みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。
今回は楽しいヒルクライムについて紹介したいと思います。
序盤はヒルクラルーキーに必要な注意事項や最低限のテクニックを後半にはより速く走るためのカスタムも紹介します。
ヒルクライムが得意な人も、苦手な人も、この記事を読めばきっと上りが速くなって、もっとヒルクライムが好きになるはず!?
ψ(`∇´)ψ
ヒルクライムって?
文字通り坂道をのぼる事です!
レースイベントの事を指すこともあれば、単に坂道の事をヒルクライムと呼ぶこともあります。
坂道を上るには平地と比べてエネルギーを使うので苦手な方がいる反面、不思議な魅力に憑りつかれてクライマーとなる人も多いです。
また、各地で行われるヒルクライムイベントも大人気!
ヒルクライムは上位に入賞するような選手だけでなく、完走した全員が達成感を味わう事ができるのが魅力!!
坂道ではスピードが遅いので選手同士の接触や転倒が起こりにくいのも初心者向けです。
ヒルクライムの魅力
ヒルクライムの魅力といえば何と言っても達成感!!
自分の体力だけで峠を制した達成感
しんどい上り区間が終わった時の解放感
自分の行動範囲が広がったような期待感、、、
これが一番の魅力!
さらに、峠でしか出会えない絶景!
気持ちの良い下り坂!
この楽しさを覚えたらやめられません!!
ლ(´ڡ`ლ
ヒルクライムに挑戦する前に最低限の準備
まずはカスタム以前に最低限の準備を整えましょう。
ヒルクライムと呼ばれるほどの峠道は市街地から離れたところにある事が多いです。道が荒れていたり、携帯の電波が届かない事もしばしば、、出発前にルートをよく確認し、最低限の工具や補給食を持っていきましょう。
コースの確認
ルートを事前によく確認し、トイレやコンビニの位置も確認しておきましょう。
メカトラ対策
ヒルクライムコースは市街地や街道から離れたところに多いです。パンクやネジの緩みなど最低限のメカトラブルは自分で対処できるように準備しましょう。
携帯ポンプ チューブ パンクパッチ タイヤレバー 携帯工具は必須
パンク修理の練習もしておきましょう
補給食
補給食はお腹を満たしてくれるだけでなく、運動で失われるビタミンやミネラルを補う役割もありますので持っていきましょう。
補給食には「空腹を満たす系」と「ビタミン補給系」があるのでバランスよく持っていきましょう。
長時間のライドでは腹持ちがよく消化の良い物を選んで食べましょう。
ビタミン・ミネラルが不足すると足を攣ったりくらくらしてくるので気を付けましょう!
特に、運動負荷の高いヒルクライムではエネルギー枯渇から起こるハンガーノック(気分が悪くなり力が全くでなくなる)に要注意です。
また、峠では近くにコンビニや自販機が無いことも多いので十分な量を持っていきましょう。
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▲「ビタミン補給系」
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▲「空腹を満たす系」
いざヒルクライムへ
まずは目標のコースを見つけましょう
関東であれば奥多摩やヤビツ峠、愛媛では四国カルストや石鎚山が有名ですが、コースがわからない時はグーグルマップで峠で検索してみたり、ストラバ、DIIIGなどのサイクリングアプリを使って調べてみましょう。
書籍や自転車店で聞くのも良いですね。
目的地が決まったらコースの距離や勾配をチェック!
初心者さんは平均勾配5%、距離3~5kmくらいがオススメ?
慣れて来たら距離や勾配のキツイコースにチャレンジ!
平均勾配10%は上級者にもしんどいはず!?
最大勾配20%越えはもはや壁に感じるはずです!!
コースを作ってみよう
目的地が決まったら、事前にPC・スマホでコースデータを作ることをオススメします。
事前にPC・スマホでコースを作る事で、勾配や距離などの情報を知ったり、補給ポイントの有無も確認できるので是非作ってみましょう。
ナビ機能付きのサイコンを使えば作ったコースをそのまま読み込んでナビに使えるので、初めてのコースでも迷いません!
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ガーミンの使いやすさは語り尽くせないほどなので是非店頭でお聞きいただきたいのですが、、今回はヒルクライムに便利な機能を1つご紹介。
それがこのクライムプロ機能!
あと何kmで峠が終わるか、どれくらい高度が残っているか一目でわかるので、それに合わせて余裕を持ったペースで峠に挑むことができます。
クライマーはもちろん、峠が苦手な初心者さんにも精神的に大きな助けになる事間違いなしです!
もっとラクにヒルクライムしたい!
上りになると急にしんどく感じる、仲間に置いて行かれる、、そんな経験はありませんか?
ヒルクライムでは特有のカスタムやコツがあります。
これを覚えればヒルクライムも怖くはありません!
ポジションのコツ
ロードバイクで速く、ラクに走るにはポジション調整は欠かせません。
皆さんロードバイク購入時にしっかり選んでいれば「サイズ」は合っているはずですが「ポジション(乗車姿勢)」はしっかり合っていますか?
買ったそのままの状態ではほとんどの場合ポジションが合っているとは言えません、、、
まずは自分の体格や用途に合わせたポジション合わせが必要です。
ポジション合わせ=フィッティングは基本的には平地の状態に合わせます。
ポジションをバッチリ合わせて平地では完璧でも、残念ながらヒルクライムではそのままの姿勢ではすぐに疲れてしまいます。
ヒルクライムでは、勾配に合わせてサドルの前の方に座りましょう。
手は上ハンよりもブラケットポジションの方が前傾姿勢を維持しやすいのでオススメ。
疲れてくると座る位置が後ろに下がってくるので気を付けましょう。
たったこれだけで驚くほどラクに上れるようになります。
ビンディングペダル
ビンディングペダル&シューズとは、専用のシューズとペダルを使うことでペダルとシューズがくっついてより効率よくペダリングすることができます。
まだ使ったことがない人は是非挑戦してみましょう。
ビンディングペダルのメリットといえば引き足(足を引っ張り上げる力)の印象が大きいと思いますが一番のメリットは高回転のペダリングや変速の衝撃で足がズレないので集中して効率よくペダリングできること。
引き足は意識しすぎると逆に疲労が溜まりやすいので引っ張るというより足を持ち上げる程度にしてみましょう。
また、ビンディングで足の位置を固定することでしっかりポジションを合わせることができます。
ビンディングシューズとペダルには組み合わせがあるので注意しましょう。
ヒルクライムのようにスピードや効率を重視するならシマノ SPD-SLなどの「3つ穴タイプ」(シューズに金具固定用のネジが3つあるタイプ)が軽量・高剛性でオススメ。
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ヒルクライムよりサイクリングや散策がメインだったり、どうしても足の着脱が不安な方はSPDなどの「2つ穴タイプ」が歩きやすく着脱が容易です。
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ペダリングのコツ
坂道はつらいですが、すぐに足がパンパンになってしまいませんか?
そんな悩みもペダリングのコツとカスタムで解決できます。
まず、平地でも山でも一定のケイデンス(足の回転数)を保つことを心がけましょう。
これにはケイデンス機能付きのサイクルコンピューター(サイコン)が必須です。
まずは平地でケイデンス80~90回転を維持できるようになりましょう。
始めはかなり速い回転に思いますが、この回転数が一番疲れにくいのです!
「スピードを出したいからギアを上げる」のではなく、「ケイデンスを保ち負荷が重い(しんどい)と感じたらギアを下げ、ラクに感じたらギアを上げる」ように心がけましょう。
これはヒルクライムでも同じで、ケイデンス70~80以上を保ちましょう。
ケイデンスを維持できるくらい軽いギアをクルクル回すことが大事です。
そのためには、ケイデンス付きのサイコンと体力に合わせた軽いギアが必要です。
足がすぐにパンパンになってしまう人は低回転で重いギアを踏み過ぎな可能性があります。
ケイデンスを保ち、軽いギアをクルクル回せば、速度は遅くとも、ばてずに上り切れるはずです。
その方が重いギアを無理して踏むよりラクで速く上る事ができます!
軽量化
ヒルクライムは重力との闘い。車体や体重が軽い方が圧倒的に有利です。
自転車を軽くすれば同じ体力でもラクに、速くなります!
一番効果が実感できるのがホイールやタイヤといった足周り。
車輪には常に遠心力がかかっているので、単純な重量以上に軽量化の効果を実感しやすいのです!
その次にハンドル・サドル・シートポストなど重心の高い位置にあるパーツの軽量化が効果的です。
体重も軽いにこしたことはありませんが、たくさん上りに挑戦すればおのずと絞れるはずなので最初は気にしなくてOKです。
軽量化に関しては後ほどさらに詳しく紹介します。
ヒルクライムでは体力を計算して淡々と走る冷静さと、諦めず、がむしゃらに上る闘志のどちらも大切ですが、ここまで紹介したテクニックも忘れ時に実践してみてください!
ここからはもっとラクに、もっと速く走るためのカスタムを紹介します。
駆動系カスタム
ヒルクライムでは十分に軽いギアを高ケイデンスで回すようにお伝えしましたが、そのためにはギア比の軽いギアに交換する必要があります。
ギアの重さはクランクとスプロケットの歯数の組み合わせで決まります。
歯数の組み合わせは、「11-30T」といったように「一番重い歯数-一番軽い歯数」で表記します。
クランクの場合、数字が小さいほど軽いギア(52-36Tより50-34Tのほうが軽い)
スプロケの場合、数字が大きいほど軽いギアを指します。(11-28より11-34のほうが軽い)
まずは自分がどの組み合わせを使っているか確認してみましょう。
歯数はクランクやスプロケットに印字されているはずですが、わからなければ歯の数を数えてみましょう。
クランクは「50-34T」 「52-36T」の組み合わせが主流ですがヒルクライムでは「50-34T」がオススメ。
「52-36T」など重いクランクを使っている場合はクランク交換が先決。
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スプロケットは「11-28T]を使っている方が多い印象ですが、ヒルクライムではもっと軽いギアが必要になるでしょう。
初心者の方や体重のある方は「11-34T」など思い切って一番軽いギアに交換してみましょう!
ある程度経験のある方は自分の体力や勾配からあと何枚くらい軽いギアがほしいか考えてみましょう。
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楕円チェーンリング
楕円ギアもヒルクライムに効果的なカスタムです。
楕円ギアを使うと半ば強制的に効率の良いペダリングに矯正してくれます。
ヒルクライム終盤では誰しもペダリングが乱れてきますが、そんなときに効果絶大です!
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軽量化
ヒルクライムでは軽さこそ正義!軽量化はタイムに直結します。
ホイール
車体重量の多くを占め、走行性能に最も影響のあるパーツ。
重量は軽いに越したことはありませんが、コースに応じてリムハイトと重量、金額のバランスの良いものを選びましょう。
ホイールの特徴や必要なメンテナンスは店頭でお尋ねください。
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タイヤ
乗り心地に大きな影響がありながらホイールなどより安価に交換できるパーツ。
軽さだけでなくパンクガードの有無や耐久性も考慮に入れましょう。
グリップ力はゴム質次第なのでイベント前に十分試走しておきましょう。
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チューブ
チューブにも色々種類があります。よく見る黒いチューブはブチルチューブという種類。ブチルキューブの軽量タイプや、空気抜けが早い代わりに乗り心地がよくパンクにも強いラテックスチューブ、tubolitoなど新素材の超軽量チューブなどがあります。
それぞれの特性を知って試してみましょう!
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サドル
初期装備のものは意外と重い、、
かと言って形が合わないと痛みが出るのが悩みどころ。
気に入ったサドルがあればそのメーカーの上位グレードを買ってみるのがオススメ。
軽量サドルの目安は200g以下。ヒルクライムではショートサドルよりノーマル形状のほうがオススメ。
どれを買っていいかわからない方は、、ボントレガー製品なら、購入後30日間は返品できるのでお試し感覚で購入できますよ!
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ハンドル・ステム・シートポスト
これも200gが軽量ライン。
ポジションに大きく関わるパーツなのでしっかりとフィッティングしてから交換するのがおすすめ。
予算が限られる場合はハンドルを優先するといいかも。
ペダル
LOOK KEO BLADEシリーズがダントツ軽くてオススメ!
スピードプレイはペダルが小さく、カーブ中にペダリングしても地面に擦りにくいのでレースでは有利な局面も!
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キワモノ!?
軽量化はこの他にもクイックレバーやボトルケージ、ネジの一本まで、、やろうと思ったらどこまでも追求できます!中には純正の半分の重量のアルミ削り出しスプロケットなどもありますが、変速調整がシビアになったり、耐久性が低かったりする反面も。パーツ選びや取り付けは是非ご相談ください。
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高効率化カスタム
ペダルを踏んだ力はすべてが加速力になっているわけではありません、、チェーンや各パーツの摩擦などが駆動抵抗としてロスしてしまっています。
各パーツをスムーズに動くようにすれば、駆動ロスを減らして同じパワーで踏んでもより速く走ることができるのです!
つまり、パーツ交換するだけで手っ取り早く速くなるのです!!
セラミックベアリング
ホイールやBB、RDプーリーなど回転パーツをグレードアップすることで劇的に進むようになります!
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ビックプーリー
RDプーリー大径化による回転数の低下・チェーンの摩擦減・高性能ベアリングによる回転抵抗削減。
3つの効果によって駆動抵抗を削減します。
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チェーンオイル
チェーンが汚れていたり、オイルが切れているとセラミックベアリングの効果を打ち消して余りある抵抗になってしまいます。
まずはチェーンやスプロケットをしっかり掃除してから注油しましょう。
その上でチェーンオイルの種類によって加速感や乗り心地、耐久性などが若干変わります。是非自分のフィーリングに合うオイルを見つけてください!
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パワーメーターは必須装備
ヒルクライムでは自分のペースで淡々と登ることが大切。
パワーメーターがあれば自分の体力を知ってペースを維持することも、トレーニングで自分を追い込むことも容易です!
パワーメーターとは?選び方、使い方は??
パワーメーターは価格が低いものも増え、安価なものは3~5万円で入手できるようになりました。
ヒルクライムに限らず、もっと速くなりたい、もっと遠くに行きたい方にとって間違いなくパワーメーターは最短の手段です!
使ってみると意外と簡単で直感的なので、詳しくは是非店頭でお尋ねください。
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▲石鎚ヒルクライムに参加した初代店長 兼信さん
以上、初心者さんからベテランまでたくさんの方にヒルクライムを楽しんでいただけるよう、楽しさや工夫をご紹介いたしましたがいかがだったでしょうか?
ヒルクライムはちょっとした工夫でラクになりますが、一番の上達方法は何度も峠にトライする事!!
もう一つは出来るだけ明るい気持ちで、リラックスして楽しく上る事!
気がついたころにはアナタも立派なクライマーになっているはず!?
皆さんとヒルクライムでお会いできる日を楽しみにしております
v(´∀`*v)
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