いつの日かと、恐れていた ・・・・
いつの日かと、夢見ていた・・・・・・・
今年も、昨年と同様にいやそれ以上にハードなスケジュール
3週間で5レース
の、初っ端を飾るのは・・・
2016 サイクルスポーツ最速店長選手権
誌面を飾る、エキジビジョン的なイベントだったのが
回を重ねるごとに、どんどんとガチ度が増していき。
もはや、実業団でもE1クラスでの入賞できる脚
もしくは、Jプロツアーでもロードレースで完走できる脚
を持っていないと、何もできないで終わるレースレベル。
感覚的な話で言えば、実業団チームY's Roadの西日本でも
ホッシー壱号&弐号でも果たしてどこまでできるか?
パーマ先輩こと利田選手くらいの総合力とスプリントをもってして
3位を狙えるかどうか?
くらいの、ツワモノ揃い。
今年は、ご縁があってそのツワモノの中でも
筧五郎さんと一緒に行くことに
(梅林の車の寝落ちコレクションに、また一人。
よほどレヴォーグの乗り心地がいいらしい)
前日のうめぞう練の拡大版
「梅ゴロー練」でも
ちょっと揉んでもらい、いろいろと勉強になる。
今シーズン、7月以降にコンディションがまったく上がらず
不安に駆られたりもしましたが
少しずつ積み上げていった成果で、どうにか今の全力は出せるくらいには
調整。
この日に、今年の最大心拍を更新し
平地の全開で、4分くらいを心拍95%前後にて
ケイデンス100回転、出力も5倍~6倍弱を維持できるところまで。
昨年の一番良かった時期や、
今年の春に比べて90%の出来というところ。
途中、ガーミン先生が正しいGARMIN CONNECTの
使い方を教えながら
ガーミン先生、有名ライダーに基本的な使い方を教える【GARMIN CONNECT】
辿り着いた、千葉県
下総フレンドリー・パーク
早速、顔見知りの店長とご挨拶
昨年優勝、ディフェンディングチャンピオンの
涌本店長は
TREKの新型のDOMANE SLR!!
しかもカンチェラーラの、スパルタクス。
新兵器投入は、王者だけではない。
いつも練習で遊んでもらっている、
井上店長
一昨年、6位。昨年、4位と
着実に順位を上げてきており、この日のために用意した
ニーバリのレプリカモデル。
新潟からお越しは
遠藤店長。
昨年、一緒に逃げたりしましたが
実業団でもE1での入賞の脚を持っている。
「硬さがちょうどいい」ということで
YONEXで参戦。
左、中尾店長は今期の調子がかなり高い。
ツール・ド・北海道の市民レースも制し
新兵器も投入。
そして右に座っておられるのは
ご存知?西谷店長!!
毎年、このレースの中心となり誰もが西谷さんの位置を気にしながらの動きとなる。
今期は、ニセコクラシックの年代別優勝と年齢にも負けない
強さは健在。
そして、このマシンは・・・
昨年とフレームは同じながら、
ホイールを新型のCOSMIC カーボンを用意。
そして、SRAM e-TAPにインナーだけ
バロックギアとさすがに流行の最先端も貪欲に取り入れてます。
西谷さんというと、機材を酷使することで有名ですが
e-TAPを「最高」と言い切るところに、
その自信を伺えます。
一方、こんなマシンも
なんか、みたことあるぞ・・・
・・・・S、SWIFT・・・・???
若干24歳の、最若手
小清水店長。
って、現役のJプロツアーの
レモネード・ベルマーレの選手やんけ!!
って突っ込まれてました。
もちろん、Y's Roadからは
志木店の田中店長も参戦!!
2人でどこまでできるか?がカギですね。
今年は、例年よりもさらにヤヴァい面子となった感のある
この最速店長選手権。
主催のサイクルスポーツ編集部も含めて、みなさんが口々に仰るのが
「5人、明らかにヤヴァい」
その5人とは先に紹介した
現役Jプロツアーの、小清水店長
昨年の優勝者にして、元マトリックスの涌本店長。
今年の宮古島184kmでも優勝のある、中尾店長。
これに加え、
元NIPPOにしてシルベストサイクルの、藤岡店長。
そしてオキナワ優勝経験があり、今期の渡良瀬TTで常勝・弱虫ペダルに勝利した
岩島店長。
が、明らかに実力が抜けている。
これに対して、
井上店長、西谷店長、遠藤店長、岩佐店長
そして筧五郎。
がどう絡んでいくか?
がだいたいの流れの予想。
梅林の立ち位置として、言うなれば
10番手争い。
そこから、どのタイミングで脚を使って
昨年と同様に逃げに絡みながら
昨年以上に、結果を出せるか?
がテーマ。
スタート前
順番にコールされるのを待つ、
各店長。
よく考えると、シュールな絵ですよね。
カメラに気づいて、手を振ってみたり。
使用機材は、今シーズンの相棒
BH G6proに
GIANTのカーボン・チューブレスホイールSLR1
タイヤにIRCのフォーミュラPROチューブレスで
リアは、55mmのエアロ。
フレームと相まって、平坦基調のこのコースを攻めるための
チョイス。
そして、ヘルメットも平坦でのエアロ効果を狙って
METのMANTA。
前日の追い込みでも違和感なく使用できましたので
安心して実戦投入。
サングラスは、昨年と同様にbolle 6thSENSEか
OAKLEY JAWBREAKERを両方もっていって悩みましたが
昼から急に曇ってきたので、
JAWBREAKERに薄い色の調光レンズを装着して
臨むことに。
ボトルは二本。
一本目は、グリコのクエン酸&BCAAと
ゼリー状のワンセコンドを混ぜたもので
二本目はただの真水。
背中にはワンセコンドを一本と、スポーツ羊羹を一個。
午前中に、サイクルスポーツ編集部の方がご用意したお弁当を受け取るが
全部食べると、スタートのダッシュでオエっとなるので
スタート2時間前までに半分だけ食べておく。
静かに?スタートを待つ
少しのドキドキと
けっこうワクワクしてるのと。
いざ、スタート!!
いきなりの、オープニングアタックをかけていくのは・・・
愛知・刈谷の虎、井上タイガー店長!!
他の有力選手がこれを見送る中、
昨年と同様にオープニングラップを取りにいったのは
坂手店長。
自分は、昨年と同様に次の動きでのアタックを狙うつもり
サイクルスポーツ編集部・中島さんのツイッターより。
時系列的に下から読んでもらったほうがいいです。
図らずも、2周目を先頭通過した梅林。
しかし、「あぁ、アイツは放っておいても」
と思われてるのか、あまり同調して貰える感じではない。
あれ?完全、放置???
遅れて反応してくれたのが
優勝候補でもある、岩島店長と
筧五郎さん。
ここで、梅林がやや遅れてついていく恰好。
が、この序盤の動きは決まらず
集団内を出入りするに留まる。
このあと
井上タイガー店長、シルベストの藤岡店長、
そして西谷さんという強力な逃げが形成される。
集団の前に位置して、様子を見る梅林
追うのか追わないのか、はっきりしない自分の動きに
自分で首を傾げる梅林。
このレース終始、こういった他を見ながら自分の動きを決める
という姿勢になってしまい
あとから、大きなミスとなってしまう。
逃げは、強力なものの
集団で追えば、この30秒はすぐ詰められるということが
この段階で証明されるが
しかし、この「30秒は安全」という思い込みが
後で、エラいことになる。
ここまでの展開の動画
序盤の動きの中で、負荷がガッと上がり
心拍が今年の最大値をマーク(笑)
毎年、このレースで最大心拍を記録しますが今年もまた・・・・・・。
しかし、そこで一杯一杯になる感触はなく
最初に上がったことで体が目覚めていくのは分かり
それなりに、調子は悪くない(対自分比)。
序盤が終わったところで
同じY's Roadである、田中店長に前を牽いてもらったあとに
五郎さんが協調してくれ、逃げの動きになる。
優勝候補でもある、中尾店長も入り
これ、いい感じの逃げになるんじゃね?
と期待。
サイクルスポーツ編集部のツイッターでも
実況はしてくれるが、すぐに先ほどの逃げも捕まる。
ここから集団に戻り、
ちょっと落ち着いて走る
のだが、落ち着きすぎて心拍の負荷が81%/maxまで
落ちてしまい、いわゆる練習ペース。
しかし、実は先頭では
明らかに有力である選手が逃げている
しかし、集団のペースは上がってこない・・・
さて、どうするか・・・
と思った直後。
昨年優勝の涌本店長が、集団から一気にブリッジ
これに、井上店長、遠藤店長、そしてなるしまの藤野店長が
同調し
かなり強力な逃げ集団が出来てしまう。
実はその瞬間。
梅林は、見送ってしまう。
今回の最大の反省ポイントとなる動画。
特に、1分くらいから注目。
右後ろから「行くぞ、行くぞ」というプレッシャーを感じた瞬間
ギュイーン!!
と加速していく、涌本店長。
しかも、それを
「ワクモトがいくぞーーー!!」
と叫んでおきながら、見送ってしまった。
この瞬間、今回のレースは全て決まったと言っていい。
ここで追うか、追わないかの判断が分かれ道。
勝負どころ、と判断して涌本店長と同調した
井上店長、遠藤店長、藤野店長こそが正しい勇気をもっていた。
ここから
半分終わって、さすがにマズい!!
という雰囲気になる、メイン集団。
小清水店長、藤岡店長、中尾店長の優勝候補に加え
岩佐店長、五郎さんという有力者が残っているために
「まぁなんとかなるんじゃね?」みたいな思惑と
「追い付きたいけど、自分の脚を使いたくない」と考えることと
「記念完走できれば御の字」というような甘さと
が交錯して、なかなかローテーションがうまく回らない。
ローテーションを回すにしても、三人目まではうまく機能しても
四人目でペースを維持できず
その後ろで中切れ気味になり、中切れを詰めるためのローテーションが
また発生して・・・・・・
の繰り返し。
一時、差も15秒まで縮まり
そこで、「よし、このままで」という声がかかったために
そこまで踏んできた店長も、少し抑えてしまい
結果、そのあとにはもう30秒差・・・・・・
これはダメかもわからんね・・・
梅林はといえば、この集団が形成されたくらいで
脚を使って前を牽くものの
あまり協力が得られず、かといってペースが上がらないことに
集中を失い・・・
集団の中ほどでヒラヒラしてました。
まぁ、追い付いたらカウンターでかましてやろうかな、くらいで。
余裕があるのではなく、
集中を無くしてしまっているだけです。
結局、レースの展開を他力本願、
他人任せにしてしまったツケはでかく。
のこり12周を残し、先頭の6人以外は
全員タイムアウト・・・・・。
80%ルールということで、先頭のラップタイムの180%になった時点で終了。
一周が1.5kmと短く、ラップタイムが2分10秒以内であることから
おおよそ1分40秒差での、タイムアウトとはわかっていたものの
15名前後の集団が、しかも優勝候補を含んだままの
足切りに、その場はなんとも言えない
モヤっとした空気に。
やるだけやったぜ!!
と言えれば良かったのですが・・・
実際には、ダサい
というか情けない、積極性を失ったレースをしていまい
顔向けもできない二人。
レースの最終局面は、
サイクルスポーツ誌の発売を待って頂くとして。
実際には先頭の6人は、そこまでペースが速かったわけでもなく
口々に
「脚が揃っていた、ローテーションがキレイに回っていた」
その違い。
実際に、あとでデータを見せてもらったところ
ラップタイムもそこまで速かったわけでもなく、
坦々と同じペース。
要は、前に対して後ろが積極性に欠けすぎた
そして、勇気がなかった。
その一点に尽きると思います。
こんな時、中島みゆきさんが作詞・作曲して
ジャニーズのTOKIOが唄った名曲
「宙船」
が頭の中を流れてきます。
♪ その船を故意でゆけ
お前の手で漕いでゆけ
お前が消えて喜ぶ者に
お前のオールをまかせるな~~♪
実力で圧倒的に劣り、「10番手争い」の中から
存在感を出すには、決して受け身にならず
自ら仕掛けていく姿勢が必要でした。
同じタイムアウトですが
昨年の、限界以上の力でやるだけやっての
力尽きての残り2周と比べて
なんと価値のないレース結果のことか・・・・・・。
この消化不良と、
悔しさは続く
実業団・経済産業大臣旗 輪島
実業団・南魚沼タイムトライアル&南魚沼ロード
で晴らす!!
おまけ
帰りの車中、
梅林と同様にモヤっとしたまま終わってしまい
瞑想にふける、筧五郎・・・・
・・・・・・・・え?寝てるだけ???