どうも、ワイズロード名古屋本館 齋藤です。
もはやスタンダードになりつつある圧入式BB。
以前は一部のハイエンドカーボンフレームのみ採用されていましたが。
今ではほとんどのカーボンフレームと
近頃モデルチェンジをしたアルミフレームにまで採用されている機構ですが。
メリットもあれば、デメリットもあり・・・
中でもよく悩まされるのは異音です。
一般的な圧入タイプのBBは
左右独立したカップをフレームに圧入するタイプが主流です。
シマノ
TOKEN
SUGINO
など
BBカップの素材はメーカーによって樹脂であったり金属であったり様々。
フレーム側もカーボンにそのまま圧入したり、カーボンフレームですが金属シェルであったりと様々。
組み合わせによっては音鳴りしやすい場合もあります。
特に金属、金属の組み合わせ。
金属シェルに金属のカップを圧入する場合
組み合わせによっては規格はあっているのに入らない場合なんてありますが・・・(泣)
素材の組み合わせで音が鳴る場合と
もう一つは左右のカップが独立しているがためにぺダリングをすると
わずかにねじれやたわみが発生し徐々にBBカップが緩くまったりする場合もあり異音が発生します。
数々のメーカーのフレーム、BBの組み合わせを圧入してきましたが
すんなり入るもの、硬くて加工が必要なもの、相性がいいもの本当に様々です。
対策として共鳴音鳴り防止のグリスを使って組みつける等対策はできますが
それでも相性が悪く異音がする場合がございます。
そこで今回メーカー様から「試してみてください。」
とのことでお借りしたのがこちらの
「TRI PEAK(トライピーク)」
なんと、異音がするという問い合わせを今まで受けたことがないということです。
特徴は、先に上げた異音の2つの原因をカバーした機構です。
・TWIST-FIT
ねじ切りで左右カップを連結する機構と
・樹脂リンク
圧入部を樹脂製にし異音を防ぐ。
他メーカーでも左右カップをねじ切りで連結させるBBは存在しますが
圧入部が樹脂製というのが「TRI PEAK」の大きなポイントです。
使わないことには分からないので、早速装着します。
クランクを外し。
入っていたシマノプレスフィットのBBを外す。
専用工具とハンマーで叩き出します。
そして「TRI PEAK」を装着
シマノプレスフィットBB86のBBカップはカップのふちが狭いため
専用のアダプターを介して
シマノのねじ切りBB用の工具を使って圧入していきます。
装着完了。
クランクを戻す際にまず、するっとクランクシャフトが入りました。
これはおそらく左右のカップの平行がねじ切り機構のおかげで精度が出ているためと思われます。
走ってみると、まず感じたのは踏み込んだ時の硬さを感じ取れること、
パワーがかかったときに左右のカップが連結されているためか
よりダイレクトな踏み心地に変わりました。
回転の軽さはベアリングがいいから軽いというよりは
しっかり精度が出ているため
クランクの回転がスムーズといった表現が適切かと。
そして気になる異音問題
以前のシマノ純正BBでは稀に音がするときがございましたが
今のところ全くなし!
これは異音に悩まされていた方は試してみる価値ありです。
ちなみに価格ですが今回使用したもので
TFBB BB86/92 PFBB86シマノクランク用
スチールベアリング ¥18,000+税
セラミックベアリング ¥24,000+税
その他規格により価格は前後いたしますが¥14,000~26,000ほど
他社BBに比べ価格は高めですが金属シェルはそのままにベアリングの交換と
圧入部の樹脂パーツもアフターパーツとして交換可能なため長くお使いいただけると思います。
そして新商品として
BB30、PF30、BB30A、PF30Aの4種に一つの製品で対応した新商品が発売予定!
CANNONDALEのSUPERSIX EVO HI-MODのPF30A規格にシマノクランクを装着可能な待望の製品が発売されます。
※写真は発売予定品のサンプルです。
TFBB 4in-1 BB30 30A PF30 30A
スチール ¥17,000+税
セラミック ¥23,000+税
コチラは
8月入荷予定!
予約お待ちしております。