でホイホイ参加してきました!

 

sfiDARE CRIT TOKYO ODAIBA Bay Crit

競技場用のシングルスピードバイクである「ピスト」で短距離の周回コースを走るレース「クリテリウム」を行う「ピストクリテ」というレースイベント

sfiDARE CRITはシリーズ戦なので色々な場所で開催されているようですが、主催団体が岐阜との事で普段は西日本側がメインで関東での開催は稀です

以前横浜で観戦し出てみたいと思っていたのですが、今回東京で開催という事で念願の参加でした。

競技規定として「固定ギア」かつ「ノーブレーキ」が必須

集団走行の中で逆踏みでの減速やペダリングしながらのコーナリングなどライダーのスキルを求められるレースと言えるでしょう

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sfiDARE CRIT TOKYO ODAIBA Bay Crit

開催地はお台場にあるカート用のミニサーキット「CITY CIRCUIT TOKYO BAY

ピストクリテは初参加なので初心者向けのフラットバークラスにエントリーしました

 

CHARGEBIKES PLUG RACER

参加マシンの話

レースに使用したバイクはイギリスCHARGE BIKESのクロモリピストであるPLUG RACER

33Cタイヤも余裕で装着できるクリアランスを持つ汎用性がありますが、RACERという名前の割にはレーシーなモデルではありません(笑)

既に10年以上前のモデルですが、このカテゴリはパーツ規格が変わる事が無いのでカスタムや修理で困る事はありませんね

 

タイヤはフロント28C、リア25Cの組み合わせ

特にこだわりは無く家にあった在庫タイヤを取り付けただけ

普段29erのMTBタイヤを転がしている私としてはとても軽いですが不安定感も大きいです

 BONTRAGER ISO Zone

ハンドルはフラットバークラス参加の為開催一週間前に突貫工事で交換

昔のTREKクロスバイクに採用されてたISO Zoneのクッション付きハンドル

幅640㎜でちょっとだけライズした形状

ステムは手元にあった物で一番長い130㎜にしましたがそれでもハンドルはちょっと近かったです

 

ホイールはALEXRIMSのカラーリムとNOVATECハブ、ピラーのスポークを組み合わせた手組品

ピンク色なのは特にこだわりなどでなく特価だったから(笑)

 

ギア比はフロント49T、リア17Tの2.88で普段街乗りに使っているままの状態

今回のルール規定ではMAX2.9までという事だったので参加選手の中では重めです

コースの試走動画を見て軽くする事も検討していましたが交換が面倒だったので・・・

 

 sfiDARE CRIT TOKYO ODAIBA Bay Crit

参加レポート

参加するフラットバークラスは18時過ぎだったのですが、観戦目的+初心者講習会もあり13時頃には会場入り

動いていなくても汗が噴き出るほど暑く、屋根のある場所に荷物を置いて設営

ブレーキを取り外したので公道に出られなくなりました

 

初心者講習会ではコースを数周

トラクロの経験があるとはいえ舗装路をノーブレーキでグループ走行するのは初めて

緊張しつつもライン取りなどを確認

 

17時頃からゲリラ豪雨で会場付近に雷が落ちまくりレースは一時中断

一時間半ほどの延期を挟んで再開しました

路面はヘビーウェットに変貌し、我々の前に開催されていたクラスでもスリップでの落車が多発

ノーブレーキ初心者の我々を震えあがらせます

 

レース開始前に試走時間

ウェット路面だけどグリップはそこまで低く感じないな・・・と調子に乗っていると逆バンクのあるコーナーでスパっとフロントタイヤを持っていかれました(ギリギリ転ばなかった)

元々細いタイヤへの慣れが薄い私はこの時点で作戦を決定

今回は「いのちだいじに」で行く事にしました。

 

sfiDARE CRIT TOKYO ODAIBA Bay Crit 計測機器が雨で壊れてしまったという事でスタッフの目視で五位までのみ計測するとの事

「まぁ五位以内に絡まないだろうから順位分からんやつやな・・・」と思いつつ招集の列に並びました(上記画像撮影のYさんありがとうございます!)

スタート位置はエントリーが早かったからかなんと一列目!(※全3列)

 

スタートの電子ホイッスルが鳴り響き選手達が飛び出します

ゼロ加速のテクニックはシクロクロス慣れしている私が有利だったようで同列スタートの中でも絶好の飛び出し

短いホームストレートを終え1コーナーへの飛び込みは、イン側に一人の選手を置きながら外側のラインを回りました。

 

コーナー出口の辺りで後方から落車の金属音

何名かの選手が路面に投げ出されていました

「ヤバかったな・・・」と息つく暇も無く、イン側のラインを通って来た選手に抜かれ三位に後退

 

その後三つほどのコーナーを曲がるとまた後方から落車の音

私より後ろの選手ほとんどが影響を受けたようで結構なアドバンテージが出来ました

「あれ・・・?なんで俺こんな順位走ってんの・・・?」と脳内にクエスチョンマークを浮かべつつも事前に決めた作戦の通り安全重視のライン取りを余裕を持って走行

全8周回(※本来10周のところ雨により短縮された)というかなり短いレースでしたが、6周を消化した時点で後方より速い選手が追いついて来ました

後に聞いたところギア比が1割ほど違ったようで、テクニカル区間は加速も減速も明らかに相手の方が速い

つまり、このコースにおいてはほとんどの区間相手の方が速い状態です。

 

ラインを譲るor塞ぐの二択でしたが、表彰台に掛かる順位に居た事もありブロックする方向に

「ここは譲れないなぁ!」と宣戦布告した後は心の中で(すまねぇ・・・すまねぇ・・・)と罪悪感を抱えつつも相手がイン側に飛び込めないライン取りで追い越しを阻止しながら二周回

最終コーナーでサイドバイサイドになりつつも順位を守り切りフィニッシュラインに飛び込めました

 

 sfiDARE CRIT TOKYO ODAIBA Bay Crit

正直レースが短縮されていなければ普通に負けていたでしょう

雨は私にとってラッキーでした

端っことはいえ表彰台に乗れるとは想定もしていなかったので嬉しい結果です(Mさん写真ありがとうございます!)

 

sfiDARE CRIT TOKYO ODAIBA Bay Crit

スリルは楽しみのエッセンス

完全なブレーキレス状態で複数の選手達と走るという経験は初めてだったのでとても緊張しましたし、実際多くの選手が落車している所を見ている為「安全ですよ!」とは言いにくいですが、その緊張感すら楽しく感じられる競技でした

私の知人も複数人参加しており皆肘や膝に擦過傷を負っていましたが、全員「楽しかった!」と言っていましたね。

また関東近郊で開催されたら出場したいです。

 

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↑会場で人気だったモデルの一つ

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