府中多摩川店てんちょの間野です。
4週間ぶりのレースは東北CXプロジェクト第3戦に、宮城県蔵王町まで行ってまいりました。
毎年福島県開催のレースには参加しているのですが、今季は都合がつかず、ちょっと遠い蔵王へ。年末年始に休みがとれなかった分、ここで前泊参戦という我儘をしてみました。結果……いつもなら当日日帰りのぼっち弾丸ツアーで眠気との戦いだったのですが。なんて楽なんだ前日移動!おかげで行きも帰りもぜんぜん眠くなりませんでした。
蔵王というと樹氷が有名なので豪雪地帯のような気がするのですが、レースが開催される市街地はあまり積もらない、というのが直前に聞いた話。ところがこの週末はこの冬最強のカンパニョーロ寒波が日本列島を覆ったおかげで、直前まで雪がなかった蔵王にも雪が。この寒波のせいで同日開催の東海CXは中止になってしまいました(会場へのアクセス路が危険になったため)が、東北では『東北らしい』スノークロスになってくれました。
前日14時から2時間、公式試走が設定されていたので、前日試走をして、当日の朝試走はしないことにしました。自分の出番直前にも40分ほどの試走時間が設定されていたので、コンディションの変化はそこで確認すればいいので。
会場の蔵王町総合運動公園。多目的グラウンドと隣接の河川敷、調整池を使ったコースで、基本的には平坦なのですが、キャンバー、ドロップオフが多く飽きさせない。しかもこれらの多くが柔らかい土の上にパウダースノーが被っている状態で、前日試走ではその柔らかさに手こずりました(結果的には自分の出番までに踏み固められたのですが)。
このレースはJCXシリーズにも指定されているため、関東からも有力選手が前日試走にも参加しており、難しいセクションを反復練習したり、上手い選手を見たりアドバイスをいただいたりして、有益な2時間を過ごしました。
photo by FABtroni+camera(トップ画像も)
前を走るのは、バイクコントロールに定評がある今井美穂選手
奇しくも本日18日に日本を出発した世界選手権の日本代表に選ばれました。
彼女と同じレースを走るのはこれが3度目ですが、いずれも惨敗ですw
この試走の間に気温はどんどん下がり、雪も強くなり、GARMINの温度表示はマイナス6.9℃(笑) これがね、ちゃんと防寒対策したので意外と寒くないんですよ。今回の成功ポイントのひとつ。
基本的にバイクもウェアも洗う必要がなく、そのまま車に積んで本日の宿へ。
することがあまりなく、22時くらいに就寝。
翌朝6時に起きて朝風呂浴びて、チームメイトの我妻さんが出走する9時に間に合うように出発。ちなみに
夜のうちに15cmほど積もってました……。
しかしこれ全部パウダースノーなので、簡単にざざっと落とせちゃった。それよりも若干凍結路ができて、レガシィ+スタッドレスタイヤでも軽く滑ること2度。機材を過信してはならない。
さて、会場に着いて、軽くコースを確認すると、昨日はドライだった舗装区間も圧雪状態。たった一晩でこれだもんな、北国恐るべし。
こちらは地元蔵王町の観光PRキャラクター「ざおうさま」。
公式twitterはこちら。
宿で読んだ広報誌のプロフィールに
『特技/ゲートボール、自転車 ※大会に出ようと密かに練習しているらしい。』
と書いてあったのをオレは見逃さなかったぞ!(笑)
Photo by Koji Sato
レッドブルのお姉さんたちが来ていました。なんか来るんじゃないかって気がしてた。
この極寒で飲むのか?わたくしはタイミングを失いましたw
お侍さんは蔵王にも縁があるという真田幸村公と小助殿。応援かたじけない。
世界選手権に出場する小坂光選手、武田和佳選手、今井美穂選手のサイン会も開催。
日本代表とはいえ、出場に要する経費の大部分は自腹です。
毎年各地の大会で遠征費のカンパが行われていますので、
機会があったら是非わたしたちの代表に暖かいご支援をお願いします!
photo by FABtroni+camera
最初のレースがカテゴリー3+4。我妻さんは東北CXには第2戦の郡山も出ているのでシリーズポイントで最前列スタート。若干順位の入れ替わりはあったものの、ほぼ3番手をキープしたまま最終周回へ。上位2名とは差がつき、後ろとも大差があったので、これは表彰台確実かと思われたのですが、最終周回に驚異的な追い上げをみせた選手がいて、残念ながら4位になってしまいました。我妻さんはこのあたりが地元ということで、ここで表彰台に乗りたかったところでした。
日差しがあった最初のレースから一変、次のマスターズ、キッズのレースの時間帯は日が陰り風が強くなって地吹雪状態。この間にわたくしはバイクとウェアの準備をし、腹ごしらえも済ませ、昼試走へ。すると……さっき第1レースのときには存在した、踏み固められたラインが消えている……。いや、その後もレースやってたわけで、それすら消してしまう地吹雪。北国恐るべし。
さて、この日の機材チョイスですが。
昨年、雪の野辺山ツーリングでカンチブレーキが凍結して効かなくなった経験から、今回はディスクブレーキで走ることしか考えていませんでした。ディスクブレーキのバイクには泥用のタイヤChallenge Limusがセットされていて、コーナーリングのグリップも安心感があります。しかしトラブルがあった場合の乗り換えも考えて、試走時間の後半はカンチブレーキのバイクも乗ってみました。……タイヤのブロックが低いこともあって、こっちのほうが断然走りが軽い!ブレーキの効きやコーナーリングはディスク車のほうが安心感があるのですが、意外と多い直線区間での加速はカンチ車のほうが有利と気付き、カンチ車での出走に変更。こういうことは2時間も試走時間があった昨日のうちに確認しておけよ、オレ。
photo by FABtroni+camera
召集前にライバルと談笑。
ちなみに彼、上こそダウン羽織ってますが、下はレッグウォーマーつけていないナマ足。
さすが会津者、耐寒性能が違うな……。
この日はカテゴリー2が出走10名。ほかにカテゴリーレディース1とレディース2の混走。スタートは1列8名で、今季の東北CXポイントを持っていないわたくしは2列目で女子と並ぶ。まあ、スタートの直線長いから……。
スタート!
photo by FABtroni+camera
予想どおり直線での加速で前列を追い抜く。先頭はこのレース間違いなく優勝するだろう会津の高校生。そのあとに2人入って自分が4番手で最初のコーナーへ。先頭2人に差をつけられたものの、前の選手の落車などがあり、わたくしが3番手で2連シケインにアプローチする。シケインの手前が50mほどの直線で、ここで加速して一気に後続を突き離し、ペダルを外して……あ。
photo by FABtroni+camera
クランク逆回転させてチェーン落としちゃった……(-"-)
まー見なくても音で分かりますわな。
シケイン飛び越すとこまではいい感じで勢いも殺さず行けたのですが、この写真の時点で「やっちまったな」と思いながら走ってます(笑)
で、乗車してそのまま戻せるかと思ったけど、チェーンステーに噛みこんでしまっていて、手で直す間にC2の5人とCL1の2人に抜かれる。
あ~これで先行逃げ切りのゲームプランが崩壊。必死の追走がはじまる。ちなみに出走10人だから、このレース6位以内に入らないと、来季のカテゴリー2残留を確定させることができない。2周目に入るあたりで前の集団を捉えるものの、さすがにここまでのハイペースが祟って平坦コーナーでのミスが目立つようになる。
photo by FABtroni+camera
崩れやすいキャンバー区間。バランスを取りながら走る
追い付いたかと思うとコケて自爆する。これを繰り返すので、タイヤのグリップが弱いと判断して、4周目でピットに入ってバイクを交換する。これが裏目に出る。交換直後、ペダルがなかなか嵌らない。寒いし雪なので、いちどバイクを降りるとクリートの金具に雪が付着する。それが固まって氷になり、ペダルが嵌りにくくなる。特に機材交換したばかりだと、今まで嵌っていたペダルとの相性が若干異なるということか。ここでもたついて、一度抜いたCL1の選手に抜き返される。自分の順位には関係ないけど、それだけ遅れたということ。走り自体も重くなった割に、期待したグリップはイマイチ。こういう圧雪のコースで頼るべきはタイヤ自体のグリップではないのに、そこを冷静に考えられなくなっていたのかな。
photo by FABtroni+camera
バイク変わってます。さっきのキャンバー区間で滑落して膝が汚れてますw
結果的には機材交換した後のスローダウンが祟って、一度抜いたC2の選手にも抜き返され、その後のミスも祟って挽回できず7位でフィニッシュ。……ってことは、順位は70%なので残留ならず。痛い。これは痛い。
まあ、成績のことだけ考えるとガッカリなレースだったわけですけれど、こんなパウダースノーの環境でレースができるなんて滅多にないことなので、すごく楽しかった。もっともっとこのパウダースノーで走りたい!ここまで来て本当に良かった。
課題もたくさん見つかりましたね。本来ならパウダースノーのレースなら泥用タイヤではなく、砂用タイヤのほうが相性がいい。本当は分かっていたはずなのに、ブレーキの効きを優先して対策を講じてこなかった。C2優勝した選手は砂用タイヤでした。当然、雪国に住む彼が走り慣れているということもあったでしょうけれど。コーナーもタイヤのグリップに頼るのではなく、バイクをなるべく立てた状態で曲がるのが基本。もっといろいろ考えるべきでした。
着替えをしてカテゴリー1のレースを観に行く。
雪の降り方が強くなり、刻一刻とコースコンディションが変わる難しいレースになっていました。先頭独走の小坂光選手(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)をはじめ、どの選手もペダルが嵌らずガンガン蹴っている。自分のときにはまだグリップが効いていたコーナーが凍結して落車が頻発する。あ~そこでコケるのか、とか、あーそのラインには気付かなかった、とか、改めて勉強させらてました。
最後までレース見て、表彰式も見ていったら、
地元の協賛者からキウイフルーツをどっさり貰ってしまいました!
やべ、これは嬉しすぎる!
今回も本当に楽しい遠征になりました。
寒い、しかも降雪のなかでの運営にご尽力されました皆様、地元の皆様、ご参加の皆様、写真を撮っていただいたり応援の声をかけてくださった皆様に心から感謝申し上げます。週末の連休の留守を預かってくれたスタッフとお客さまにもお礼を申し上げます。
さて、次回のレースですが……すいません、次の日曜日に連戦行かせていただきます。
前橋シクロクロス第2戦。こちらはY's Road CX Teamのメンバー7人での参加を予定しております。天気予報は金曜日に雨?雪?ってことは泥レースになっちゃうのだろうか?いよいよここで残留資格を獲得できないと、今のところの残りレース予定は2月の茨城CX土浦だけ……。ケツに火がついた状態ですが、楽しみながら頑張ります!
【今回の使用機材】
〔BIKE(1)〕
フレーム FOCUS 2014 MARES CX カンティブレーキ
シフター Campagnolo CHORUS ULTRASHIFT ERGOPOWER
ホイール 前:Campagnolo Shamal Ultra チューブラー 後:Campagnolo Bullet Ultra クリンチャー
タイヤ 前:Challenge Baby Limus Team Editionチューブラー 後:Challenge Fango オープンチューブラー 前後1.5bar
前後ディレーラー Campagnolo ATHENA
フロントチェーンホイール Campagnolo CX11 46x36T
スプロケット Campagnolo CHORUS 12-27T
カンチブレーキ SHIMANO XTR BR-M910 / Dixna クロスカンティシュー
〔BIKE(2)〕
フレーム FOCUS 2014 MARES CX ディスクブレーキ
シフター SRAM RED 22 DoubleTap Hydraulic Shifter
ホイール EASTON EA90XD クリンチャー
タイヤ Challenge LIMUS オープンチューブラー 前後1.5bar
前後ディレーラー SRAM RED 22
フロントチェーンホイール Campagnolo CX11 46x36T
スプロケット SRAMPG 1170 11-28T
ブレーキ SRAM RED 22 Hydraulic Disc Caliper
〔共通〕
計測機器 GARMIN Edge 520J
ペダル Crank Brothers EGG BEATER3
サドル fi’zi:k ARIONE R3
ハンドル DEDA ZERO100S.C
ステム EASTON EC90SL
シートピラー fi’zi:k CYRANO
バーテープ fi’zi:k SUPERLIGHT CLASSIC シューズ MAVIC DRIFT
アイウェア OAKLEY JAWBREAKER (Prizm TRAIL)
ヘルメット KOOFU WG-1
シューズ MAVIC DRIFT
ウェア WAVE ONE(ワンピース) / le coq sportif(アーム&レッグウォーマー、アンダーシャツ、グローブ)
アフターレースウェア le coq sportif
補給食 梅丹本舗 サイクルチャージカフェインプラス200、電解質パウダー + glico クエン酸&グルタミン
マッサージクリーム Elite OZONE Waterproof Warm Up Emulsion
18th January 2017 author : ワイズロード府中多摩川 まのゆうすけ
今季からY's Road CX Teamを結成して
各地の大会に参戦しています!
青いジャージを見つけたら応援よろしくお願いします!
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ワイズロード 府中多摩川
電話:042-352-3308
住所:東京都府中市四谷5-42-3
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