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ワイド化がトレンド!? タイヤとホイールの幅の関係性について、まとめてみました。

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名古屋本館】入澤 司 24年05月23日

みなさんこんにちは。
ワイズロード名古屋本館のいりさわです。

何気なく交換している消耗品。タイヤ。
乗り物において、唯一地面に設置しているパーツで、動力を唯一地面に伝えているパーツ。

車の営業をやっているときから、ずーっと色々な情報に触れてきましたが、これほど大事なパーツは無いのでは?と毎回しみじみ思っているモノの、どことなくわかりにくさがあって乗り手にとって疎かになりがちな物になっている場合もあります。

今回のお話しは、タイヤだけでなく、ホイールとの組み合わせについて再度確認をしてみようという内容です。

リム内幅とタイヤ幅の関係性

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数年前、エトルト規格が一新しました。エトルトとはEuropean Tyre and Rim Technical Organisationというヨーロッパのタイヤとリムの技術的な取り決めを行う組織のこと。

事実上の国際規格で、エトルトを基にタイヤとホイールは設計されています。自転車のタイヤはエトルト規格に準拠しているとおもいきや、以前は割とそうでもなかったのです。

クリンチャータイヤというタイヤにチューブが入る規格は思いの外メーカー独自基準で作られていることが多く、大きさに誤差も多かったのです。

10年単位の自転車乗りであれば、一昔前のタイヤは銘柄ごとに表記しているサイズと実寸が全然違うという事案を多く体験していたのではないでしょうか?

じゃあ、今掲載した、最新のフルクラムのホイールの数字と、装着しているタイヤやその実寸をちょっと見てみたいと思います。

ホイールの数字を見ますと「622 x 23 mm」とあります。622はビード径、23mmはリムの内幅(タイヤが引っ掛かるところの幅)のことを指しています。

今装着しているタイヤは?

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はい、こちらのタイヤは新エトルト規格に準拠して作られた28cのタイヤです。パッケージにはその詳細が記載されていますので、一旦見てみましょう。

最近のモデルは規格が明記されています

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28cは RIM 19Cと組み合わせるという意味です。

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パッケージ裏にはリム幅との関係性も表記してあります。安心、そして信頼出来るパッケージだと個人的には思います。

19Cで28mmになり、21Cでは29mmになると情報があります。つまりはRIM幅が2mm変わるとタイヤの実寸が1mm変わるということです。これに関しては結構重要な情報ですので、みなさまも是非覚えておいてください。

実測してみます

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今回のホイールは23Cですので、28cのタイヤはかなり引っ張られることになります。実測は29.8mmほどでしょうか?ほぼ30mmまで拡大しています。

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タイヤとリムの幅がほぼ同じで

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かなりマッシブな印象になっています。

昨今の研究ではタイヤ幅は広いほうが転がり抵抗が少ないというデータもありますし、太い寸法のタイヤは重量が嵩みますので、細身のタイヤを幅広リムに装着したほうが軽いまま広さを確保出来るようになるのです。

余りにもタイヤとリムの幅がかけ離れると外れたりするので、タイヤやホイールのマニュアルはよく見ていただけると良いかと思います。

リム幅はホイールに記載されています

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こちらはデュラエースのリム。

なお、12速になった新世代はデュラ、アルテ、105ともにリム幅は21Cになっています。時代に合ったホイールと言えるでしょう。

旧世代にオススメ?

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こちらは、旧モデルにあたりますが、BORA ULTRA WTOです。

19Cのリム幅は数年前の設計のフレームと相性が良い場合ば多いです。ここ一年ほどの設計のフレームを最新とすると数年前のエアロフレームやオールラウンダーなフレームはタイヤクリアランスがとてもタイトなのです。

実際に見てみましょう

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これはアディクトRC。そろそろモデルチェンジがあってもよいのかな?というフレームですが、このタイヤは28cですが、純正ホイールはなんと22cです。

数年前の設計ですが、既に現在のトレンドと同じことしているので、驚きますが実際に見るとタイヤはスレスレです。

ここにうっかり23Cの最新のフルクラムのホイールに30cのタイヤなどをインストールすると、ボディにタイヤが当たる可能性があります。

これだけではありません。ディスクブレーキ仕様のロードバイクが台頭しはじめたころの車体は大体クリアランスが少ない傾向にあるので、28cのタイヤを運用する場合はタイヤのパッケージに示してある通りのリム幅に装着しないとボディの塗装が削れたりするかも知れません。

各タイヤのパッケージもチェック

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こちらはヴィットリア、新エトルト規格との記載もあり、安心ですね。

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こちらはパナレーサー。チューブレス(TC)やクリンチャー(C)でも、規格に沿っていることが確認できます。

タイヤ交換をするときや、ホイールのアップグレードをする際にはこういった組み合わせもちょっと確認してみましょう。

さいごに

タイヤ交換をする際に、太くしたい細くしたいの希望はある程度あると思います。

単純に、リム幅とタイヤ幅だけの関係性だけクリアすれば装着出来るというワケではないことが今回のことでなんとなく読み解けると思います。

カスタマイズのご希望がございましたら、車体の年式やグレードなど細かな正確な情報を頂戴するか、車体ごとお持ち込み頂くとより良いご案内ができます。

ご面倒でなければ先ずは車体をお持ち頂いて、ご相談ください。車種のキャラクターごとに合った組み合わせもありますが、ご希望に沿った面白いご提案をさせていただきますので、是非お声かけください。

みなさまのご来店お待ちしております。

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