みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。
今回は自転車のメンテナンスの中でも「音」に注目して紹介したいと思います。
まず、知っていただきたいのは、気持ちよく走る自転車=しっかりメンテナンスされた自転車はすごく静かに動くということ。
自転車から普段聞こえない音がしたらそれは愛車からのSOSです。
よく耳を澄ませて自転車に乗ってみましょう!
”音”別おすすめメンテナンス初級編
まずは初心者の方にぜひ知っていただきたいメンテの基礎からご紹介!
チェーン付近からキシキシ・キイキイ
チェーンのオイルが切れていませんか?
チェーンに注油しましょう!
POINT
チェーンにはチェーン専用のオイルを使用しましょう
注油は月に1度を目安にきしみ音が聞こえる前に注油を心がけましょう。
注油の後はチェーンを乾拭きし、余分なオイルを拭き取りましょう
オススメのオイルはコチラ
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▼注油の仕方はコチラ▼
クランク付近からカラッカラッ
クランク・チェーン付近からペダリングと同時にカラッガラッとチェーンが擦れる金属音
クロスバイクの場合
フロント重いギア×リア軽いギア
フロント軽いギア×リア重いギア
など、チェーンが斜めにかかる組み合わせを使用するとチェーンと変速機が擦れてしまうことがあります。
そのような組み合わせは極力避けましょう。
▲写真はアウター×ロー(フロント重いギア×リア軽いギア)チェーンが斜めにかかるので使わない方がいい組み合わせのギア
ロードバイクの場合
上記の通り、チェーンが斜めになるのは良くない組み合わせですが、トリム操作はで改善できることがあります。
逆にトリム操作を怠ると音の他にパーツの消耗が早まります。
▼詳しくは動画の8:07~御覧ください▼
後ろのギアからチャラチャラ・カラカラ
リア変速機の調整がずれているいませんか?
アジャスターで微調整をするか、店舗にご相談ください。
ディレーラーハンガーが曲がっていませんか?
後ろから見てチェックしましょう。
POINT
新車やワイヤー交換後しばらくすると馴染みが出て変速調整がずれることがあります。
転倒したり変速機周辺をぶつけたりするとディレーラーハンガーが歪んでしまいますので注意しましょう。歪んでしまった場合はすぐに交換しましょう。
ディスクブレーキからキィーー・ギィーー
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ブレーキにオイルが付着している可能性があります
POINT
ディスクブレーキは手で触ったり、油が付かない様に注意しましょう。
油がつくとブレーキが効かなくなるのですぐ修理にお持ちください。
ディスクブレーキでホイールの回転に合わせてシュッ シュッという音はブレーキローターとパッドがわずかに擦れている可能性があります。
車輪が止まってしまうほどでなければ走行に問題ありませんが気になるようであれば微調整で改善できることがあります。
ディスクブレーキからガリガリ
ディスクブレーキをかけたときにガリガリ言う場合はブレーキパッドがすり減っている可能性が高いです。
1年以上パッド交換していない場合は特に注意。
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ブレーキが効かなくなる上に、まだ使えるはずのブレーキローターも炒めてしまうのですぐにパッド交換しましょう。
リムブレーキでブレーキをかけたときにキィー・ガリガリ音がするときもブレーキパッドに以上がある場合が多いです。
最初に紹介したいくつかのパターンは特に初心者の方にご相談いただくことが多い内容です。
また、これらの異音を聞き逃してしまうと、どんどん状態が悪化してしまうのでチェックしてみましょう!
”音”別おすすめメンテナンス中級編
続いてはたくさん乗った自転車によくある異音と点検方法をご紹介します。
簡易点検をしよう!
自転車は走行時の振動で各部のネジが緩んでしまう事がよくあります。
ネジの緩みやパーツのガタを点検する方法をご紹介します!
方法
前輪を10cm持ち上げて落とす。
同じく、後輪を10cm持ち上げて落とし、それぞれ音を確認する。
正常な場合、チェーンとタイヤの跳ねるわずかな「コトン」という音しかしないはずです。
どこかに緩みがあると、「ガチャーーン」「ビヨーーン」というような響く音がします。
この音が出たら詳しく点検・調整するようにしましょう。
▲動画の1:42頃から解説しています。
▼緩みが出やすい部分を紹介します▼
バルブナット
緩みやすさと音の派手さNo1!
手で閉まる程度に固定しましょう。
ヘッドパーツ
意外とガタに気付かない方が多いです。
そのまま乗るとバイクが傷み、ハンドルが不安定で危険です!
チェック方法1
ヘッドとフレームの境目を指でつまんで、前ブレーキのみかけたまま車体を前後にゆすってカタツキが無いか。
チェック方法2
コラムスペーサーを握って回転してしまったらガタあり。
ライト・スマホマウントなど付属品
ライトやマウント類から音がする事もあります。ボトルケージの固定もチェック。
固定やひび割れが無いかチェックして異常がなければOK。
どこから音がするか分からない時は一度付属品を外してチェックしてみましょう。
車輪
「ガチャン」と鈍く大きな音がする場合は車輪の固定が緩んでいたり、車輪が斜めに入っているかも、、
命にかかわる部分なのでしっかり、定期的に確認しましょう。
車輪の反射板・スポークガード
車輪の反射板はカタカタ音が出やすいパーツ。ホイールの重量バランスが悪くなる原因にも、、法律的にも外して問題ありません。
スプロケットの内側についているプラスチックの板はチェーン落ち防止の物ですが、しっかりメンテナンスしていれば外してもまったく問題ありません。劣化してガタつくと異音や動作不良の原因に。
ハンドル・ステム・サドル
安全に最も関わるこれらのパーツは緩んでいても今回のチェックでは異音として出にくいことがあります。
▼動画を参考に点検してみましょう!
”音”別おすすめメンテナンス上級編
最後に原因の分かりにくい症状をご紹介します。
自転車のフレームは空洞なので音が反響して、音が聞こえる場所が音源とは限らなかったり、
一定条件下でしか音が出なかったり、、意外な所から鳴っていることも。
高負荷でペダリングするとフレームから「パチ...パチ...」「パキ...パキ...」聞こえる
実は音鳴りの半数はこのタイプですが、発生源が不明で音も小さいので明確に特定できない事もしばしば、、
そんな時はどうするかというと、、
可能性のあるところを片っ端からチェックするしかないのです!!
自分でやるのは難しいのでぜひお店にご相談ください!
▼よくある発生源と対策を見てみましょう▼
ヘッドカタ
↳玉当り調整・グリスアップ
サドル自体のきしみ
↳製品の仕様→どうしても気になればサドル交換
ハンドル・サドル等パーツのネジゆるみ
↳再固定・トルクチェック
シートポストグリス切れ
↳掃除・グリスアップ・再固定
point-シートポスト挿入部分のグリスが切れるとパキパキ異音が出ます。カーボン製品の場合は通常グリスはNG。専用のアッセンブリーグリスを使いましょう。
ペダル
↳固定確認・グリスアップ・ペダル軸ガタの確認
BB
↳交換
point-BBの痛みは外見から判断できず、足で踏む時に出るガタを手でチェックしてもわからない事が多いので気になったら交換が確実。交換目安は10,000km・2~3年。
ホイール(ハブ)
↳ガタ・回転の確認→メンテまたは交換。
......と、ちょっと考えただけで色々な可能性が、、
店舗ではスタッフによる試乗でどうしても音や発生源がわからない場合はこれらの可能性から、お客様に伺った症状や車体の状態を考慮して良さそうなメンテナンスをご提案いたします。
出来るだけ的確なメンテナンスをご提案できるよう、できる限り詳細に症状をお聞かせください!!
どこから、どんな音がするか?
どんな時に、どのくらいの頻度でするか?
漕いでる時だけか、足を止めてもするか?
立ち漕ぎでもするか?
どのギアでもするか?
出来るだけ詳細に教えていただけば、スムーズに原因を絞り込むことができます!
皆様も自転車の声に耳を傾けてみてください。
静かに駆動する自転車で走るのは気持ちいいですよ!!
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