ということで、
梅林の死のスケジュール
「3週間で五つのレースとイベントを遂行する」
の、三つ目。
実業団・輪島ロードレース
に行ってきました!!
この、輪島ロードレース。
実業団の年間の全レースの中でも、屈指の難コース。
コースの高低図をみても、見事なアップダウン。
まず、スタートしてすぐのいきなりの激坂
距離2.6km、平均勾配8%と
なかなかの難易度。
しかも、段階的に斜度が変わっていくのでリズムも取りにくい。
そして、頂上からの下りも同様に
1.5kmの斜度マイナス8%のテクニカルな
コーナーが続く、難しい箇所。
さらに、公道レースならではのトラップといえる
コーナー途中での排水溝の蓋、グレーヂングが
選手をコロシにかかってきます。
例年、ここでの落車が相次いでおり
コーナーごとの、畳やネットがそれを物語ります。
テクニカルなコーナーが無くなっても、
緩い斜度の川沿いの区間。
やっと一息つけるかと思いきや、このあたりから
日本海の風が吹き始め、単独では相当な脚を使わされること必至。
平坦基調のあとは、再びの登り
2kmで直線的に6%の勾配ですが、ここは勾配よりも
高台のために容赦ない日本海の風
そして遮蔽物がないため、照り返しの日光も
選手の体力を奪い。
続く、直線的な下りも速度は上がるものの
やはり海風に煽られまくり
単独では前走を追うことすら難しく。
最後のスタート/ゴールへの平坦も
吹き付ける風によって、心を折りにきます。
という、「ロードレースに要求される要素を全部
ブッ込んでみた」
(石畳以外)
という、オモシロ?難しいレース。
当然のことながら、上位進出への選手の条件として
高い登坂力
が要求され、しかしながら海風と戦うための
平坦を押し切るパワー
も必要とし、しかも危険と隣り合わせなカーブも連続するため
下りのテクニック
も兼ね備えないと、ハナシにならない。
例えば、Jプロツアーの選手や監督に戦い方を聞いてみても
「通常のエースとアシストというよりは、力でねじ伏せることができる
コースのために、どれだけ登坂力を個々で波状攻撃できるか」
という答え。
さらに、例年であれば実業団のスケジュールの中で
全日本選手権への出場資格が獲得できるのは、この輪島ロードレースと
経済産業大臣旗ロード
のふたつなのだが、これまで経済産業大臣旗ロードが
広島や群馬での開催だったのが、なぜか?
今年は輪島での開催となり
つまり、今年の実業団レースで全日本への切符が獲得できるのは
この輪島のみ
という、状況。
(日本一を決める大会である全日本が、実業団レースでひとつしか
選考にかかってないところに、JCFが実業団レースをどう考えているのか
やや透けて見える気がしますが・・・)
この、タダさえ難コースな上に
タイトルと全日本への切符がかかったことで
年間スケジュールの中で、もっとも厳しいレースとなること必至
な輪島ロードレースに挑むのは
実業団チーム・Y's Roadでも西日本勢のみ。
E1クラス 利田選手 (パーマ先輩)
星野将宏選手 (ホッシー壱号)
星野貴大選手 (ホッシー弐号)
E2クラス 水野選手
梅林
E3クラス 窪田選手
服部選手
目標は、
・各クラスでの入賞
・E1クラスの2名以上の10以内で全日本選手権獲得
とし、特にE1は
ホッシー弐号は登りでのアタックをチェックしにいく
単独での展開になるならば、ホッシー壱号が前に出るように
少人数でのスプリントなら、利田選手
という構え。
が、しかし。
先述したように、Jプロツアーでも
「個々の登坂力による波状攻撃」
な戦いとなるため、結局のところ
積み上げてきた練習による、ガマン比べ
になると予想。
長くなりましたが、まずは前日の試走
ここ数日の雨で、どれだけ路面が濡れているか
登りの区間というよりも、テクニカルな要素の多い
下りの区間の確認に向かう。
ちなみに梅林は、例年のごとく
この下り区間をどうすべきか、頭を悩ませる・・・・・・
迎えた当日。
快晴、とは言い難いがなんとか明け方までの豪雨も止み
気持ちの良い朝。
事前情報では、例のテクニカルな下りの箇所で
水が流れていたり、砂や木の枝が点在しているため
注意が必要。
3段構え、と言えば聞こえはいいが
問題はそれぞれのロケットにどれだけの
燃料が積まれているか・・・。
不安を抱えながら、どうにかスタート。
1周目は、三人とも危なげなくクリア。
しかし、登りでのペースについていけなくなったり
下りの区間で遅れる選手もおり
人数はこの時点で、20人以下に絞られる。
1周目の、中切れを埋めるための動きで
ホッシー弐号は壱号と利田選手のために脚を使い
アシストとしてどこまで連携できるか?
がこの後の大きな変化となっていく。
2周目
徐々にハイペースとなっていく、集団。
しかし、この手前で集団のローテーションが3人いるY's Road
を意識したのか?
ホッシー弐号が他の選手よりも牽く時間が長くなっていた模様。
そして、登りに入っても中切れを埋めるための走りで
さらに脚を使い・・・・
結果
登りで遅れるという、本来の力を考えると
信じられない状況のホッシー弐号。
本人も認める通り、夏以降の練習量の不足。
練習してますか?
というよりも、
練習してましたか?
コース後半の登りで、さらに集団が分裂したが
ホッシー壱号はなんとか先頭集団に残ることに成功。
そして、3周目
9人以下になった先頭集団。
弱虫ペダル・サイクリングチームと
北陸の雄・バルバワークスが複数名いる中で
踏ん張る、Y's Roadジャージ
見ると、すでに先頭集団に残っているのは
ホッシー壱号のみ
あとレースの半分を残しながら
ひとりというのは厳しいが、
オマエにかかってる!!
その後方
登りで遅れ
さらに、下りのコーナーで滑って転倒した
利田選手。
この影響でローギアに入らないが、なんとか諦めずに
走っていく。
4周目にはいるところ、
ハイペースで脚が攣りそうになりながら
どうにか入賞圏内をキープしていく
ホッシー壱号
こちらをチラ見していったので
声は届いている!
はず。
今期、圧倒的な強さを見せつける
弱虫ペダル・サイクリングチームのコントロールする
先頭集団で展開することが楽しいのか?
心なしか、笑顔?に見える。
ピントが向こう側に合ってしまっていますが
しかし登り区間では歯を食いしばる
ホッシー壱号
その後方
第3パックながらも、落車の傷みに耐えながら
走っていく利田選手
本来のスプリント力があれば
この集団の頭は獲れるが・・・
そのさらに後方
不甲斐ない自分に腹を立ててるのか?
ガッカリしてるのか?
ホッシー弐号
最終周回
アタックが掛かる中で、どうにか諦めずに
ついていく、ホッシー壱号。
何度か、折れそうになる心を
「こういった厳しい練習してきたから、まだいける!」
というように自らを奮い立たせて、食らいついていった模様。
やはり、どういった練習を積み上げてきたか?は
自信となり、厳しい局面で支えてくれるということ。
コース上、最後の登りで先行する3人まで
あと100mまで、見えるところまで追いかけるが
その100mが遠い・・・・・・
下り、そして平坦でスプリント勝負ではなく
ロングスパートを仕掛けることで
一つでも順位を上げることを目論むが・・・・・・
あえなく、合され
なんとか入賞圏内をキープしたままゴール。
結果
6位入賞。
「いや~、マジやばかったっす!!」
と、興奮しっぱなしのホッシー壱号。
今シーズン、一回の実業団レース参戦だけで
6位入賞と
全日本選手権への切符をもぎとったホッシー壱号。
自分のやるべきことを、そして期待されてることを
キッチリ果たした。
さすがです。
不安要素の沢山ある中で
最良の結果を出した
ホッシー壱号こと
星野将宏選手
今期、唯一参戦の実業団レースで
表彰される
行き道で、例によって?
寝てたけど、許してやろう!!(笑)
そして、勝ったのは地元といえる
バルバワークスの選手!!
他、
利田選手 15位
星野貴大選手 22位
Y's Roadのチームの中でも、力のあるこのふたりでも
この順位ということに、輪島のレベルの高さを感じますが
ふたりなら、もっと上を狙えたはず!!
・・・・・・・だよね???
そして、レースは白熱?の
E2&E3クラスへ・・・・・・
アラフォーの限界を問うてみます!!