今月のサイスポの「トライ&ジャッジ」でも取り上げられていましたね。
最近話題のねじ込み系プレスフィットBBのニューフェイス、
「ウィッシュボーン」を試してみることにしました!
小西のBMC「SLR02」のBB規格はBB86。
特に音鳴りがする、等の問題があるわけではないのですが。
ワイヤー引きのアルテ(6800)からDi2(6870)に組み替える時に1回、
バッテリー切れ対策として、ワイヤレスユニットを組み込む時に1回、
都合2回も「BBをたたき出して→圧入」を繰り返しているので、
ここらで交換した方がいいかなと思った次第です。
〇WISHBONE BB86-SH CERAMIC ¥18,000-+TAX
名前にある通り、使用されているベアリングはセラミックボール。
「5等級」とかなりハイグレードなボールが使われています。
これでリアディレイラーのプーリーとBB、両方のセラミック化が実現!
(クワトロカーボンのハブはスチールベアリングですが・・・)
シマノ純正のBBは左右のベアリングにスリーブがハマる3ピース構造ですが
このウィッシュボーンは2ピース構造。
スリーブ部分にネジが切ってあり、左右が一体化する構造によって、
左右のベアリングの位置や角度のズレが減って回転がスムースになり、
またスリーブ部分がブレースとなり剛性も上がる、といった寸法です。
それでは取り付け開始。
まずはチェーンを切ってクランクを外します。
見えてきたのは色気もなにもない、いかにも部品といった趣のシマノのBB。
特にこれと言った不満はありませんでしたが、ここはネタのために交換。
クランクはアルテグラですが、実はインナーのみ楕円のQ-RINGS。
下死点近くでペダリングがスルっと抜ける感じが気に入ってます。
インナー×ローからいきなりアウターに入れる時に少しもたつきますが、
普通はやらない使い方なので、実用面ではこの組み合わせに問題なし。
BBを外してみたところ。
電動のケーブルが見えています。
ジャンクションやらワイヤレスユニットやらでゴチャつきがちなBB周り。
eTAPならそんな心配は不要なんですが・・・欲しいなあ。
組み付けに、いわゆるBBの圧入工具は不要。
シマノのBB工具があればOKのとの触れ込みです。
まあ確かにこの工具で取り付けできるのですが・・・
実際の作業には2本必要でした。
取り付けの際、左右のネジを噛ませるのに少々コツがいりました。
右ワンのスリーブがもう少し長いと噛み合いやすい気がします。
スタッフ久保もバラ完中の自分のバイク(SCOTT ADDICT SL)を組む際に
このBBを使いたかった様なのですが、なんだかイマイチ合わなかった模様。
この手のカスタム系パーツによくある「相性」みたいなものもありそうです。
初めての作業だったので探り探りでしたが、無事に取り付け完了。
キツすぎず、緩すぎず。
程よい抵抗を感じながらも比較的スルスルとねじ込まれていく様に、
「WISHBONE」の加工精度の高さを感じます。
クランクを付けたら、何をどうカスタムしたのか全然わからなくなりました。
チェーンを張る前にちょっとクランクを回してみましたが、
明らかに回転が軽くなっていて一安心。
「あまり変わらんな・・・」では悲しすぎます。
次は実際に乗ってみてどうかですね。
・・・とまあ色々言ってきましたが。
変速やチェーンの動きが今一つスムースではなかった理由が、
実は「リアディレイラーハンガーの曲がり」だったことが判明。
これは結構恥ずかしい。
2回くらいリアメカ側にぶっ倒した覚えがあるので、おそらくそれが原因でしょう。
どんなに良いパーツを組み込んでも、基本的な調整がキチンとできていなければ
100%の効果は発揮できないというわけです。
いい教訓となりました。